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2022年世界ミックスダブルスカーリング選手権がいよいよ開幕!

昨年はコロナ禍の影響で5月に開幕がずれ込んだが、今年は例年通り4月下旬の開幕を迎える2022年世界ミックスダブルスカーリング選手権。
今年は4月23日から30日まで、スイスのジュネーブにあるスー・ムーラン・スポーツセンターで開催され、日本からは昨年の北京オリンピックミックスダブルスカーリング世界最終予選日本代表決定戦で日本代表に選ばれた松村千秋(中部電力カーリング部)・谷田康真(北海道コンサドーレ札幌)ペアが実績を考慮され、引き続き日本代表として出場する。
2人は2020年の世界選手権に出場予定だったが、コロナ禍の影響で大会が中止となったため、今大会で念願の初出場が叶うことになる。
出場するのは20ヵ国。出場資格は国・地域内の大会の優勝者であることとされていたため、2019年は48ヵ国にまで膨れ上がり、昨年から20ヵ国に絞られている。なお、ロシアカーリング連盟(RCF)は、ロシアのウクライナ侵攻にともなう世界カーリング連盟の規約変更により、参加が取り消しとなった。

🥌大会の競技方法

◎予選リーグ
出場20ヵ国が10ヵ国ずつグループA・Bに分かれてそれぞれ総当たりのリーグ戦(各9試合)を行う。

◎決勝トーナメント
グループA・Bの上位3ヵ国が進出、計6ヵ国による変則の決勝トーナメントを行う。
(1)グループA・Bそれぞれの1位チームはそのまま準決勝に進む。
(2)プレーオフで「A2位×B3位」「B2位×A3位」が対戦、勝者が準決勝に進む。
(3)準決勝は次のような組み合わせになる。
①予選B1位 vs「A2位×B3位」の勝者
②予選A1位 vs「B2位×A3位」の勝者
(4)準決勝の敗者同士で3位決定戦が行われ、準決勝の勝者同士で決勝が行われる。

🥌各グループの所属国・地域

◎グループA
日本、デンマーク、エストニア、フィンランド、イタリア、韓国、ニュージーランド、ノルウェー、スウェーデン、スイス

◎グループB
オーストラリア、カナダ、チェコ、イングランド、ドイツ、ハンガリー、スコットランド、スペイン、トルコ、アメリカ

各国のペアを紹介しよう。国別は世界カーリング連盟発表の最新の国別ランキング。チーム別は、ワールドカーリングツアーで獲得したポイントによる最新のランキング。ポイント0でもランキングに掲載されているチームは83位(タイ)とした。未掲載のチームはーを入れた。

🥌グループA

☆日本🇯🇵 (国別12位、チーム別ー)
松村 千秋
谷田 康真

☆デンマーク🇩🇰 (23位、43位)
ジャスミン・ランダー
ヘンリック・ホルターマン

☆エストニア🇪🇪 (16位、3位)
マリエ・ターマン
ハリー・リル

☆フィンランド🇫🇮 (11位、ー)
ロッタ・イモネン
マルクス・シピラ

☆イタリア🇮🇹 (13位、ー)
ステファニア・コンスタンティーニ
セバスティアーノ・アルマン

☆韓国🇰🇷 (8位、27位)
キム・ミンジ
イ・キジュン

☆ニュージーランド🇳🇿 (21位、ー)
ナタリー・サロー
ウォーレン・ドブソン

☆ノルウェー🇳🇴 (3位、25位)
マイア・ラムスフェル
マグナス・ラムスフェル

☆スウェーデン🇸🇪 (4位、ー)
イサベラ・ヴラノー
ラスムス・ヴラノー

☆スイス🇨🇭 (2位、83位)
アリナ・ペーツ
スヴェン・ミシェル

🥌グループB

★オーストラリア🇦🇺 (14位、83位)
タリ・ギル
ディーン・ヒューイット

★カナダ🇨🇦 (1位、ー)
ジョセリン・ピーターマン
ブレット・ギャラント

★チェコ🇨🇿 (10位、36位)
ジュリー・ゼリングロヴァ
ヴィット・チャビコフスキー

★イングランド🏴󠁧󠁢󠁥󠁮󠁧󠁿 (19位、33位)
アンナ・ファウラー
ベン・ファウラー

★ドイツ🇩🇪 (18位、18位)
ピア・リサ・シェル
クラウディウス・ハーシュ

★ハンガリー🇭🇺 (15位、24位)
イルディコ・セケレス
ジョルジー・ナジー

★スコットランド🏴󠁧󠁢󠁳󠁣󠁴󠁿 (7位、ー)
イヴ・ミュアヘッド
ボビー・ラミー

★スペイン🇪🇸 (20位、35位)
オイハネ・オタエギ
ミケル・ウナヌー

★トルコ🇹🇷 (17位、ー)
ディルサット・ユルディス
ムハンマド・ゼキ・ウカン

★アメリカ🇺🇸 (5位、ー)
レベッカ・ハミルトン
マット・ハミルトン

🥌主なチームについて

☆グループA

日本
のペアは、2020年のミックスダブルス日本選手権で優勝、2021年の同選手権で準優勝。さらに2021年ミックスダブルス北京五輪日本代表決定戦で代表権獲得と国内では随一の安定感を誇る。最近命名されたペアの愛称は「チャッスー」(=チアキ+ヤス)。
イタリアは、北京五輪金メダルペアがそのまま出場予定で、日本は初戦で対戦するはずだったが、アモス・モザネル選手が故障したため、セバスティアーノ・アルマン選手が交代して出場。
韓国のキム・ミンジ選手は、2019年女子世界選手権の銅メダリスト。イ・キジュン選手は2019年パシフィック・アジア選手権男子で金メダルを獲得した。
スウェーデンのラスムス・ヴラノー選手は、北京五輪男子金メダリスト。世界選手権は4連覇中。今大会では、妹のイサベラ・ヴラノー選手と組む。
スイスのペアは、2011年大会で優勝しており、11年ぶりのタイトル奪取を狙う。アリナ・ペーツ選手は女子世界選手権優勝チームのフォース。スヴェン・ミシェル選手は2018年大会でも優勝している。

★グループB

カナダのジョセリン・ピーターマン選手は、2019年大会で銀メダルを獲得している。今大会でペアを組むブレット・ギャラント選手とは婚約中という。
イングランドのアンナ・ファウラー選手は、世界ミックスダブルス選手権には7度目の出場。ミックスダブルス専門でプレーする弟のベン・ファウラー選手とのペアで臨む。
スコットランドは、昨年の大会にはジェニファー・ドッズ選手とブルース・モアト選手が出場して優勝。国としては連覇を狙う立場。イヴ・ミュアヘッド選手は北京五輪女子金メダルチームのスキップ。ボビー・ラミー選手は同五輪男子の銀メダリストだ。
トルコのディルサット・ユルディス選手は、今大会が5回目の出場となる。初出場のムハンマド・ゼキ・ウカン選手とのペアで挑む。
アメリカのマット・ハミルトン選手は、2018年平昌五輪男子の金メダリスト。今大会は、レベッカ・ハミルトン選手との兄妹ペアで出場する。

🥌試合日程と中継予定

※試合開始時刻は日本時間(時差-7時間)

・4/23(土)17:00 (放送開始は16:55)
 予選 日本 × イタリア 📺NHK BS1

・4/24(日) 1:00
 予選 日本 × エストニア 💻Recast
・4/24(日)21:00
 予選 日本 × スイス 💻Recast

・4/25(月)17:00
 予選 日本 × ノルウェー 📺NHK BS1

・4/26(火) 1:00
 予選 日本 × ニュージーランド 💻Recast
・4/26(火)21:00
 予選 日本 × 韓国 📺NHK BS1

・4/27(水)17:00
 予選 日本 × デンマーク 💻Recast

・4/28(木) 1:00
 予選 日本 × フィンランド 📺NHK BS1
・4/28(木)21:00
 予選 日本 × スウェーデン 📺NHK BS1

《決勝トーナメント》
・4/29(金)16:00 プレーオフ① A2位 vs B3位
・4/29(金)19:30 プレーオフ② B2位 vs A3位
・4/29(金)23:00 準決勝 B1位 vs プレーオフ①勝者

・4/30(土)  2:30 準決勝 B2位 vs プレーオフ②勝者
・4/30(土)17:00 3位決定戦
・4/30(土)21:00 決勝

※NHK BS1は日本が決勝トーナメントに進出した場合、さらに中継を予定。
※Recastは登録が必要な有料配信。ただ、広告を見てポイントを貯めればそれで観られるようだ。

Recastでは、英語アナウンス付きの中継だけでなく、固定カメラでの全試合配信も行っています。

テレビやネット配信を通じて、北京五輪最終予選敗退のリベンジに燃える松村・谷田ペアに熱い声援を送りたい。

そして、NHK BS1の解説にこの方が登場。

現在、"無所属"の松村雄太さんが初解説。試合後に兄妹トークが観られそうで、こちらも楽しみだ。

地元網走に帰ってきて5年半経ちました。元競馬専門紙編集部員。サッカーや野球、冬はカーリングなどスポーツ観戦が好き。もちろん、競馬も話題にしています。時事ネタや網走周辺の話題なども取り上げます。よろしければ、サポートもお願いいたします。