3月12日、日本ミックスダブルスカーリング選手権が開幕! 全チーム紹介
3月12日から17日まで、軽井沢アイスパークで第12回日本ミックスダブルスカーリング選手権が開催される。前年度優勝チーム、強化委員会推薦チーム、そして地区予選を勝ち抜いたチーム、合わせて21チームが参加する。ここでは、その全チームのプロフィールを紹介する。原則として「」付きのチーム名はミックスダブルス(MD)のチーム、それ以外は4人制のチーム名。
前年度優勝チーム&強化委員会推薦チーム
🥌藤澤・山口 藤澤五月/山口剛史 (前年度優勝)
"フジヤマペア"こと藤澤・山口は、藤澤選手のアイスリーディングと山口選手の剛腕スイープが大きな強みだ。昨年の大会では予選を全勝で通過し、準決勝で「吉田(知那美)・清水(徹郎)」を10-7で破り、決勝では「チーム平田」に9-2で快勝。あの好調さを再現なら連覇の期待も。
🥌鈴木・平田 鈴木夕湖/平田洸介 (北海道協会)
北見在住のペア。ロコ・ソラーレの"クレイジースイーパー"と、昨年は中部電力の北澤育恵選手と組んで準優勝した平田選手のペアはかなり脅威の存在だ。元SC軽井沢クラブの5人のうち3人が選手やコーチで4人制の日本選手権に登場したが、山口選手と平田選手はここに登場となる。
🥌札幌国際大学 吉村紗也香/宿谷涼太郎 (北海道協会)
吉村選手が5年前に卒業、宿谷選手は現在大学院に在籍していて、このチーム名に。吉村選手は一昨年の大会でコンサドーレの松村雄太選手と組んだ「チーム松村」で3位入賞。宿谷選手は姉の奈苗選手と「札幌国際大学」として2度出場しており、第9回大会で3位入賞とこちらも実績は十分。
🥌小谷・荻原 小谷優奈/荻原功暉 (山梨協会・北海道協会)
山梨と北海道のペア。富士急の小谷姉妹の姉の優奈選手は、出身は神奈川県で2015年からチーム富士急に加入。笑顔とパワフルなショットが魅力の伸び盛り。荻原選手は札幌国際大学のリード。先の日本選手権でインフルエンザのため途中欠場を余儀なくされた鬱憤をここで晴らす。
🥌石垣・神田 石垣真央/神田順平 (山梨協会・東京都協会)
山梨と東京のペア。石垣選手はチーム富士急のセカンドで、「札幌国際大学」の吉村選手とは常呂高校から大学までチームメイト。富士急で鍛えられたメンタルと力強いスイープに注目。神田選手はチーム東京(I.C.E.)のスキップで、先の日本選手権ではチームを準優勝に導いた。
地区代表チーム
☆北海道
🥌帯広畜産大学 藤森美帆/山本友稀
普段のチーム名は「Dangerous Heart」。北海道選手権ではDブロックをタイブレークの末2位で勝ち上がると勢いに乗り、「札幌ジュニア」、「チーム相沢」、「妹背牛協会」を連続撃破して優勝。藤森選手は第25回ジュニア選手権に出場経験を持つ。また、山本選手は第6回全日本大学選手権で準優勝の実績がある。地元紙の取材には「爪痕を残したい」と意気込んでいる。
🥌妹背牛協会 三浦好子/似里浩志
北海道選手権ではAブロックを2位で通過、「チーム稚内」、「チーム藤崎」を破って決勝進出も「帯広畜産大学」に敗れて準優勝だった。似里選手は、以前teamIWAIのリードとして活躍していたのは記憶に新しい。2004年の日本選手権にLuneのリードとして出場経験がある三浦選手とのペアは長く、2014年の第7回大会で初出場、準優勝の快挙を達成している。
🥌竹田・竹田 竹田智子/竹田直将
北海道選手権はBブロックを2位通過も決勝トーナメント1で「チーム相沢」に逆転負けしたのが響いて結果は3位。東北代表(合浦CC)として2008年の第2回大会に出場しているベテランご夫婦チーム。夫の直将選手は、先日の日本選手権で名寄協会のスキップとして出場し、チームは4位に健闘した。MD日本選手権では第3回優勝、第6回は晩成CCとして準優勝など多くの実績を誇る。
🥌札幌協会 秋元亜月/相沢駿
北海道選手権には「チーム相沢」というチーム名で出場。Cブロックを1位で勝ち上がったが、3位決定戦で「竹田・竹田」に敗れて4位。普段のチーム名は「チームあいしゅん」。秋元選手は第30回日本選手権に北海道大学のスキップとして出場した経験を持っている。相沢選手は札幌協会の指導部に所属し、普及推進事業に当たっている。
☆東北ブロック
🥌チーム岩手 山田茉未/村上夕輝(岩手県)
東北選手権ではAブロックを3連勝で1位通過すると、決勝トーナメントも青森の「しらたき」、「チームあず」を下して優勝。普段のチーム名は「ブラック・ストロベリー」。山田選手はJAいわて中央に勤務していて、岩手協会強化委員会委員でもあるが、カヌーとの二刀流の選手としても知られている。村上選手は第1回大学選手権に秋田大学のサードとして出場している。
🥌チーム川村 川村和香羽/川村空也(青森県)
東北選手権はCブロックを3連勝で1位となり決勝トーナメントへ。同県チームに連勝して決勝に進んだが、チーム岩手に惜敗し準優勝だった。普段のチーム名は「チームあず」。和香羽選手は先日の日本選手権でチームかわむらのスキップを務めていた。空也選手は昨年11月の日本ジュニア選手権で青森CAのセカンドとしてプレーした。
🥌伊藤・日下 伊藤彩未/日下稔(青森県)
東北選手権はBブロックを3連勝して1位突破。決勝トーナメントでは「チームあず」に敗れたものの、3位決定戦で「しらたき」に勝って日本選手権出場を決めた。伊藤選手は第35回日本選手権に青森Jrのサードとして出場している。日下選手は7〜10日に青森で行われている日本シニア選手権の青森県協会の選手でもあり、厳しいスケジュールが待ち構えている。
☆関東ブロック
🥌チーム樋口 渡邉荘子/樋口祐太(東京都)
関東選手権ではAブロックを3連勝すると、決勝トーナメントでも「チーム笹田・阿部山」、「チーム世田谷」「東京PENGRIA」を次々と破り完全優勝を果たした。普段のチーム名は「東京Goldilocks」で第10回大会にも出場している。渡邉選手は第2回大会にも小松雄選手と出場するなど、経験豊富。樋口選手は北見工大OBで、第4回大学選手権では1年後輩の平田洸介選手らと組んで優勝を果たしている。
🥌藤澤・小野寺 藤澤汐里/小野寺浩太(東京都)
関東選手権はCブロックで3連勝し、準決勝で神奈川の「チーム山本」に逆転勝ちするも決勝では「東京Goldilocks」に一歩及ばず準優勝。普段のチーム名は「東京PENGRIA」。ロコ・ソラーレ藤澤五月選手の姉、汐里選手は北見北斗高時代にジュニア世界選手権に出場。現在は理学療法士の仕事をしながらプレーを続けている。小野寺選手は、普段は議員秘書の仕事をしながら2017年の日本選手権に東京CA(Pentagon)のメンバーとして出場するなど活躍している。
🥌チーム鵜浦(うのうら) 鵜浦章乃/鵜浦 一久(東京都)
関東選手権はBブロックで2勝1敗だったがDSCの差で1位通過。準決勝で「東京Goldilocks」に敗れるも3位決定戦で「チーム山本」にエキストラエンドで競り勝った。関東選手権では「チーム世田谷」。かつては「チーム鵜浦・松井」として2007年の第1回西日本選手権で優勝、現在もご夫婦でプレーを続けている。章乃(あやの)選手は第27回日本選手権にチーム大阪のサードとして出場した経験も持つ(一久選手がコーチ)。また章乃選手は潜水士の資格を持ち料理研究家でもある。
☆中部ブロック
🥌クレイポルド 傳美砂子/傳直文(長野県)
中部選手権はAリーグを連勝、優勝戦でも「オリオン機械」を9-4で下して優勝した。クレイポルドは2008年に創立の軽井沢にあるインターネット関連企業。傳直文選手は代表取締役で、Word2003関連の著者もある。奥様の美砂子選手と、ご夫婦でオキザリスカーリングクラブに所属している。直文選手は昨年の日本シニア選手権でチーム千葉の一員として準決勝まで進んだ。美砂子選手は昨年結成されたMY(エムワイ)軽井沢でバイススキップとしてプレーしている。
🥌チーム栁澤(やなぎさわ) 柳澤実知/小泉聡(長野県)
中部選手権ではCリーグで連勝、2位決定戦で「オリオン機械」に勝ち準優勝となり日本選手権3年連続出場を決めた。栁澤実知(みさと)選手は2012年から4シーズン、富士急でサードとしてプレーしていた。一昨年の4人制の日本選手権ではチーム東京のスキップとして出場している。小泉選手はカーリングエリートアカデミーのコーチを務めていて、過去にチーム荻原のメンバーとして4人制の日本選手権出場の経験もある。
🥌オリオン機械 堀内珠実/冨安岳人(長野県)
中部選手権ではBリーグで連勝したが、優勝戦、2位決定戦を連敗。最終日の3試合目となった3位決定戦で「愛知 宮川・石岡」を下して3位に滑り込んだ。第9回、そして昨年の第11回大会に続いての出場となる。長野県須坂市に本社があるオリオン機械は、1946年創立。精密空調機、酪農機器、除湿乾燥機など幅広い分野の製品を開発している。カーリング部は1993年に発足、会社公認のクラブ活動だ。ペアを組んで8シーズン目で、昨年の日本選手権では「松村・清水」に勝っている。
☆西日本ブロック
🥌チーム北村 北村雅美/北村友和(岡山県)
8チームが参加した西日本選手権では連勝して決勝戦に進出。「チーム愛媛」を破り優勝した。日本選手権は2年連続7回目の出場となる。昨年は1次リーグで五輪代表の吉田夕梨花・両角友佑組を破るなど堂々の1位通過。準決勝、3位決定戦は敗れたものの存在感を示した。雅美選手は、4人制でもチーム広島やチーム大阪のメンバーとして日本選手権の出場経験がある。結成14年目となる今年は、さらに上の順位を目指す。
🥌チーム愛媛 福岡早智/福岡雅敏(愛媛県)
西日本選手権は、「チーム島根」との準決勝で最終エンドに一挙4点を決める勝負強さを発揮して決勝進出。決勝は惜敗も、見事に日本選手権初出場。高知県仁淀川町在住だが、四国で唯一愛媛にある協会に所属する。大学時代を北見市で過ごした雅敏選手が早智選手と4年前にペアを組んだ。四国でカーリングができる施設は10〜5月のみスケートリンクとなる松山市のイヨテツスポーツセンターしかなく、2人は片道2時間以上かけて練習に通っているという。
🥌チーム熊本 齋藤楓/吉田泰秀(熊本県)
西日本選手権では初戦で敗れたものの、そこから敗者復活戦を3連勝して3位に入り、日本選手権初出場を果たした。吉田選手は熊本農高から網走市の東京農大北海道オホーツクキャンパスに進み、競技をスタート。一方、齋藤選手は県協会が昨年3月に開いた体験会に参加したことをきっかけに競技を始めたばかり。しかしメキメキと力をつけて先月、熊本農高チームの一員として全国高校選手権にも出場した。結成して約3カ月の若いペアが大舞台に挑む。
地元網走に帰ってきて5年半経ちました。元競馬専門紙編集部員。サッカーや野球、冬はカーリングなどスポーツ観戦が好き。もちろん、競馬も話題にしています。時事ネタや網走周辺の話題なども取り上げます。よろしければ、サポートもお願いいたします。