見出し画像

日本は残念ながら準々決勝で敗退

ノルウェーのスタヴァンゲルで開催中のカーリングミックスダブルス世界選手権は、準々決勝の4試合が行われた。日本は予選5位のオーストラリアと対戦し、5-6で逆転負けを喫し、敗退となった。昨年同様、準決勝に進められなかった。
試合前、「勝てる相手」と書いたが、それは当然ながらオーストラリアを軽くみたわけではなく、ショット率などからみて普通に戦えば上回れる相手という意味。実際、この試合でもショット成功率は9%日本のほうが高かった。勝敗を分けたのは、「シンプルに戦う」ことが欠けていたところではないだろうか。
6エンドは相手の石の内側にフリーズでよかったと思うが、力で割りに行って失敗。7エンドはラストで故意スルーと、けれん味ある戦いぶりだったが、そこまでの運び方に問題はなかったかどうかは検証してほしい。
1点スチールさせて8エンドで後攻を持つこと自体は戦法としては問題なかったが、藤澤さんがウィックしたストーンが中に入ってきたのがガードとして使われてしまった。相手の2投目がロングガードになったが、中の石が見えていた。あそこでガードではなく中を打ち出す手があったのではないか。中部電力が世界選手権の3位決定戦の10エンドで、9時にあった相手の石を端にあり得点に関係なさそうと判断したのかそのままにしておいたら最終的にそれが韓国の点になったということがあった。
シンプルに、ハウスの中の石は出しておけばガードのような感じで使われず、またラストショットでその石に当たる可能性を考慮することもなかったのでは、と思う。ロングガードは、回り込みやすいからそれほど危険ではないし、センターに置いてきたら外すも同じようにできる。
とはいえ、前に書いたように来年の大会出場権は今年のベスト16とワイルドカード4ヵ国なので、ベスト16に残るという最大のミッションを達成できたのはとても大きく価値がある。
この後、グランドスラムファイナルがある藤澤選手は1日早く休めるとポジティブに考えて、次に向かって切り替えてほしい。山口選手は、5月1日のNHK BS1のハイライト番組に出演するという。「銀盤の松岡修造」の熱いトークを期待したい。まずはお疲れさまでした。YouTubeでは準決勝以降も配信があると思うので、引き続き大会を楽しみたい。

🥌準々決勝の結果

オーストラリア 6-5 日本
スウェーデン 8-3 チェコ
カナダ 7-3 ロシア
アメリカ 9-5 エストニア

🥌準決勝の組み合わせ

カナダ×アメリカ
スウェーデン×オーストラリア

🥌今後のスケジュール

準決勝  27日9時(日本時間16時)
3位決定戦  同13時  (同20時)
決勝      同16時  (同23時)

地元網走に帰ってきて5年半経ちました。元競馬専門紙編集部員。サッカーや野球、冬はカーリングなどスポーツ観戦が好き。もちろん、競馬も話題にしています。時事ネタや網走周辺の話題なども取り上げます。よろしければ、サポートもお願いいたします。