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第29回日本ジュニアカーリング選手権大会が開幕!

先日、稚内で日本のトップチームによるエキシビジョンマッチが行われ、ようやくシーズンに突入した感があるカーリングだが、11月17日~11月22日の予定で、みちぎんドリームスタジアム(青森市スポーツ会館)カーリングホールにて、第29回日本ジュニアカーリング選手権が開催される。
この大会も無観客試合となるが、次の世代の有望選手が集結する大会であり、YouTube中継もされるだけにしっかりと注目したい。大会概要、出場チームの顔ぶれなどを紹介していきたい。

予選は18日から開始される

大会は17日(火)から始まるが、この日は公式練習が行われるほか、チームミーティングや開会式、さらにはオリンピアンによるリモートでの講話という催しがあり、選手たちが実際にプレーするのは翌18日(水)からとなる。
18日から3日間は各チーム1日2試合ずつこなし、21日(土)は午前に予選最終戦を戦う。予選上位4チームが夕方からのプレーオフに進出する。プレーオフは、予選の1位対2位、3位対4位が戦う。1位対2位の勝者チームはストレートで決勝進出となる。
最終日の22日(日)は、まず1位対2位の試合の敗者チームが、3位対4位の試合の勝者チームと準決勝を戦う。準決勝の勝者チームは、1位対2位の勝者チームと決勝を戦う。
また、準決勝の敗者チームと3位対4位の試合の敗者チームが3位決定戦を行う。単純なトーナメントとは違い、予選の1位対2位で勝ったチームは1試合少なくて済むアドバンテージがある。
それでは、大会に参加する男女各8チームを紹介しよう。

男子は昨年優勝の札幌国際大学など8チーム

☆札幌国際大学
青木 豪、佐藤剣仁、鎌田 渓、新野和志、佐々木彩斗
 2017〜18年はチームかまだとして、昨年は札幌国際大学としていずれも優勝を遂げた。昨年からメンバーが1人替わったが、主力は健在で、大会の4連覇を狙っている。青木選手はミックスダブルスでも活躍を続けている。

☆常呂ジュニア
前田拓海、上川憂竜、前田拓紀、中原亜星、中原太亜
 普段のチーム名はドラゴン。北海道ジュニアカーリング選手権優勝。昨年は予選を1位通過しながら3位に終わり、その雪辱を期す。前田拓海選手と中原亜星選手は、昨年10月の世界ミックスカーリング選手権大会に出場した経験を持つ。

☆チームAOKI
青木 亮、渡邊陽紀、山下颯太、京藤 凜、清水野梨希
 普段のチーム名はソニックス。北海道ジュニアカーリング選手権準優勝。青木選手は札幌国際大学の青木豪選手の弟。青木、渡邊、山下の3選手は昨年も出場して予選5位だった。昨年まで札幌国際大学に所属していた清水野選手が加わっている。

☆ACAジュニア
佐藤航英、阿部悠人、桂木悠綺、川村知也、吉本暁篤
 普段名乗っているチーム名はブレイブ。東北ジュニアカーリング選手権は予選を2位で通過。決勝では青森CAに敗れて準優勝だった。東北のチームだが、今大会の規定で西日本ブロック枠として出場する権利をつかんだ。

☆青森CA
鈴木実倫、今 聡太、今 瑞希、工藤竣葵
 普段のチーム名はNOVA。東北ジュニアカーリング選手権は3連勝で予選を1位通過し、決勝ではACAジュニアを7-2で下して優勝した。今聡太選手は浦町中学校のメンバーとして2015年に初出場、今瑞希選手も複数回出場している。

☆チーム山本
山本 遵、中川裕斗、渡辺 陽、浅野 尊
 長野県のチームで、普段のチーム名はBetelgeuse。関東中部ジュニアカーリング選手権は予選を3位で通過。2位決定戦を制して今大会出場を決めた。長野県協会のFacebookで「粘り強くプレーして優勝をつかみたい」と決意を語った。

☆SC軽井沢クラブJr
林 莉生、峯岸優斗、邊見 渉、柳澤沙苑
 普段のチーム名はAlbatross。関東中部ジュニアカーリング選手権では4連勝で予選1位となり、優勝を決め、出場を果たした。昨年は6位に終わってプレーオフに進出できなかっただけに、まずは予選突破、さらに上を目指す。

☆チーム石村
石村潤恩、川村空也、石村悠温、斎藤遥大、鈴木大翔
 青森県のチームで、普段のチーム名はLapis。開催地枠での出場で、青森県ジュニアカーリング選手権で青森CA、ACAジュニアに次いで3位だった。石村潤恩選手は今年の日本選手権のワイルドカード決定戦にAOMORIの選手として出場した。

女子は昨年優勝のSC軽井沢クラブJrなど8チーム

★札幌協会
田畑百葉、小林未奈、中島未琴、仁平美来
 普段のチーム名はwinger。昨年は準優勝。北海道ジュニアカーリング選手権は決勝で3度スチールするなどで名寄協会を7-2で下し優勝。田畑選手と小林選手は、男子の常呂ジュニアの2選手とともに世界ミックスカーリング選手権に出場している。

★名寄協会JC
三浦由唯菜、松永愛唯、高橋佑奈、佐久間優名
 普段のチーム名はJJクレッシェンド。北海道ジュニアカーリング選手権は予選2位で準優勝。札幌協会以外には負けていないだけに、本大会では雪辱したい。三浦選手と松永選手は、2017年大会以来3年ぶりの出場となる。

★チーム札幌
板垣ほのか、安井涼音、大関 結、川村莉央
 北海道ジュニアカーリング選手権では予選4位で決勝トーナメントに進出。3位決定戦ではエキストラエンドで4点獲得し、出場権をつかんだ。大関選手を除く3人は昨年も出場し予選5位。今年は粘り強い戦いで予選突破を果たしたい。

★青森CA
鈴木 凜、相澤 天、松山心優、近藤ひかり、河原木夏菜
 普段のチーム名はJupiter。東北ジュニアカーリング選手権はDSCの差で予選1位。決勝は前半リードを許すも、5エンドで逆転し、さらに3連続スチールで突き放して優勝を遂げた。2017年にも青森CAが出場しているが、その時の選手はいない。

★岩手ジュニア
瀬川琴佳、松原理桜、佐々木美桜、川崎芽生、佐藤穂佳
 普段のチーム名はチェリーブロッサム。東北ジュニアカーリング選手権は予選2位。決勝では青森CAに敗れて準優勝だったが、西日本ブロック枠で出場する。メンバーは小中学生だが、岩手県カーリング選手権でも準優勝するなど力は侮れない。

★SC軽井沢クラブJr
上野美優、荻原詠理、上野結生、山本 冴
 昨年はSC軽井沢クラブJr.bとして荻原、上野(結)、山本の3選手が出場。決勝では最終の8エンドで1点勝ち越して札幌協会を振り切り優勝。上野(美)選手も加わった世界ジュニアカーリング選手権では4位と大健闘。当然大会連覇を狙っている。

★長野県CAJr
鈴木結海、鈴木璃海、田村星名、柳沢 花
 関東中部ジュニアカーリング選手権は予選を2位通過し、予選3位チームとの2位決定戦を勝って本大会出場権を獲得した。長野県協会のFacebookで「自分たちらしいプレーで精一杯頑張ります。応援よろしくお願いします」と抱負を語っている。

★ACA青森ジュニアクラブ
今井萌々花、清藤乃莉佳、工藤黎音、川村実愛、相澤芽衣
 普段のチーム名はSAKURA。東北ジュニアカーリング選手権ではDSCの差で予選3位。準決勝で敗れて順位も3位だったが、開催地枠で出場権を獲得した。相澤選手を除く4人は2018年大会にも出場したがその時は7連敗。この場で成長を示したい。

大会スケジュールとYouTube中継について

詳しいスケジュールはこちらでご確認を。

18日から3日間は女子予選が9時開始と15時40分開始、男子が12時20分開始と19時開始で、8チーム参加なので手空きのチームは出ず、各チームとも1日2試合をこなす。
21日は、9時から女子予選の最終試合、12時20分から男子予選の最終試合が行われ、同成績の場合はDSCを加味しながら予選順位が決定する。
プレーオフは21日16時20分から始まり、準決勝は22日9時にスタート。決勝と3位決定戦は13時開始で、終了後の15時から閉会式となる。
YouTube中継が、こちらで実施される。

青森県カーリング協会指導普及委員会 https://www.youtube.com/channel/UCnvNsC1h5rQ6pDhJPq0EHig

配信テストを見たかぎり、4つのシートのうち1つのシートを映すようだ。撮影機材をおそらく2階の観客席に設置しているので、音声は入らないままかもしれない。

感染予防をしっかりしつつ熱い戦いを

残念ながら無観客試合だが、選手の休憩スペースが観客席と同じ空間になりがちなカーリングでは、選手たちのリスクを考えればやむを得ない。
大会はやはり、男子はV4を狙う札幌国際大学、女子は世界の舞台でも力を発揮したSC軽井沢クラブJrが優勝候補筆頭だろう。ただ、他のチームもここに向けて仕上げてきているだろうし、若いチームは短期間で急速にレベルが上がることもある。
新型コロナウイルスの感染予防対策をしっかり取りながらの、熱い戦いを期待したい。

地元網走に帰ってきて5年半経ちました。元競馬専門紙編集部員。サッカーや野球、冬はカーリングなどスポーツ観戦が好き。もちろん、競馬も話題にしています。時事ネタや網走周辺の話題なども取り上げます。よろしければ、サポートもお願いいたします。