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北海道カーリングツアー第1戦 どうぎんカーリングクラシックが4日開幕!

今年から新設された北海道カーリングツアーの第1戦となる「どうぎんカーリングクラシック2022」がいよいよ8月4日からスタートする。
日本と韓国の男女各8チームによる大会となり、各試合はYouTubeにより配信される。直前に、女子の‪SC軽井沢クラブがロコ・ステラに変更されたが、大会は予定通り行われる。
最終日の7日(日)には、車いすカーリングチームがエキシビジョンマッチを行うことも決定。詳細は後述するが、この試合は実況解説付きでYouTube配信されるとのこと。以前、どうぎんカーリングスタジアムではユニバーサルカーリングの大会が行われたことがあるが、車いすチームと一般チームの対戦は楽しみだ。

どうぎんカーリングクラシックの歴史

どうぎんカーリングクラシックは、2015年からどうぎんカーリングスタジアムで開催されているカーリングの国際大会。
フォルティウスのメインスポンサーを経て昨年女子カーリング部のチーム「リラーズ」を立ち上げた北海道銀行は、カーリング競技の普及や地域の活性化に取り組んでいて、その一環として大会を特別協賛している。大会を重ねるごとにスポンサーが増え、現在は北海道銀行以外にもアイングループやサツドラなど30社が大会スポンサーとなっている。
大会は今年で7回目を迎える。2015年は男女混合の大会で、優勝は男子のチームKoreaだった。2016年から男女別の大会となり、男子は2016年チームSturmay(カナダ)、2017年チームS.Kim(韓国)、2018年チームIWAI(日本)が優勝。2019年と2021年はコンサドーレ(日本)が連覇している(2020年はコロナ禍で開催がなかった)。
女子は2016年チームCarey(カナダ)、2017年チーム藤澤(ロコ・ソラーレ=日本)、2018年チームM.Kim(韓国)、2019年チームJiang(中国)、2021年チーム小穴(富士急=日本)がそれぞれ優勝している。
それでは、参加する男女8チームを紹介しよう。紹介順は、大会ホームページ掲載順。

男子は3連覇を狙うコンサドーレなど8チーム

🥌Sato (札幌国際大学)

 ・2022 日本選手権 準優勝
 ・2022 北海道選手権 優勝
 ・2021 ジュニア選手権 準優勝

4:青木 豪(Vice)
3:佐藤 剣仁(Skip)
2:荻原 功暉
1:新野 和志
A:佐々木 彩斗
コーチ:土居 誉享
コーチ:新井 貢

5月の日本選手権は予選リーグを7勝1敗で2位通過。プレーオフで‪SC軽井沢クラブに敗れたが、準決勝でコンサドーレに勝ち決勝進出も、決勝で‪SC軽井沢クラブに敗れて優勝はならなかった。当時のメンバーから鎌田選手が抜けてジュニア選手権でリードを務めた佐々木選手が交替選手として入っている。また、青木選手がフォース、佐藤選手がサードと順序が入れ替わって登録されている。

🥌Abe (コンサドーレ)

 ・2022 日本選手権 第3位
 ・2021 日本選手権 優勝
 ・2021 GSOC Masters 第5位

4:清水 徹郎(Vice)
3:大内 遥斗
2:阿部 晋也(Skip)
1:鈴木 実倫
A:敦賀 爽太

松村選手退団後の連覇がかかった5月の日本選手権は、予選リーグを6勝2敗で3位通過。プレーオフで北見協会(KiT CURLING CLUB)を下したものの、準決勝で札幌国際大学に敗れて最終順位も3位に。大会後、谷田・相田両選手も退団し、新たにトライアウトを実施するなどで3人が新規加入した。大内・敦賀両選手はCheckmate(札幌)から、鈴木選手はジュニア選手権第4位のNOVA(青森)からの加入。

🥌Hirata KiT CURLING CLUB

 ・2022 日本選手権 第4位
 ・2022 北海道選手権 準優勝
 ・2021 北海道選手権 第3位

4:平田 洸介(Skip)
3:臼井 槙吾(Vice)
2:目黒 良太
1:三浦 善也
A:相田 晃輔
コーチ:小林 博文

5月の日本選手権はワイルドカード枠で出場。予選リーグを4勝4敗で4位通過したが、プレーオフでコンサドーレに敗れて4位となった。日本選手権と選手の並びに変更はないが、交替選手が小林駿汰選手から相田選手に変更。相田選手は、コンサドーレから移籍して最初の大会は交替選手として登録をされたが、実力は十分なだけに、必ずどこかのタイミングで出場機会がありそうだ。

🥌Maeda (ドラゴン)

 ・2021 世界選手権代表選考会 第1位
 ・2021 日本ジュニア選手権 優勝
 ・2020 日本選手権 準優勝

4:前田 拓海(Skip)
3:上川 憂竜(Vice)
2:前田 拓紀
1:中原 亜星
コーチ:小笠原 歩

※今大会は上川選手が欠場し、3人でのプレーとなりました。

主な大会には「常呂ジュニア」というチーム名で出場しているが、今大会は「ジュニア選抜男子」ということになっている。今年5月の日本選手権は、前大会準優勝枠で出場したが、予選リーグは4勝4敗で、北見協会にDSCの数値で劣り、5位となって決勝トーナメント進出を逃した。昨年12月の世界選手権代表選考会では、‪SC軽井沢クラブ、TM軽井沢の2チームに勝って代表となった。

🥌Ishikawa (高松製作所)

 ・2022 北海道選手権 第3位
 ・2021 北海道選手権 第4位
 ・2020 北海道選手権 第4位

4:石川 正樹(Skip)
3:笠井 祐太朗(Vice)
2:平野 崇範
1:横田 達也
A:高松 賢司

北海道選手権では毎年上位に食い込むチーム。今年の北海道選手権は、予選を2位通過したが、プレーオフで北見協会(KiT CURLING CLUB)、準決勝で札幌国際大学に敗れて3位だった。今大会は、高松選手が交替選手で登録されて、石川選手がフォーススキップになった。また、河野幹太郎選手に代わり昨年の北海道選手権でメンバーだった横田選手が復帰してリードを務める。

🥌Morozumi TM軽井沢)

 ・2021 パシフィックアジア選手権 準優勝
 ・2020 日本選手権 準優勝
 ・2019 アドヴィックスカップ 優勝

4:両角 友佑(Skip)
3:松村 雄太(Vice)
2:宿谷 涼太郎
1:両角 公佑
A:岩井 真幸

松村選手が約10年プレーした北海道を離れ、出身地の軽井沢に戻りTM軽井沢への加入が発表された時からどういうオーダーになるのかと注目されてきたが、松村選手がバイスでサード、両角兄は変わらずフォーススキップで、スキップとして日本選手権優勝の経験もある岩井選手が交替選手に。かつてチームIWAIでリードとセカンドを3人で回していた時期があったが、サードとフォースを3人で回すかも?

🥌B.Jeong (韓国)

 ・2022 韓国選手権 優勝
 ・2021 Prague Classic 準優勝
 ・2021 Latvian Inernational Challenger 第3位

4:ジョン ビョンジン(Skip)
3:イ ジョンジェ(Vice)
2:キム ミンウ
1:キム テファン
A:イ ドンヒョン
コーチ:YANG Jae-bong

京畿道のチーム。昨シーズンはイ ジョンジェ選手がフォースでスキップだったが、今シーズンからサードとフォースを入れ替え、25歳のジョン ビョンジン選手が新たにフォーススキップになった。また、2016-17シーズンにジョン選手がリードでプレーしていたチームでスキップだったキム ミンウ選手がセカンドで新加入した。ジョン選手は、2018年のパシフィックアジア選手権で3位に入った経験もある。

🥌Y.Jeong (韓国

 ・2022 韓国選手権 第3位
 ・2022 Korea Winter Game 準優勝

4:ジョン ヨンソク(Skip)
3:パク ジョンドク(Vice)
2:オ スンフン
1:ソン ジフン
コーチ:LEE Ye-jun
コーチ:KIM Soo-man

江原道のチーム。スキップのジョン ヨンソク選手は1995年生まれの27歳。2020年の韓国選手権を優勝し、2021年の世界選手権に出場して2勝11敗で13位。予選で日本代表のコンサドーレと対戦し、7-10で敗れている。ジョン選手は今シーズンから新しいチームのスキップとなり、2015年のパシフィックアジア選手権で優勝した経験を持つ36歳のベテランのパク ジョンドク選手をバイススキップに迎えた。

※YouTube配信での選手名表記に合わせてJeongを「ジョン」と書いていますが、一般的には「チョン」だと思います。Wikipediaなどでも、チョンになっています。

女子は日本選手権準優勝の中部電力など8チーム

🥌Tabata (北海道銀行)

 ・2022 日本選手権 第3位
 ・2022 北海道選手権 優勝

4:田畑 百葉(Skip)
3:仁平 美来(Vice)
2:中島 未琴
1:伊藤 彩未
コーチ:佐藤 浩

チーム創設初年度からめざましい活躍ぶりで、北海道選手権を優勝した勢いで5月の日本選手権でも予選を6勝2敗で2位通過。プレーオフでロコ・ソラーレに、準決勝で中部電力に惜敗して最終順位は3位だったが、大健闘といえる。今大会は所属企業が大会のメインスポンサーであり、いわゆるホストチームで、しっかり成績を残したい。予選リーグを勝ち上がり、強豪チームとの対戦を目指す。

🥌Kitazawa (中部電力)

 ・2022 日本選手権 準優勝
 ・2021 日本選手権 第3位
 ・2020 日本選手権 準優勝

4:北澤 育恵(Skip)
3:中嶋 星奈(Vice)
2:鈴木 みのり
1:石郷岡 葉純
A:松村 千秋
コーチ:両角 友佑

3月の世界選手権は、大会期間中に選手、スタッフが新型コロナに感染して、途中棄権と残念な結果に終わったが、影響を最小限にとどめて、5月の日本選手権では6勝2敗で予選を3位通過し、決勝トーナメントではフォルティウス、北海道銀行に連勝して決勝進出。ロコ・ソラーレに敗れたものの、準優勝と地力を見せつけた。今シーズンも両角コーチのもと、さらに進化を遂げる。

🥌Yoshimura (フォルティウス)

 ・2022 日本選手権 第4位
 ・2021 パシフィックアジア選手権 優勝
 ・2021 日本選手権 優勝

4:吉村 紗也香(Skip)
3:小野寺 佳歩
2:近江谷 杏菜
1:船山 弓枝(Vice)
A:小林 未奈

怒涛の昨シーズンだったが、5月の日本選手権では予選を4勝4敗で4位通過して実力者ぶりを示した。シーズンオフの間にスポンサーが増え、舩山選手がCMに出演するなど、露出も増加。間違いなく、いい方向に進んでいる。この大会は、小笠原さんたちがいた2015年の第1回大会から参加している大会だが、まだ優勝はない。「実戦で感覚を確かめながら調子を上げていき」初優勝を狙う。

🥌Nakamura (フィロシーク青森)

 ・2022 日本選手権 第5位
 ・2022 東北選手権 優勝
 ・2021 東北選手権 準優勝

4:田中 美咲(Vice)
3:中村 澪里(Skip)
2:木原 遥
1:一戸 日和
A:原田 結菜
コーチ:中島 潤

日本選手権では富士急に競り勝つなど4勝4敗で、DSCの差で惜しくも予選通過はならなかったが、強豪チームに迫る力をつけたことを十分示した。リードが小山笑子選手から日本選手権では交替選手だった一戸選手に代わり、新たに原田選手が加わった。2019年の日本ジュニア選手権に中村選手と一戸選手、原田選手がフィロシーク青森として出場しており、チームワークの良さに期待。

🥌Sasaki (ロコ・ステラ)

 ・2021 北海道選手権 第3位
 ・2020 北海道選手権 準優勝

4:佐々木 穂香(Skip)
3:本橋 麻里(Vice)
2:林 未来
1:青木 愛優凪
A:斉藤 茉由美
コーチ:青木 伸生

‪SC軽井沢クラブの出場辞退により、直前に出場が決まった。北海道カーリング協会広報委員として北海道カーリングツアーの発表会見に同席していた本橋さんは、選手としても大会に関わることになった。"二刀流"の本橋選手を中心に、若い選手も力をつけてきている。新チームは、松澤弥子選手に代わり元winger(札幌協会)の佐々木選手が加わってフォーススキップに。急遽出場の好機を生かしたい。

🥌Minami STRAHL

 ・2022 日本選手権 第7位
 ・2022 北海道選手権 第2位
 ・2020 北海道選手権 第3位

4:南 真由(Skip)
3:小川 香奈(Vice)
2:兼田 モモ
1:京藤 乃愛
コーチ:竹島 一美

日本選手権はワイルドカード枠をゲットして、本戦ではフォルティウスと富士急を倒すなど3勝5敗で7位と善戦した。特に、フォルティウスとの試合では、2度のスチールなどで互角の戦いを演じ、エキストラエンドに持ち込んで勝つ好内容。安定感を増せば、さらに上の順位も目指せる素質を感じさせた。今季は、日本選手権で不在だった南選手が復帰。この大会でも台風の目となりそう。

🥌Yamamoto (大学選抜女子)

 ・2022 世界ジュニア選手権 優勝
 ・2021 日本ジュニア選手権 優勝

4:上野 美優(Vice)
3:山本 冴(Skip)
2:安井 涼音
1:原 瑞希
A:岩瀬 萌々香
コーチ:土居 誉享
コーチ:小笠原 歩

上野選手と山本選手は‪SC軽井沢クラブJr.のメンバーとして、5月の世界ジュニア選手権で日本ジュニアとして初の優勝を遂げたのは記憶に新しい。今大会は安井、原、岩瀬の3選手とともに「大学選抜女子」として出場する。安井選手は日本選手権ではSTRAHLから出場。原選手は札幌学院大学の選手としてユニバーシアードに出場するなど活躍。岩瀬選手は元pastelのスキップ。どんな戦いを見せるか。

🥌Ha (韓国)

 ・2022 韓国選手権 優勝

4:ハ スンヨン(Skip)
3:キム ヘリン(Vice)
2:ヤン テイ
1:キム スジン
コーチ:LEE Sung-jun

春川市のチーム。スキップのハ スンヨン選手は2000年生まれの22歳。昨シーズンまでは、キム ミンジ選手がフォーススキップを務めていたが、今シーズンはキム ミンジ選手が抜けて、セカンドだったハ選手がフォーススキップになった。6月の韓国選手権では、決勝でキム ウンジ選手がスキップのチームを下して優勝。今後アジアのライバルになりそうなチームのプレーは目を離せない。

予選リーグの組み合わせ

大会は、まず男女とも4チームずつ2つのブロックに分かれて予選リーグを戦う。その組み合わせは次の通り。

男子Aブロック
 ・Abe
 ・Hirata
 ・B.Jeong
 ・Morozumi

男子Bブロック
 ・Ishikawa
 ・Y.Jeong
 ・Maeda
 ・Sato

女子Aブロック
 ・Ha
 ・Minami
 ・Sasaki
 ・Tabata

女子Bブロック
 ・Kitazawa
 ・Nakamura
 ・Yamamoto
 ・Yoshimura

大会日程

84()
 15時30分〜 Session 1 男子
 19時00分〜 Session 2 女子

85()
 10時00分〜 Session 3 男子
 13時30分〜 Session 4 女子
 17時00分〜 Session 5 男子

86()
 10時00分〜 Session 6 女子
 13時30分〜 男子準決勝
 17時00分〜 女子準決勝

87()
 10時00分〜 男子決勝・3位決定戦
 13時00分〜 車いすカーリングエキシビジョンマッチ
 16時00分〜 女子決勝・3位決定戦

車いすカーリングエキシビジョンマッチについて

最終日の7日の13時から、車いすカーリングエキシビジョンマッチが行われる。
この試合では、男子の札幌国際大学がSakataya(北見フリーグス)と、女子の北海道銀行がTakahashi(Safilva北海道)と対戦する。
他の試合と同様、YouTube配信される。

🥌Sakataya (北見フリーグス)

 ・2022 日本車いすカーリング選手権 優勝
 ・2019 日本車いすカーリング選手権 優勝
 ・2017 日本車いすカーリング選手権 優勝

4:坂田谷 隆(Skip)
3:柏原 一大
2:岩田 勉
1:松田 華奈

🥌Takahashi Safilva北海道)

 ・2022 日本車いすカーリング選手権 準優勝
 ・2021 北海道車いすカーリング選手権 準優勝
 ・2019 日本車いすカーリング選手権 第3位

4:高橋 宏美(Skip)
3:赤澤 翼
2:戸田 雄也
1:金子 嵩

全試合をYouTube配信

今大会は、車いすカーリングのエキシビジョンマッチも含めて、全試合がYouTubeで配信される。

予選は上の図のように、B〜Dシートをどうぎんカーリングクラシックのチャンネルで、Eシートを北海道カーリングツアーのチャンネルで配信される。
大会ホームページのスケジュールに、各試合の配信のリンクボタンがあるので、そちらから飛ぶか、YouTubeで検索してご覧いただきたい。

大会ホームページのスケジュールページ

コロナ禍が収束せず、残念ながらこの大会も無観客だが、YouTube観戦で今シーズンの開幕戦にぜひ熱い声援を。

地元網走に帰ってきて5年半経ちました。元競馬専門紙編集部員。サッカーや野球、冬はカーリングなどスポーツ観戦が好き。もちろん、競馬も話題にしています。時事ネタや網走周辺の話題なども取り上げます。よろしければ、サポートもお願いいたします。