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第5回盛岡市アイスリンクメモリアルカップ女子の部プレビュー

World Curling Tourの下部大会に昇格

盛岡市アイスリンクメモリアルカップは、昨年の第4回大会まではAsia Pacific Curling Tourの大会として行われていましたが、今年の第5回大会から、World Curling Tourの下部大会に昇格しました。
2週間前に行われた男子の部に続いて女子の部が6月29〜30日の日程で行われます。今年の女子の部には6チームが参加しています。
会場は、盛岡市本宮5-3-3にある「みちのくコカ・コーラボトリングリンク(盛岡市アイスリンク) 」。2015年9月19日に竣工し、その後、みちのくコカ・コーラボトリングが命名権を取得。翌年4月1日から現在の名称になりました。
カーリングシートは、スケートリンクに隣接していて、2シートあります。

この大会は、無料で観覧することができます。フェンスの外に観客がいるのがわかりますが、男子の部を観た方によると椅子ではなくパイプがあってそこに座るとのこと。そして、隣にはスケートリンクがあり、もの凄く寒いそうです。
どうぎんカーリングスタジアムの客席でも寒くて毛布が手放せないのに、ここはリンクのそばで観戦するわけで、より寒いようです。パイプに座り続けるとお尻も痛くなるしでなかなか大変だったそう。パイプに乗せるザブトンのようなものを用意したほうがよさそうです。
ロビー側からガラス越しに観戦することもできるそうですが、それだとYouTube映像とあまり変わらないのでは、と思いますし、やはり中で観るほうが面白いはず。女子の部を観戦される方は、寒さ対策とお尻対策を万全に。

総当たりのリーグ戦方式で開催

8チームが参加した男子は4チームずつ2つのグループに分かれてリーグ戦を行い、それぞれの上位2チームが決勝トーナメントに進出していましたが、女子は参加が6チームのため、1回総当たりのリーグ戦方式で争う形になりました。
なお、大会ルールは

・タイマー流しっぱなし
・8エンド終了が先か、110分時点のエンドで終了

で行われます。同点でもエキストラエンドは行わず、引き分けになります(男子の部の予選で、SC軽井沢クラブ×C.O.C.Cの試合が6-6で引き分けになっていました)。
勝利チームは勝ち点3、引き分けチームは勝ち点1、敗戦チームは勝ち点0です。
昨年は最少催行チーム数に達せず、女子の部は中止となってしまいましたが、今年はWCT下部ツアー昇格となり、ポイントを獲得できる大会となったこともあって、1チームのキャンセルはあったものの、なんとか6チームの参加で大会ができることになりました。

出場6チームをご紹介

大会に出場する6チームを紹介します。掲載順は盛岡協会ホームページの掲載順に従いました。

🥌チームとかち (帯広CA)
 ・'19北海道選手権5位
 ・'18北海道選手権4位
 ・'16北海道選手権4位
昨年の7月にチームメンバーの再編成を行い、新しいチームとしてスタートしてからまもなく1年が経とうというところ。のびしろが見込まれ、大東建託「未来のアスリート支援プロジェクト」TEAM DAITOの支援アスリートに加わっています。辻村梨沙選手は、帯広畜産大学の選手として日本選手権に出場した経験があります。また、藤田俊一コーチは、シニアの現役選手としても活躍されていて、その経験がチームのスパイスとなっています。

🥌Smileys (盛岡CC)
 ・'18東北選手権3位
 ・'18東北ジュニア選手権4位
昨年の東北選手権では、高校生チームのライバルCalfikio(日本選手権ではチームかわむら)や強豪のDelight青森と好勝負した伸び盛りのチーム。田村星名選手は、6年前の小学生の時に岩手県選手権にSNOWDROPのメンバーとして出場し、3位に入った経験があります。リザーブの荒木田里実選手を除いた4人はこの時期にすでにSmileysを結成していて、軽井沢で行われた第1回ジュニアサマーカーリングキャンプに派遣されています。地の利を生かし、上位を狙います。

🥌バモス (札幌CA)
 ・'18道央ブロック選手権出場
 ・第9回大学選手権準優勝 (日浦、浦瀧)
 ・第8回大学選手権準優勝 (日浦)
 ・第7回大学選手権準優勝 (藤崎)
北海道大学出身の藤崎都選手、日浦聡子選手、浦瀧夏実選手に現役北大生の常世田千尋選手が加わったメンバー全員が20代前半のチーム。北海道大学は大学選手権で3年連続準優勝と、優勝まであと一歩のところまできており、悲願の優勝は後輩に託しつつ、社会人となってさらにプレーに磨きをかけていっているところ。現役の常世田選手はカーリングを始めてまだ1年足らずながら、めきめき上達しているようで、これからが楽しみ。大会経験を積めば化けそうなチームだ。

🥌富士急 (山梨県CA)
 ・'18日本選手権優勝
 ・'18世界選手権10位
言わずと知れた"女子4強"の一角。GIIIの重賞にGI馬が出てきたような格上感がありますが、今回が初対戦となるチームもあるわけで、「勝って当たり前」のプレッシャーもありけっしてラクな戦いにはならないと気を引き締めていることでしょう。確実にWCTポイントを獲得してランキングを上げつつ、4強が激突する夏のどうぎんカーリングクラシックへ向けて弾みをつける大会にしたいはず。今大会は西室夫妻が不在のようですが、どんなプレーを見せるか目が離せません。

🥌インスパイア青森 (青森県CA)
 ・'18日本ジュニア選手権準優勝
 ・'18日本選手権4位
 ・'17日本ジュニア選手権3位
 ・'17東北選手権優勝
昨年の日本選手権では「青森Jr」として大会に臨み、予選で中部電力に唯一の黒星をつけるなど素晴らしい戦いぶりで決勝トーナメントに進出し、堂々の4位という好成績でした。チーム青森に憧れてカーリングを始めたという中村澪里選手は、高校時代に倉光杏佳選手や田中美咲選手らとともに青森県選抜のメンバーとして高校選手権を優勝した経験があります。青森で一時代を創ったチームにインスパイアされた選手たちの熱いプレーは要注目!

🥌Team Tanaka (青森県CA、帯広CA、札幌CA)
 
・'19Fuji Curl3位
3つの協会所属選手による混成チームですが、今大会のダークホース。先月の男女混合大会のFuji Curlの3位決定戦で、男子日本選手権4位の晩成CC(名寄協会)を破ったとのこと。この大会でメンバーだった中村澪里選手が今大会ではインスパイア青森から出場するため4人で臨みますが、元ヒト・コミュニケーションズの小山笑子選手をはじめ、今年の日本選手権にCP帯広のスキップとして出場した後藤亜季選手、北京五輪を目指すDelight青森の木原遥選手&田中美咲選手と実力者揃いです。

タイムテーブル・会場への行き方は

タイムテーブルは次の通り。

どのチームも、1日に2〜3試合戦う結構大変な日程で、体力的な要素も影響してくるかもしれませんし、波に乗ったチームが一気に上位進出ということも考えられます。面白い大会になりそうで、現地に行ける方が羨ましいですね。
繰り返しになりますが、まず防寒対策を考えてから行くことをお勧めします。観戦者向けに毛布の貸し出しはあるらしいですが、特に足元の冷えには備えが必要でしょう。
土日とも、最初の試合の開始時刻が7時15分と早いので、全部観たいという方は遅れないようお気をつけください。

会場への行き方はこちら。

盛岡インターチェンジから約15分
盛岡南インターチェンジから約10分
バス
岩手県交通
盛岡駅東口5番のりば、または10番のりばより「218・219 盛南ループ200」に乗車
仙北町駅西口より「520 仙北町駅西口イオン線」に乗車
いずれも「総合アリーナ前」バス停下車
タクシー
盛岡駅西口から約10分
徒歩
盛岡駅西口から杜の大橋経由で約25分(約2㎞)

※盛岡タカヤアリーナ(盛岡市総合アリーナ)はみちのくコカ・コーラボトリングリンクの隣です。

YouTube配信があります

You Tubeの盛岡カーリングクラブのチャンネルで、ライブ配信が予定されています。

どんな大会になるのかとても楽しみですし、大会の成功を祈っております。グッドゲーム、グッドカーリング!!

地元網走に帰ってきて5年半経ちました。元競馬専門紙編集部員。サッカーや野球、冬はカーリングなどスポーツ観戦が好き。もちろん、競馬も話題にしています。時事ネタや網走周辺の話題なども取り上げます。よろしければ、サポートもお願いいたします。