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25日から日本ミックスダブルスカーリング選手権 全チーム紹介!

日本カーリング選手権の熱気が冷めやらぬなか、25日からは日本ミックスダブルスカーリング選手権が始まる。会場は札幌市のどうぎんカーリングスタジアムで、前年度優勝チーム、同準優勝チーム、強化委員会枠の4チーム、そしてブロック予選からの15チームの合計21チームが参加する。
ここでは、その全チームのプロフィールを紹介する。原則として「」付きのチーム名はミックスダブルス(MD)のチーム、それ以外は4人制のチーム名。

前年度優勝・準優勝チーム&強化委員会枠チーム

🥌藤澤 山口 藤澤五月/山口剛史 (前年度優勝)
2連覇中の"フジヤマペア"が今年もミックスダブルスの舞台に帰ってきた。藤澤選手は先の日本選手権でロコ・ソラーレのスキップとして4年ぶりの優勝を手にし、山口選手もSC軽井沢クラブのスキップとして活躍し、チームは3位に大健闘。ただでさえ強いのに、気を良くして臨む今大会はどんな強さを見せるのか。日本選手権ではあまり見られなかった山口選手のスイープとともに楽しみ。

🥌鈴木・平田 鈴木夕湖/平田洸介 (前年度準優勝)
昨年は強化委員会推薦チームとして出場し、準優勝。平田選手は、一昨年も中部電力の北澤育恵選手と組んで準優勝しており、2年連続であと一歩のところで涙を飲んでいる。先の日本選手権は旧SC軽井沢クラブのメンバーが集結と話題になったが、当時リザーブの平田選手は彼らのプレーに刺激を受けたはず。ロコ・ソラーレの"クレイジー・スイーパー"とともに三度目の正直を目指す。

🥌小穴・青木 小穴桃里/青木豪(強化委員会枠)
富士急からは昨年は小谷優奈選手が出場したが、今年はスキップの小穴選手が初出場。ミックスダブルスの腕はまったく未知数だが、ペアを組む青木選手は2017年に藤井春香選手と組んで準優勝した実力者。アイスリーディングには定評ある小穴選手と噛み合えば優勝候補の一角だ。青木選手は一昨年は前年度準優勝枠での出場を辞退したため3年ぶりの出場。予選全勝した3年前の再現を。

🥌松村・谷田 松村千秋/谷田康真(強化委員会枠)
松村選手は一昨年に清水芳郎選手(軽井沢CC・コンサドーレ清水徹郎選手の弟)と組んで出場して以来2年ぶりの出場。当時は予選を2位で通過しながら決勝トーナメントで敗退。今年は先の日本選手権で優勝したコンサドーレのセカンドと組んで初優勝を狙う。谷田選手は小野寺佳歩選手とのペアで出場した3年前は予選3位。日本選手権の優勝に貢献した強力なスイープは大きな武器だ。

🥌吉田 清水 吉田知那美/清水徹郎(強化委員会枠)
一昨年に旋風を巻き起こし3位に食い込んだ"てっちなペア"が復活。当時は予選を2位で通過。優勝した藤澤・山口ペアに準決勝で惜敗したが、3位決定戦でチーム北村に圧勝した。勝ち進んで今年こそロコ・ソラーレのチームメイト藤澤選手、元SC軽井沢クラブの仲間だった山口選手のペアに勝ちたい。すでにイチャイチャぶり? が噂になっているが、吉田選手のInstagramも要注目。

🥌吉田・松村 吉田夕梨花/松村雄太(強化委員会枠)
吉田・清水ペアと同じく今年の日本選手権優勝チームに所属している選手同士のペア。吉田夕梨花選手は一昨年に当時SC軽井沢クラブの両角友佑選手と組んで以来の2年ぶりの登場。再び日本選手権優勝スキップと組むことになった。松村雄太選手は3位に入った3年前以来2度目の出場。阿部選手を除くチームメイトが出場するだけに負けられない。注目の2日目松村兄妹対決は妹に軍配。

ブロック代表チーム

☆北海道ブロック
🥌竹田・竹田 竹田智子/竹田直将
今年のMD北海道選手権を全勝で優勝した竹田夫妻は、日本のミックスダブルスの草分け的存在。直将選手は第1回大会(2007年)に青森県協会の選手として出場。第2回から第6回は智子選手とともに連続出場、さらに第8回、第10回〜第12回にも夫婦で出場。実績も「弘前保健所・合浦CC」として第3回優勝、第6回は「晩成CC」として準優勝など数多く、今年も息の合ったプレーに期待大。

🥌松澤・相田 松澤弥子/相田晃輔
MD北海道選手権を「チーム相田」として準優勝。松澤選手は2016年の冬季ユース五輪のミックスダブルスで金メダルを獲得して一躍注目を浴びた。2017年には、日本ジュニア選手権で名寄ジュニアクラブのスキップとして優勝に貢献。現在はロコ・ステラのサードとして活躍している。相田選手はコンサドーレの一員として確かな腕を見せており、チームメイトのペアには勝利したい。

🥌北見工業大学 飯島奈都美/鹿野大貴
MD北海道選手権では「北見工業大学A」として出場し、3位決定戦で「チーム桜井」に快勝。2人は同大学の大学院2年。地元紙の取材に対し、大学OBの平田選手と鈴木選手のペアを意識し「先輩たちに負けないよう頑張ります」と語っている。鹿野選手と平田選手はKiT CURLING CLUBのチームメイトでもある。飯島選手は2018年にNHK杯で優勝。大学選手権にも出場など実績十分だ。

☆東北ブロック
🥌チーム苫米地 
苫米地美智子/苫米地賢司(岩手県)
第1回大会でチーム岩手として出場し優勝したペア(当時、美智子選手は旧姓の平で出場)が今年もMD東北選手権を全勝優勝して堂々の登場。第4・5・8回にも優勝と優勝回数は最多の4回を誇る。出場も第10回以来3年ぶり9回目の常連ペアだ。美智子選手は2014年のソチ五輪に北海道銀行フォルティウス所属で日本代表として出場。賢司選手は県立病院の仕事と両立してプレーを続けている。

🥌山下・鈴木 山下知恵理/鈴木丈裕(青森県)
MD東北選手権では「ベルク」として準優勝。青森県庁カーリングクラブに所属している。山下選手は結成時のチームフジヤマ(現チーム富士急)のメンバーで、今年の日本選手権には青森CAのリザーブとして出場していた。また、2人とも4人制ミックスカーリングの日本代表決定戦に出場した経験があり、鈴木選手は2017年の大会で青森県庁として3位。接戦でしぶとい戦いぶりが持ち味だ。

🥌船木・工藤ペア 船木有沙/工藤和也(青森県)
MD東北選手権では「ティーグル24」として出場し、3位決定戦で岩手県の「TEAM S」に勝ち、2年ぶり2度目の出場を決めた。2018年の第11回大会では予選Aブロックで3位だった。船木選手は青森銀行本店営業部の部長代理で、平日の業務終了後や土日を使って練習を重ね、また地元の小学校のコーチも務めている。工藤選手は鹿内組に務め、夏は会社の野球チームでも活躍している。

☆関東ブロック
🥌西室 塚本 
西室淳子/塚本達(山梨県)
MD関東選手権は全勝で優勝。西室選手は1994年に土屋由加子さんらと「Pic Tic」を結成以来、チーム長野、チームフジヤマ⇒チーム富士急のメンバーとして長年日本の第一線で活躍してきた名選手。昨年富士急を退部したが、情熱は衰えることなく今度はミックスダブルスで日本一に挑む。塚本選手はMaple leafsのメンバーで2015年日本ジュニア選手権で3位入賞の経験もある実力者だ。

🥌倉光・荻原 倉光杏佳/荻原諒(東京都)
MD関東選手権は準優勝。両選手ともMDの日本選手権は初出場。倉光選手は現在早稲田大学政治経済学部4年で、過去にチーム富士急やしゅがーとげとげに所属。今シーズンはTeam Tanakaのメンバーとしてワールドカーリングツアーに出場している。荻原選手はかつてパシフィックジュニア選手権で2度メダルを獲得。昨年東京CROSSという新チームを立ち上げ、再び世界を目指している。

🥌チーム鵜浦(うのうら) 鵜浦章乃/鵜浦一久(東京都)
MD関東選手権は3位決定戦で「藤澤・小野寺」の追撃を振り切った。第1回大会では西日本ブロック代表「京都府協会」として出場している(章乃選手は旧姓松井)ベテランペアで、2年連続5回目の出場となる。章乃(あやの)選手は第27回日本選手権にチーム大阪のサードとして出場した経験も持つ(一久選手がコーチ)。また、米粉マイスター協会認定インストラクターとしても活躍している。

☆中部ブロック
🥌チーム栁澤(やなぎさわ) 
栁澤実知/小泉聡(長野県)
昨年は準優勝だったMD中部選手権を全勝で優勝、4年連続の出場を決めた。栁澤実知(みさと)選手は2012年から4シーズン、富士急でサードとしてプレー。2017年の4人制の日本選手権ではチーム東京のスキップとして出場し5位。小泉選手は昨シーズンに新結成されたSC軽井沢クラブのセカンドとしてプレーしていて、先日の日本選手権での3位躍進に大きく貢献した。

🥌チーム軽井沢 瀧本裕香/園山大介(長野県)
MD中部選手権では「YD+KARUIZAWA」というチーム名で出場し、準優勝して初出場を決めた。瀧本選手はカーリング歴3年ながら、今年の4人制の日本選手権にもチーム軽井沢(MY軽井沢)のセカンドとして出場するなど急成長。試合前に必ず一ヶ所家のどこかを綺麗にするのが験担ぎの1つという。園山選手は4人制ミックスのzearthpoiでプレーもしているが全国レベルには初登場。

🥌軽井沢C.C. 松村なぎさ/松村保(長野県)
MD中部選手権では3位決定戦で強豪「クレイポルド」をエキストラエンドにもつれ込む激闘の末に破って本大会出場を決めた。泣く子も黙る松村きょうだいのご両親で、2008年の第2回大会で「TEAM MATSUMURA」として準優勝。翌年も3位に入るなど、過去3回出場(なぎさ選手は第8回大会にも勇人選手と組んで出場)。夫婦としては7年ぶりの出場で円熟のプレーが期待される。

☆西日本ブロック
🥌チーム北村 
北村雅美/北村友和(岡山県)
昨年末のMD西日本選手権ではトーナメントを勝ち上がり優勝、3年連続7回目の出場を決めた。トリノ五輪の頃に競技を始め、第1回大会から出ている西日本のミックスダブルスの先駆者的存在だ。2018年の第11回大会では吉田夕梨花・両角友佑ペアに勝つなどして4強に進出と大健闘。雅美選手は4人制の日本選手権にも過去3回出場している。友和選手は岡山県協会の事務局長を務めている。

🥌TEAM SHIMANE 近藤由利香/三原隆文(島根県)
MD西日本選手権で準優勝し、2年ぶり5回目の出場を決めた。前回出場した時は「チーム広島」を名乗っていた。近藤選手は出産のためしばらく休んでいて西日本選手権は復帰戦だった。事前練習なくぶっつけ本番だったそうだが、見事に実力を発揮して大舞台に戻ってきた。三原選手は4人制の日本選手権に2回出場した経験がある。「明るく元気に楽しく」をモットーに戦う。

🥌京都大学 八尾祐香/曽田光亮(京都府)
MD西日本選手権の3位決定戦では、広島県協会と対戦。最終エンドで曽田選手が劇的なトリプルテイクアウトを決めて本大会出場の切符をつかんだ。京都大学からは3組目の出場となる。八尾選手は2018年のミックスカーリング日本代表選考会に、曽田選手は2018年の全日本大学選手権に、それぞれ京都大学のメンバーとして出場したこともある。チャレンジャー精神で強豪に挑む。

コロナウィルスの影響で大会は無観客で実施

2月21日、日本カーリング協会より「昨今の国内における新型コロナウィルスの感染状況、および厚生労働省からの通知等を考慮し、全試合無観客で開催することを決定致しました」と発表があった。すでに複数の感染者が出ている札幌が開催地ということもあり、残念ながら無観客での開催ということになった。
数年前までは、そこそこの大会でも観客席には大会関係者だけ⋯という風景も珍しくなかっただけに、案外選手は違和感なくプレーできるのかもしれないが、やはりテレビやYouTubeの観戦のみというのは選手たちにとってもファンにとっても寂しいものがある。
すでに購入されたチケットの払い戻しなどは、払い戻し案内サイト、もしくはチケットを購入された店舗およびコンビニエンスストアで払い戻し手続きを。受付期間は3月14日(土)まで。
【チケットぴあ 払い戻し案内サイト】
http://www.pia.co.jp/t_pia_info/real/

CSおよびYouTubeでの中継

🥌CSテレ朝チャンネル2
①2/29(土)9:30~11:30 予選 鈴木・平田vs吉田 清水
②2/29(土)12:30~14:30 予選 竹田・竹田vs藤澤 山口
③2/29(土)19:00~21:00 準々決勝
④3/1(日)9:30~11:30  準決勝
⑤3/1(日)13:00~15:00  決勝
以上5カードを予定。試合終了までの完全生中継。

🥌YouTube
①2/25(火)15:30〜17:00 予選 藤澤 山口 vs 山下・鈴木
②2/25(火)18:30〜20:00 予選 京都大学 vs 吉田 清水
③2/26(水) 9:30〜11:00 予選 チーム栁澤 vs チーム苫米地
④2/26(水)12:30〜14:00 予選 倉光・荻原 vs 藤澤 山口
⑤2/26(水)15:30〜17:00 予選 鈴木・平田 vs 京都大学
⑥2/26(水)18:30〜20:00 予選 吉田・松村 vs チーム軽井沢
⑦2/27(木) 9:30〜11:00 予選 松村・谷田 vs 船木・工藤ペア
⑧2/27(木)12:30〜14:00 予選 吉田 清水 vs 松澤・相田
⑨2/27(木)15:30〜17:00 予選 北見工業大学 vs 吉田・松村
⑩2/27(木)18:30〜20:00 予選 西室 塚本 vs 松村・谷田
⑪2/28(金) 9:30〜11:00 予選 吉田・松村 vs チーム北村
⑫2/28(金)12:30〜14:00 予選 チーム栁澤 vs 鈴木・平田
⑬2/28(金)15:30〜17:00 予選 藤澤 山口 vs TEAM SHIMANE
⑭2/28(金)18:30 - 20:00 予選 小穴・青木 vs 軽井沢C.C.
⑮2/29(土) 9:30〜11:00 予選 チーム鵜浦 vs チーム栁澤
⑯2/29(土)12:30〜14:00 予選 松村・谷田 vs 北見工業大学
⑰2/29(土)15:30〜17:00 プレーオフ 予選3位 DSC2位 vs 予選3位 DSC3位
⑱2/29(土)19:00〜20:30 準々決勝
⑲3/1(日) 9:30〜11:00 準決勝
⑳3/1(日)13:00〜14:30 3位決定戦 ※実況解説音声なし
㉑3/1(日)15:00〜 表彰式

さらに今日、日本カーリング協会アカウントからこんなツイートが!

一層、応援に力が入るというもの。関係者の皆さんの計らいに感謝。

まとめ

前日記者会見で、無観客試合となったことについての所感を尋ねられた藤澤五月選手が次のように語った。
「選手はもちろんそうですし、スタッフの方だったり、観客の方の健康面を考えればしょうがないことなのかなと思いますし、私たちが元気にプレーすることがなにより観客の方だったり応援してくれてる方にできる精一杯のことなので。
メディアの方だったり、こうやってたくさんの方に報道してもらえたり、テレビ放送もしていただけるということなので、たくさんの方に観てもらえればなあと思うので。
あとは結果を出して、応援してくれてる方に、観られなかった方に、ご報告するのが一番かなと思います」
今年は、映像を通して、またライブスコアを見たりして選手たちの熱いプレーに思いを馳せたい。

地元網走に帰ってきて5年半経ちました。元競馬専門紙編集部員。サッカーや野球、冬はカーリングなどスポーツ観戦が好き。もちろん、競馬も話題にしています。時事ネタや網走周辺の話題なども取り上げます。よろしければ、サポートもお願いいたします。