勝利信じ 最後まで戦え！ コンサドーレが突き進む 世界男子カーリング選手権
3月30日(土)22時(日本時間)より、世界男子カーリング選手権大会2024が、スイス・シャフハウゼン州の州都シャフハウゼンで始まる(時差は−8時間＝日本のほうが進んでいる。ただし3月最終日曜日から10月最終日曜日までの期間はサマータイムとなるため、日本との時差は−７時間となるので注意)。
世界から13ヵ国が参加し、1〜2月の第41回日本カーリング選手権大会で優勝した北海道コンサドーレ札幌カーリングチームが日本代表として出場する。
シャフハウゼンは、チューリッヒから北へまっすぐ、スイスのほぼ北端に位置するドイツ国境に近いライン川沿いの古都。
中世の佇まいをそのまま残す旧市街など美しい街並みで知られる。この地に留学した有島武郎氏はこの街を「静寂古雅の町」と表現したという。
全長1,233キロにも及ぶライン川本流の中で、唯一の滝がシャフハウゼンにあり、それが一番の名所ともなっている「ラインの滝」。滝が流れ落ちるすぐ間近まで遊覧船で近づくことができ、とくに雪解けシーズンの春から初夏にかけては水量が増して大迫力の光景を見ることができるそうだ。
落差は23ｍと低めだが、幅が150mと広く、滝としてはヨーロッパ最大ということだ。
2015年末に、滝のすぐ側にスイス国鉄の駅「Neuhausen Rheinfall」ができ、アクセスがとても便利になったという。
スイス国内ではバーゼルとならぶ工業都市という側面もあり、高級時計ブランドとして有名なIWC（インターナショナル・ウォッチ・カンパニー）の本社もシャフハウゼンにある。
2021年の世界女子カーリング選手権大会はもともとシャフハウゼンで開催が予定されていたが、新型コロナウイルス感染症のパンデミックによりカルガリーに会場が変更されたため、世界カーリング選手権大会がシャフハウゼンで開催されるのは今回が初めてとなる。
世界選手権の会場は、シャフハウゼン市のKSSスポーツコンプレックスのアイスパーク。屋内のIWCアリーナと屋外のアイスリンクがある。ここではカーリングやアイスホッケーなどさまざまなスポーツが楽しめるが、そのひとつの「アイスストックスポーツ」を少しご紹介しよう。
「バイエルンカーリング」とも呼ばれるもので、競技者は氷の表面上で氷のストックを滑らせ、ターゲットを目指したり、滑らせた距離の長さを競う。氷のストックには滑走面があり、そこに棒（約30cm）が取り付けられている。
この競技は、夏でも舗装路でイベントが開催されるという。
すでに2回、冬季オリンピックで公開競技として実施されているそうだ。世界選手権は過去に14回行われていて、最新の大会は2022年にイタリアで開催されたという。
2021年に東京で開催された第138回IOC総会でムエタイやチアリーディングなどともに、アイスストックスポーツもIOC加盟団体として正式承認された。
国際アイスストックスポーツ連盟により4年前に制作されたイメージムービー（YouTube）
International Federation Icestocksport (IFI) - Image Movie 2020
思い切り投げるとかなりスピードが出ることがわかる。おそらくまだ日本でプレーしている人がいない競技なので、われこそはという方はチャレンジしてみたらいかがだろうか。カーリングにおける小栗祐治さんのような存在になれるかも？
会場となるIWCアリーナは、1,400万スイスフラン(約23億4千万円)を投じて2010年にオープンした施設で、1,400人収容。女子世界選手権の会場ほど、観客席は広くはない。
スイスカーリング協会のInstagramより
最近5大会のメダル獲得国
◎2018年
🥇スウェーデン🇸🇪
🥈カナダ🇨🇦
🥉スコットランド🏴
◎2019年
🥇スウェーデン🇸🇪
🥈カナダ🇨🇦
🥉スイス🇨🇭
※2020年はCOVID-19の感染拡大の影響により中止
◎2021年
🥇スウェーデン🇸🇪
🥈スコットランド🏴
🥉スイス🇨🇭
◎2022年
🥇スウェーデン🇸🇪
🥈カナダ🇨🇦
🥉イタリア🇮🇹
◎2023年
🥇スコットランド🏴
🥈カナダ🇨🇦
🥉スイス🇨🇭
日本は、過去13回出場してメダルを獲得したことはなく、2016年(SC軽井沢クラブ)と2019年(北海道コンサドーレ札幌)の第4位が最高。
大会の出場資格
・主催国：1（スイス）
・ パシフィックアジア及びアメリカ（パンコンチネンタルカーリング選手権）：5
・ ヨーロッパ（ヨーロッパカーリング選手権）：7
それでは、日本代表の北海道コンサドーレ札幌を中心に、出場国を日本の対戦順に紹介しよう。
国別世界ランキング、チーム別ランキングとも現在世界カーリング連盟のホームページに記載されているものによる。対戦国の横の時刻は日本時間での試合開始時刻。
Sはスキップ、Vはヴァイススキップ。なお選手名はNHKの表記と違う場合もありますがご了承ください。
日本🇯🇵（北海道コンサドーレ札幌）
日本は2大会連続15回目の出場。
日本の国別ランキング8位、チーム阿部としてはチームランキング48位。世界選手権は3年ぶり4回目の出場となる。
♠️清水 徹郎（しみず・てつろう フォース、V）
1988年2月10日、長野県軽井沢町生まれ。
180㎝ / 72kg、右利き。株式会社シズナイロゴスに所属。
長野五輪の時に軽井沢にカーリング場ができたのがきっかけでカーリングを始めた。中学では部活でサッカーをして、冬はカーリングをしていたという。
2007年からSC軽井沢クラブに加入し、2007年～09年に日本選手権を3連覇。さらに、2013年～17年にも日本選手権を5連覇。
この間、2013年のウィンターゲームス優勝、2016年にはパシフィックアジア選手権優勝。同年の世界選手権第4位。
2018年の平昌五輪で第8位、同年の日本ミックスダブルスカーリング選手権は吉田知那美選手と組み第3位。
同年8月1日より北海道コンサドーレ札幌カーリングチームに移籍。同年のパシフィックアジアカーリング選手権優勝。
2019年〜2021年、2024年と日本選手権優勝。個人の日本選手権における優勝回数を歴代最多となる12に伸ばした。
ポジションは最初の年はリードだったが、次の年から11シーズンに渡りセカンドを務め、コンサドーレに移籍後はサードに。メンバーが入れ替わった2022-23シーズンからフォースへ移動した。
中部電力マネージャーの清水絵美さんは妹、軽井沢CCの清水芳郎選手は弟。
敦賀信人選手は「私が過去で一番苦しめられた選手だった。それだけ凄い選手であり、流れを変えるショットができる選手」と語っている。
♠️阿部 晋也（あべ・しんや サード、Ｓ）
1980年1月6日、北海道常呂町(2006年に合併し、現在は北見市)生まれ。
177㎝ / 76kg、右利き。コンサドーレ北海道スポーツクラブ所属。
カーリングは、常呂町に専用の施設ができた小学1年生の頃から始めたという。
1996年に敦賀信人選手、佐藤浩選手(現北海道銀行リラーズコーチ)らと「アイスマン」で日本選手権に出場し、初優勝。
2005年にチーム青森コーチ就任、翌年のトリノ冬季五輪女子日本代表チームコーチ。2010年のバンクーバー冬季五輪女子日本代表チームのコーチも務めた。2012年3月、協会専任コーチを辞職。
2012年6月、佐藤浩、竹田直将、松村雄太の3選手とともに札幌でカーリングチーム「4REAL」を設立し、本格的に選手に復帰。日本選手権では、2013年3位、2015年準優勝、2016年3位、2017年準優勝、2018年準優勝。
この間、2017年に小笠原歩選手と組んで日本ミックスダブルスカーリング選手権優勝。
2018年8月、4REALを引き継ぐ形で北海道コンサドーレ札幌カーリングチームが発足。同年11月のパシフィックアジアカーリング選手権優勝。
2019年、23年ぶりに日本選手権優勝。2020年、2021年、2024年も日本選手権優勝。
ポジションはアイスマンではリードだったが、4REALではフォーススキップを務めた。コンサドーレ移籍後は、2019年7月、国の指定難病である潰瘍性大腸炎で2カ月間入院した時期以外は再びリードとなり、新メンバー加入後はセカンド、サードとなっている。
敦賀信人選手「カーリング知識、経験はトップレベル。彼と一緒に勝つためにこのチームにきたといっても過言ではない」
♠️大内 遥斗（おおうち・はると セカンド）
2002年9月5日、北海道札幌市生まれ。
172㎝ / 67kg、右利き。北見工業大学地域未来デザイン工学科在学中。春からは4年生。
2018年、日本ジュニアカーリング選手権に「札幌ジュニア(Checkmate)」で第4位。
2019年、日本ジュニアカーリング選手権も同チームで出場し、準優勝。
2021年も札幌ジュニアで日本ジュニアカーリング選手権に出場し、第4位。
Checkmateではおもにサードを務め、弟の拓斗選手、敦賀爽太選手とチームメイトだった。
2022年6月、北海道コンサドーレ札幌カーリングチームに加入。2023年日本選手権で第３位。
2023年12月の世界ジュニアBカーリング選手権に日本代表(札幌ジュニア)のオルタネートとして帯同。
2024年、日本選手権優勝。
敦賀信人選手は「彼の出来がチームに勢いをつける。若いが今もこれからも期待している選手」と熱い眼差しを向ける。
♠️敦賀 爽太（つるが・そうた リード）
2002年10月13日、北海道札幌市生まれ。
177㎝ / 69kg、右利き。日本医療大学在学中。リハビリテーション学科理学療法学専攻で学び、春からは4年生。
2018年、日本ジュニアカーリング選手権で「札幌ジュニア(Checkmate)」で第4位。
2019年も、同チームで日本ジュニアカーリング選手権に出場し、準優勝。
2021年にも、同チームで日本ジュニアカーリング選手権で第4位。
Checkmateではおもにフォーススキップを務め、大内兄弟とチームメイトだった。
2022年7月、北海道コンサドーレ札幌カーリングチームに加入。2023年日本選手権で第3位。
2024年、日本選手権優勝。
敦賀信人選手は甥の爽太選手について「メンタルの弱さはあるが勝ちたい気持ちは強い。チームで一番鍛えたい」と話す。
♠️中原 亜星（なかはら・あせい オルタネート）
2002年7月4日、北海道常呂町(現北見市)生まれ。
169cm、右利き。東京農業大学海洋水産学科在学中。春からは4年生。大学では農友会 カーリング部。普段の所属チームはLOCO SOLAREの"弟分"「LOCO DRAGO」で、今大会はオルタネート(交替選手)として帯同。
2021年、常呂ジュニア(ドラゴン)で日本選手権 準優勝（リード)。この時の優勝がコンサドーレだった。
同年の日本ジュニア選手権で優勝(リード)。
2023年の北海道選手権優勝。LOCO SOLAREとして出場した2024年日本選手権で第3位。
LOCO DRAGOでチームメイトの上川憂竜選手は「チームのムードメーカー」、前田拓海選手は「忘れ物しがち・ちょい抜けてる」と。戦力としてだけでなく、盛り上げ役としても貴重な戦力になりそうだ。
♠️ボブ・アーセル（Bob Ursel 男子ナショナルコーチ）
1965年2月12日、カナダ・マニトバ州ウイニペグ生まれ。ブリティッシュコロンビア州ケロウナ在住。
1977年にケベック州カーリング選手権で優勝した父の影響でカーリングを始めた。
1985年の世界ジュニアカーリング選手権は兄のマイクとともに優勝。
2009年の軽井沢国際でカナダチームのスキップとして優勝。
2016〜2018年は韓国代表のコーチを務めていた。
2018年途中から日本のナショナルコーチとなり、同年の11月、コンサドーレのパシフィックアジアカーリング選手権優勝にもコーチとして関わった。
4人の子どもがいる。妻も年長の息子たちもカーラーだという。コーチに就任する前は警察官だった。
♠️脇本 貴能（わきもと・たかのぶ トレーナー）
日本スポーツ協会アスレティックトレーナー
鍼灸・マッサージ師
コンディショニングW ウィズ鍼灸院院長
東京、三重でトレーナーとしていくつかのチームに勤務の後、2000～2008年にJリーグ コンサドーレ札幌のトレーナーとなる。
2008～2019年には、札幌市内で整形外科（リハビリ科）でトレーナーとして勤務。
2019年2月、コンディショニングW ウィズ鍼灸院を開院。
2019年7月より、北海道コンサドーレ札幌カーリングチームのトレーナー就任。
コンディショニングW ウィズ鍼灸院は、札幌市南区川沿18条2丁目1-1にある。
♠️敦賀 信人（つるが・まこと コーチ）
1977年11月3日、北海道常呂町(現北見市)生まれ。
170cm、右利き。本業は漁師。
北海道コンサドーレ札幌カーリングチームコーチ。今大会は、ナショナルコーチのアーセル氏とともに、コーチに専念する。
もともとスピードスケートをしていたが、中学2年生でカーリングを始め、1994年には日本ジュニアカーリング選手権に「アイスマン」で阿部選手らとともに優勝。日本ジュニアは1996、1997年にも優勝。
世界ジュニアカーリング選手権では1996年に7位、1997年も4位に入り、1997年には大会のベストスキップに選ばれた。日本カーリング選手権では1996年から1999年まで4連覇を達成（うち97年から3年は長野五輪代表チームとなる全日本チームとしての出場）。
1998年長野五輪では、弱冠20歳にして日本代表のスキップを務め、チームを5位に導いた。
2004年にはSuper Mariners、2005年にはチーム近江谷のサードとして近江谷好幸選手らとともに日本選手権優勝。
その後は北見市常呂のカーリングチーム「アイスマン」のスキップとして活動し、2010年から2012年まで日本選手権で3連覇(出場チーム名は「チーム常呂」「チーム北見」)している。また同郷の小笠原歩選手とペアを組み、ミックスダブルスに挑戦した経験もある。
2013年の日本選手権準優勝以降はおもにコーチとして活動、常呂ジュニアのコーチなどを担当。
しかし、「一度は引退したが再び日本のトップになるためにチャレンジ」と、2023年5月、北海道コンサドーレ札幌カーリングチームの選手兼コーチに。
2024年の日本選手権で12年ぶり10回目の優勝を飾った。
昔からのチームメイトである阿部選手は「今でも上手。明るくポジティブ」と語る。
イタリア🇮🇹（31日3時）
4：ジョエル・レトルナス(S)
3：アモス・モサナー
2：セバスティアーノ・アルマン
1：マッティア・ジョヴァネッラ(V)
A：フランチェスコ・デ・ザンナ
イタリアは、7大会連続27回目の出場。
イタリアの国別ランキング5位、チーム別ランキング1位。スキップのレトルナス選手は40歳。スイス・ジュネーブ生まれ。世界選手権は10回目の出場で、2022年に第3位。2022年のマスターズでイタリア初のグランドスラム優勝の後、2023-24シーズンはツアーチャレンジなどグランドスラムの3大会で優勝している。カーリング以外では、クォーターホースを繁殖させ、レースに出場させているそうだ。
スウェーデン🇸🇪（31日16時）
4：ニクラス・エディン(S)
3：オスカー・エリクソン(V)
2：ラスムス・ラノー
1：クリストファー・サンドグレン
A：ダニエル・マグナッソン
スウェーデンは、14大会連続61回目の出場。
スウェーデンの国別ランキング1位、チーム別ランキング7位。スキップのエディン選手は38歳。オルンシェルツヴィク生まれ、カールスタード在住。世界選手権は13回目の出場。2021、22年連覇など優勝6回、準優勝1回、第3位2回。オリンピックは2014年第3位、2018年準優勝、2022年の北京で優勝し金メダルを獲得。グランドスラムの大会は過去4回優勝。女子のチームグランディのコーチも務めている。
ニュージーランド🇳🇿（1日2時）
4：アントン・フッド(S)
3：ベン・スミス
2：ブレット・サーゴン(V)
1：ハンター・ウォーカー
A：ピーター・デ・ブール
ニュージーランドは2大会連続7回目の出場。
ニュージーランドの国別ランキング21位、チーム別ランキングは131位。スキップのフッド選手は24歳。ネーズビー出身。2013年頃からカーリングを始めた。世界選手権は昨年に続いて2回目の出場。パシフィックアジア選手権に4回、パンパシフィックアジア選手権は2回とも出場している。2023年の世界選手権ではコリー・キャンベル記念賞(スポーツマンシップ賞)を受賞。普段は大工兼建築業者として働いている。
ドイツ🇩🇪（1日16時）
4：マーク・ムスカテヴィッツ(S)
3：ベンジャミン・カップ(V)
2：フェリックス・メッセンツェル
1：ヨハネス・ショエル
A：マリオ・トレヴィシオル
ドイツは8大会連続52回目の出場。
ドイツの国別ランキング9位、チーム別ランキングはチームカップとして32位。スキップのムスカテヴィッツ選手は28歳。2003年にカーリングを始め、世界選手権は4年連続6回目の出場。ヴァイススキップのカップ選手は「ベニー・カップ」とも呼ばれる。21歳で世界選手権は2年連続3回目、世界ジュニア選手権には3回出場して2回準優勝。彼の父親は、2度欧州チャンピオンになったアンディ・カップ。
チェコ🇨🇿（2日2時）
4：ルカシュ・クリーマ(S)
3：マレク・チェルノフスキー(V)
2：マルティン・ユリーク
1：ルカシュ・クリーパ
A：ラデク・ボハーチュ
チェコは3大会連続10回目の出場。
チェコの国別ランキングは12位、チーム別ランキングは63位。スキップのクリーマ選手はプラハ生まれで33歳。世界選手権は4回目の出場。2011年冬のユニバーシアードで第3位。普段の仕事は弁護士。昨年、カーラーの仲間と結婚し、今年2月のチェコミックスダブルス選手権にペアで出場し、第3位だった。サードのチェルノフスキー選手は29歳で、同じくプラハ生まれ。普段の仕事は旅行代理店の従業員。
スイス🇨🇭（2日16時）
4：ブノワ・シュワルツ(V)
3：ヤニック・シュワラー(S)
2：スヴェン・ミシェル
1：パブロ・ラハト
A：トム・ヴィンケルハウゼン
スイスは60大会連続60回目の出場。
スイスの国別ランキング4位、チーム別ランキング5位。スキップのシュワラー選手はゾロトゥルン生まれ。3月31日が誕生日で29歳となる。世界選手権は3回目。昨年の世界選手権で第3位、ヨーロッパ選手権で準優勝2回、第3位1回、世界ジュニア選手権では2014年優勝、翌年も準優勝。普段は建築家として仕事をするかたわら、ビジネスを学ぶ。フォースのシュワルツ選手は32歳で世界選手権は8回目。平昌五輪で第3位。
ノルウェー🇳🇴（3日2時）
4：マグナス・ラムスフィエル(S)
3：マーティン・セサケル
2：ベンディク・ラムスフィエル
1：ガウテ・ネプスタード(V)
A：ヴィルヘルム・ネス
ノルウェーは31大会連続59回目の出場。
ノルウェーの国別ランキング7位、チーム別ランキング17位。スキップのM・ラムスフィエル選手はトンスベルグ生まれの26歳。世界選手権は4回目の出場。2017年の世界ジュニア選手権で第3位。2019年冬のユニバーシアードで優勝。妹のライア選手と組んで世界ミックスダブルス選手権に2回出場、2022年に第4位。3回世界王者になり、五輪銅メダリストのエイギル・ラムスフィエルは父。セカンドのベンディク選手はいとこ。
アメリカ🇺🇸（3日21時)
4：ジョン・シュスター(S)
3：クリス・プライズ(V)
2：コリン・ハフマン
1：マット・ハミルトン
A：ジョン・ランドシュタイナー
アメリカは63大会連続63回目の出場。
アメリカの国別ランキングは6位、チーム別ランキングは15位。スキップのシュスター選手はミネソタ州チザム生まれの41歳。世界選手権は11回目の出場。2016年に第3位。オリンピックは5大会連続出場中で、2006年トリノで第3位、2018年平昌で優勝。2007年冬のユニバーシアードで優勝。世界ミックスダブルス選手権でも2019年第3位。普段は講演活動をするほか、2022年ミネソタ州のダルースFCの共同オーナーに就任。
スコットランド🏴（4日2時）
4：ブルース・ムアト(S)
3：グラント・ハーディ(V)
2：ボビー・ラミー
1：ハミー・マクミラン・ジュニア
A：カイル・ワデル
スコットランドは22大会連続64回目の出場。
スコットランドの国別ランキング2位、チーム別ランキング2位。スキップのムアト選手は、エジンバラ生まれの29歳。世界選手権は5回目の出場。2018年第3位、2021年準優勝、2023年優勝。ヨーロッパ選手権は4回優勝し、現在3連覇中。世界ミックスダブルス選手権も2021年に優勝。2016年には世界ジュニア選手権で優勝。グランドスラムは過去3回優勝。10年前に同性愛者であることを公言したことが自信に繋がったという。
韓国🇰🇷（4日21時）
4：パク・ジョンドク(S)
3：チョン・ヨンソク(V)
2：オ・スンフン
1：ソン・ジフン
A：イ・キボク
韓国は6大会連続10回目の出場。
韓国の国別ランキング10位、チーム別ランキング26位。スキップのパク選手は38歳で江原道江原在住。世界選手権は8年ぶり2回目の出場。昨年のパンコンチネンタル選手権準優勝。パシフィックアジア選手権では2015年優勝のほか、準優勝1回、第3位3回。常呂で開催された2005年のパシフィックアジアジュニア選手権で優勝。バイススキップのチョン選手は28歳で2020年にスキップとして韓国選手権優勝、昨シーズン移籍。
オランダ🇳🇱（5日16時）
4：ワウター・ゲスゲンス(S)
3：ローレンス・フックマン
2：ジャープ・ヴァン・ドルプ(V)
1：アレクサンダー・マガン
A：トビアス・ヴァン・デン・ハーク
オランダは2年ぶり7回目の出場。
オランダの国別ランキングは14位、チーム別ランキングは31位。スキップのゲスゲンス選手はフォールブルク生まれの25歳。世界選手権は6回目の出場。ヨーロッパジュニアチャレンジで準優勝1回、第3位2回。ヨーロッパユースオリンピック冬季フェスティバルで準優勝1回。地元紙のインタビューに「カーリングは戦術が不可欠」と語っている。バイススキップのヴァン・ドルプ選手も世界選手権6回目。以前はスキップを務めていた。
カナダ🇨🇦（5日21時）
4：ブラッド・グシュー(S)
3：マーク・ニコルズ(V)
2：E・J・ハーンデン
1：ジェフ・ウォーカー
A：カイル・ドーリング
カナダは65大会連続65回目の出場。
カナダの国別ランキング3位、チーム別ランキング6位。スキップのグシュー選手はセントジョンズ生まれで43歳。世界選手権は3大会連続5回目の出場。2017年優勝、2018年と2022年、2023年は準優勝。冬季五輪は2006年トリノで優勝、2022年北京で第3位。パンパシフィックアジア選手権は連覇中。グランドスラムはのべ14回優勝。2022年にクイーンズ大学で経営管理の修士号を取得。カーリングは右利きで、字を書くのは左手。
プレーオフ (3位×6位、4位×5位) 6日17時
準 決 勝 6日23時
３位決定戦 7日17時
決 勝 7日22時
レギュレーション
・最低6エンドはプレーする
・シンキングタイムは38分
・60秒のタイムアウトが1回取れる
・フリーガードゾーン
・ノーティックルール
・上位6チームが決勝トーナメント進出
大会スケジュール
日本（北海道コンサドーレ札幌）の予選（ラウンドロビン）、決勝トーナメントの日程は次の通り（いずれも日本時間）。
3/31 03:00 イタリア🇮🇹
3/31 16:00 スウェーデン🇸🇪
4/01 02:00 ニュージーランド🇳🇿
4/01 16:00 ドイツ🇩🇪
4/02 02:00 チェコ🇨🇿
4/02 16:00 スイス🇨🇭
4/03 02:00 ノルウェー🇳🇴
4/03 21:00 アメリカ🇺🇸
4/04 02:00 スコットランド🏴
4/04 21:00 韓国🇰🇷
4/05 16:00 オランダ🇳🇱
4/05 21:00 カナダ🇨🇦
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝
4/06 17:00 プレーオフ
4/06 23:00 準決勝
4/07 17:00 3位決定戦
4/07 22:00 決勝
予選は20セッション行われ、上位6チームが予選通過となる。1位と2位のチームは直接準決勝に進む。
1回戦は、3位✕6位、4位✕5位の組み合わせ。
日本(コンサドーレ)の試合はBSで
北海道コンサドーレ札幌の試合は、ほぼ全試合がNHK BSで中継される（2戦目のスウェーデン戦は中継無し）。
解説は両角友佑選手と山口剛史選手。実況は高木優吾アナ、曽根優アナ、塚本貴之アナ、西川典孝アナらが担当する。
ミラノ・コルティナ五輪への道
・出場は10ヵ国
・開催国枠でイタリアの出場は決定済み
・2024・2025世界選手権で五輪ポイントの合計
でイタリアを除く上位7チームに入る
・2025年12月のオリンピック最終予選で残り2チーム決定
【五輪ポイント】
優勝 15
２位 13
３位 11
４位 10
５位 9
６位 8
７位 7
８位 6
９位 5
10位 4
11位 3
12位 2
13位 1
大会関連Instagram
🥌世界カーリング連盟のInstagram
🥌日本カーリング協会のInstagram
🥌北海道コンサドーレ札幌カーリングチームのInstagram
タイトルの「勝利信じ 最後まで戦え」は、サッカーのほうのコンサドーレのチャントの歌詞。サッカーのほうは現状、まともに戦えていないと言ってもいいが、カーリングのほうは粘り強く戦ってほしい。
予選突破を目指して、行けコンサドーレ！！
地元網走に帰ってきて5年半経ちました。元競馬専門紙編集部員。サッカーや野球、冬はカーリングなどスポーツ観戦が好き。もちろん、競馬も話題にしています。時事ネタや網走周辺の話題なども取り上げます。よろしければ、サポートもお願いいたします。