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日本初のオンラインカーリング大会が開催中!

夏のどうぎんカーリングクラシックなどの大会も中止が発表され、寂しい思いをしているカーラー、カーリングファンは多いが、そんな中、World Curling Tour Japan が粋な大会を企画した。
「実際にはできないけど、オンラインならプレーできる!」というわけで、23日から第1回WCT-Japan オンラインカーリングカップが開催されている。
23〜24日には抽選で出場が決まった国内外8選手による予選が行われ、30〜31日に行われる2つの本選出場枠を争った。本選は、シード選手6名と勝ち上がった2名の合計8名でトーナメントが行われ初代王者を決定する。
まずオンラインカーリングとはなにか、というところから解説するとともに、大会の予選の結果と、本選に出場する8選手を紹介したい。

オンラインカーリングとはなんぞや

まずは、オンラインカーリングの説明からしてみたいが、正直まだ自分も完全に把握できていない。中身にお気づきの点があればご連絡を。

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これが大会で使用するオンラインカーリングゲームサイト www.playcurling.com の画面。滑るストーンの前にブラシが立っているが、これを動かしてスイープする。投げる時は、ストーンを引っ張って離す。引っ張り方でウエイトを調整する。反対側のハウスにはスキップのブラシがあり(こちらもブラシだけ)、それを動かして幅を決める。インターン・アウトターンも指定できる。
大会は、8エンド制で行われ、試合時間の目安は80分。持ち時間は2分で、1投15秒以内。15秒を過ぎると持ち時間が減っていき、持ち時間を使い切り1投15秒を過ぎると投げようとしたストーンは取り除かれる。5rockフリーガードゾーンが適用されている。
他のオンラインゲームと同様に、世界中のプレーヤーと対戦できる。初心者は、練習モードで練習を積むことができる。私も何度かやってみたが、なかなかウエイトの調整が難しく、また幅の取り方も青木豪選手が悩んでいたように、簡単にはいかない。もちろん、作戦の立て方は本物のカーリング通りで、予選ではダブルテイクアウトや見事なランバックが決まったりしていた。
なかなか奥が深いオンラインカーリングは、ぜひ一度体験してみていただきたい。

予選からは2名が本選に出場

23〜24日に、応募した42名からオンラインあみだくじによって選ばれた8名による予選大会が行われ、決勝に進出した2名が本選出場を決定した。

🥌1回戦
青木豪 11-4 まきまき
青2023 0301∥11
ま0100 2010∥4

ねじリング 11-6 kaorin
ね0032 0204∥11
k2100 1020∥6

ぐるみん 16-3 ドンパル
ぐ2202 2305∥16
ド0010 0020∥3

PeakCurl 9-4 よしおか
P2101 0320∥9
よ0010 1002∥4

🥌準決勝
青木豪 17-4 ねじリング
青4440 0410∥17
ね0001 1002∥4

PeakCurl 7-6 ぐるみん
P0020 1022∥7
ぐ2002 0200∥6

🥌決勝
PeakCurl 8-7 青木豪
P1030 4000∥8
青0101 0221∥7

唯一の海外からの参加者PeakCurl選手が5エンドで4点入れて優位に。しかし、青木選手の追い上げで最後まで目が離せない素晴らしい試合となりました。先週戦いを重ねた分、本選からの参加者よりも有利とも言え、両者の健闘を期待します。

本選に出場するのはこの8人!

🥌山口 剛史選手 (SC軽井沢クラブ)
筋トレ動画が話題のYouTubeに、先日クレイポルドの傳直文選手とオンラインカーリングで戦った様子をアップするなど準備は万端。オンラインでもスイープの威力を見せつける。

🥌宿谷 涼太郎選手 (TM軽井沢)
日本選手権では悔しい準優勝だったが、持ち前のパワフルショットでオンラインカーリングでは優勝を狙う。同じ95年生まれのアスリートの動画を見てモチベーションを上げている。

🥌相田 晃輔選手 (北海道コンサドーレ札幌)
チームメイトの松村雄太選手の推薦で参加が決まった。北見工大に在学中でコンサドーレでは最年少。とはいえ2018年日本選手権でチーム北海道のリードとして準優勝など経験は十分。

🥌鎌田 渓選手 (札幌国際大学)
「チームかまだ」時代から通じて日本ジュニア選手権3連覇中。いち早くオンラインカーリングを使用したイベント企画を立ち上げていたそうで、経験値の高さが窺えるだけに要注目。

🥌本橋 麻里選手 (ロコ・ソラーレ)
オリンピック3大会に出場した女子のトップカーラー。現在は選手としては休養し、代表理事として活躍。オンラインといえば、ロコ・ソラーレ結成10周年企画もオンラインに移行中。

🥌西室 淳子選手 (SC軽井沢クラブ)
当初出場予定の石郷岡選手(中部電力)が、体調が万全でなく辞退。そこでチーム長野、チーム富士急と長く活躍する名選手に白羽の矢。ツイッターでは「はすみちゃんの分までがんばる」と。

🥌PeakCurl選手 (スイス)
予選大会を優勝して本選に進出。スイスのアデルボーデン在住。スペインのミックスダブルスのコーチをしているという。peakcurlは自身が運営するサイト名。作戦の立て方が上手い。

🥌青木 豪選手 (札幌国際大学)
予選大会を準優勝して本選に進出。札幌国際大学ではフォースを務めているが、オンラインでもここぞというところで見事なショットを決めている。鎌田選手との対決は楽しみ。

大会スケジュールは

今日30日は、1回戦4試合が行われる。

10時〜 PeakCurl選手 × 宿谷涼太郎選手
12時〜 相田晃輔選手 × 本橋麻里選手
14時〜 青木豪選手 × 鎌田渓選手
16時〜 山口剛史選手 × 西室淳子選手

組み合わせはオンラインあみだくじで決めたものだが、中の人がいるんじゃないかと思ってしまうような面白い組み合わせに。特に札幌国際大学のフォースとサードスキップの対決となった第3試合、西室選手の参加でSC軽井沢クラブ対決が生まれた第4試合は対戦中の選手コメントも含めて期待したいところ。
試合の模様は、World Curling Tour JapanのYouTubeチャンネルで放送予定。ぜひお見逃しなく!


地元網走に帰ってきて5年半経ちました。元競馬専門紙編集部員。サッカーや野球、冬はカーリングなどスポーツ観戦が好き。もちろん、競馬も話題にしています。時事ネタや網走周辺の話題なども取り上げます。よろしければ、サポートもお願いいたします。