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軽井沢国際カーリング男子プレビュー

「1998年長野冬季オリンピック競技大会を記念とする国際大会を開催し、カーリング競技の更なる普及、発展と地域のコミュニケーション創りを推進していく。
また、ワールドカーリングツアー日本大会として、アジアの中心的な役割を担いながら世界レベルの大会開催を目指していく。」
こうした理念を掲げて長野五輪の翌年の1999年にスタートした軽井沢国際カーリング選手権。2014-2015シーズンからは、日本で初となるワールドカーリングツアーの大会のひとつとなった。
昨年は男子がカナダのチームカザラズが優勝、北海道コンサドーレ札幌が準優勝となった。また女子は、ロシアのチームシドロワが優勝し、北海道銀行フォルティウスが準優勝だった。
今年の開催日程は
12月19日(木)~12月20日(金) :予選
12月21日(土) :予選 準々決勝
12月22日(日) :3位決定戦 準決勝 決勝
と、4日間の予定で行われる。
賞⾦総額800万円(男⼥各 400万円)で、8位以内のチームに賞金が贈られる。
1位:130万円 2位:80万円 3位:50万円 4位:40万円 5~8位:25万円
出場チームは男子15チーム、女子12チームで、そのうち男子は海外からカナダの2チーム、スコットランドとアメリカから各1チームが参加する。
では、男子の15チームを紹介しよう。

海外からは強者揃いの4チーム

☆チームボッチャー(カナダ)
Brendan Bottcher (Skip)
Darren Moulding (Third)
Brad Thiessen (Second)
Pat Janssen (Lead)
15日まで開催されていたBoost Nationalでは5位。今シーズンはまだ優勝経験はない。スキップのブレンダン・ボッチャー選手は19日に28歳の誕生日を迎える。2012年の世界ジュニア選手権で優勝した実績を持っている。

☆チームカルバート(カナダ)
Braden Calvert (Skip)
Kyle Kruz (Third)
Lan McMillan (Second)
Rob Gordon (Lead)
Justin Richter (Alternate, Coach)
現在はChina Openに出場している。今シーズンは10月のウイニペグの大会で全勝優勝。スキップのブレーデン・カルバート選手は24歳。2015年の世界ジュニア選手権で優勝した経験を持つ。World Curling Tour(WCT)で過去3勝。

☆チームエディン(スウェーデン)
Niklas Edin (Skip)
Oskar Eriksson (Third)
Rasmus Wrana (Second)
Christoffer Sundgren (Lead)
15日まで開催されていたBoost Nationalでは準優勝。予選でコンサドーレと対戦し、7-4で勝っている。スキップのニクラス・エディン選手は34歳。ソチ五輪で銅メダル、平昌五輪で銀メダルを獲得。世界選手権を4回、欧州選手権を7回優勝。

☆チームシュスター(アメリカ)
John Shuster (Skip)
Chris Plys (Third)
Matt Hamilton (Second)
John Landsteiner (Lead)
Sean Beighton (Coach)
サードの選手を除いた3人は、平昌五輪の金メダリスト。米国チームの優勝は五輪初だった。今季は若干勝率が落ちているが、勝負強さは健在。スキップのジョン・シュスター選手は37歳。トリノ五輪でも銅、世界選手権は今年を含め8回優勝。

日本勢は長野・東京・北海道から11チーム

☆Ignites長野(長野)
松村勇人 (Skip)
佐藤 塁 (Third)
西澤弦也 (Second)
甲斐 周 (Lead)
速水 港 (Alternate)
持田靖夫 (Coach)
チームのうちの3人は長野大学の選手として2017年第8回大学選手権優勝。2019年の第36回日本選手権では長野県CAとして出場し6位。スキップの松村勇人選手は24歳。兄はコンサドーレのスキップの雄太選手、姉は中部電力サードの千秋選手。

☆I.C.E.(東京)
神田順平 (Skip)
大谷拡夢 (Third)
両川 築 (Second)
橋本祥太朗 (Lead)
国内のWCTツアー大会や、11月のカナダの大会に出場するなど、今季は積極的に大会に出ている。現メンバーのうち3人がチーム東京として出場した第36回日本選手権は4位。スキップの神田順平選手は35歳。東大入学後に競技を始めた頭脳派。

☆TM軽井沢(長野)
両角友佑 (Skip)
岩井正幸 (Third)
宿谷涼太郎 (Second)
両角公佑 (Lead)
今年5月に両角兄弟と元札幌国際大学の2人で結成、さっそく8月のアドヴィックスカップでツアー初優勝を飾った。9月のKW Fall Classicでカナダツアー初優勝。スキップの両角友佑選手は34歳。今季も女子の中部電力のコーチを兼任。

☆東京CROSS(東京)
荻原 諒 (Skip)
大沢直史 (Third)
邊見 渉 (Second)
小野寺浩太 (Lead)
椿 亮輔 (Alternate)
今月、小野寺陸選手に代わり邊見(へんみ)渉選手が加入、14日には関東選手権の出場を決定。スキップの荻原諒選手は32歳。昨シーズンまでは軽井沢WILEのスキップ。6月の盛岡市アイスリンクメモリアルカップでは助っ人スキップで優勝した。

☆軽井沢C.C.(長野)
清水芳郎 (Skip)
松村 保 (Third)
坂本優希 (Second)
佐藤勇人 (Lead)
持田靖夫 (Alternate)
清水選手、坂本選手、佐藤選手がメンバーだった2018年の第35回日本選手権で3位。今年1月の中部選手権では3位だった。スキップの清水芳郎選手は26歳。兄がコンサドーレの徹郎選手、姉が中部電力マネージャーの絵美さんだ。

☆札幌学院大学(北海道)
清水野栞也 (Skip)
目黒良太 (Third)
廣澤壮汰 (Second)
生野稜大 (Lead)
土田利夫 (Coach)
飛田哲也 (Coach)
先月行われた第10回全日本大学選手権で優勝、同大学としては3度目の優勝となった。OBにはコンサドーレの谷田康真選手らがいる。スキップの清水野栞也選手をはじめ全員現在4年生。清水野選手は滝川高校時代に書道で表彰されている。

☆北見工業大学(北海道)
高田渓作 (Skip)
井坪 嶺 (Third)
沢井昂平 (Second)
山浦高伸 (Lead)
十鳥聡太 (Alternate)
柳 等 (Coach)
昨年の第9回全日本大学選手権ではこのメンバーで3位に入っている。今年の第10回大会では予選敗退だったが、山浦選手以外はメンバーが違っていた。スキップの高田渓作選手は5位に入った今年の日本選手権ではリードを務めていた。

☆晩成カーリングクラブ(北海道)
竹田直将 (Skip)
板垣 努 (Third)
藤井恭介 (Second)
高田 晃 (Lead, Coach)
2月の第38回北海道選手権は優勝したが、第39回大会につながる先日の道北ブロック予選で敗退してしまったとのこと。その悔しさをぶつける大会になるか。スキップの竹田直将選手は奥様の智子選手とのミックスダブルスでも活躍している。

☆KiT CURLING CLUB(北海道)
平田洸介 (Fourth)
臼井槙吾 (Skip)
鹿野大貴 (Second)
三浦善也 (Lead)
小林博文 (Coach)
9月に帯広で行われたICE Gold Cupで優勝した後、10月はカナダで4大会に出場し、長期遠征で経験を積んできた。スキップはサードの臼井槙吾選手で、大会唯一のフォースがスキップではないチームだ。臼井選手も札幌学院大学のOB。

☆SC軽井沢クラブ(長野)
山口剛史 (Skip)
栁澤李空 (Third)
小泉 聡 (Second)
大野福公 (Lead)
金井大成 (Alternate)
現メンバーになってからは2シーズン目。9月のオタワでのMoosehead Fall Openでは栁澤選手が不在の中、3人で6連勝して優勝を遂げた。スキップの山口剛史選手は35歳。藤澤五月選手とのペアで日本ミックスダブルス選手権を2連覇中。

☆コンサドーレ(北海道)※昨年準優勝
松村雄太 (Skip)
清水徹郎 (Third)
谷田康真 (Second)
阿部晋也 (Lead)
相田晃輔 (Alternate)
今年の第36回日本選手権で優勝。世界選手権は4位だった。今シーズンは8月のどうぎんクラシックを優勝し、10月のカナダツアーでも2勝。11月のパシフィックアジア選手権で準優勝。松村雄太選手は30歳、弟のチームとの対戦があるか。

3つのプールに分かれてしのぎを削る

15チームがDからFまでの3つのプールに分かれて予選を4試合ずつ戦う。組み分けは次の通り。

🥌Pool D
・チームボッチャー
・TM軽井沢
・I.C.E.
・札幌学院大学
・Ignites長野

🥌Pool E
・チームエディン
・コンサドーレ
・晩成カーリングクラブ
・KiT CURLING CLUB
・東京CROSS

🥌Pool F
・チームシュスター
・チームカルバート
・SC軽井沢クラブ
・軽井沢C.C.
・北見工業大学

どのプールも混戦になりそうな組み合わせ。強力な外国勢に立ち向かう日本勢の戦いぶりに注目するとともに、コンサドーレ×KiT CURLING CLUBなど、日本勢同士の好カードも目が離せない。
ラウンドロビンは19日から21日昼まで行われ、その後19時より準々決勝となる。翌22日は朝8時30分より準決勝、13時より決勝と3位決定戦が行われる予定だ。
詳しいスケジュールはこちらでご確認を。
ワールドカーリングツアー日本大会 軽井沢国際カーリング選手権大会2019 | スケジュール
https://karuizawa-icurling.jp/schedule/

今年も大会臨時シャトルバスが運行!

🥌車でお越しの場合
碓氷軽井沢ICより約15分
佐久ICより約25分

🥌電車でお越しの場合
【軽井沢駅】
タクシーで約10分/町内循環バスで約25~30分
【中軽井沢駅】
タクシーで約10分

🥌大会臨時シャトルバスの時刻表
今年も軽井沢駅と軽井沢アイスパークを結ぶ大会臨時シャトルバスが出ますのでぜひご利用を。

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男子の試合はテレ朝チャンネルで生中継

男子の試合の一部はCSのテレ朝チャンネルで生中継される。スケジュールは次の通り。19、20、22日はチャンネル2で、21日のみチャンネル1での放送となる。

【男子予選 1日目】
■12月19日(木) よる7:30~
コンサドーレ×チームエディン

【男子予選 2日目】
■12月20日(金) よる7:30~
TM軽井沢×チームボッチャー

【男子 準々決勝】
■12月21日(土) よる7:00~
※チャンネル1にて放送

【男子 決勝】
■12月22日(日) 午後1:00~

女子の試合については、BS朝日で放送される(放送予定は女子の部のプレビューに記載)。
会場での観戦がベストだが、会場に足を運べない方はCSやBSの生中継を通じて熱戦を楽しんでいただきたい。

地元網走に帰ってきて5年半経ちました。元競馬専門紙編集部員。サッカーや野球、冬はカーリングなどスポーツ観戦が好き。もちろん、競馬も話題にしています。時事ネタや網走周辺の話題なども取り上げます。よろしければ、サポートもお願いいたします。