強豪チームが最北の地に集結! ツアー第2戦 "みどチャレ"に注目!
2年目を迎えた北海道カーリングツアーは、先週のどうぎんカーリングクラシック2023からスタートした。第1戦の"どうクラ"は、男子がKiT CURLING CLUBの初優勝、女子はフォルティウスの連覇で幕を閉じた。
昨年は無観客開催だったが、今年は初日を除いて有観客での開催となり、YouTubeを通じても拍手や鳴り物の音が聞こえてきた。やはり、観客の反応や声援、拍手があると選手のモチベーションも上がるだろう。
ツアー第2戦は、稚内みどりCHALLENGE CUP 2023。この大会は、昨年コロナ禍が収まらない状況下ながら、宗谷管内在住者限定で各時間帯30名での有観客開催を実施。今年も2階席が観客席として使用され、昨年の倍の各時間帯60名で地域限定無しの有料有観客開催となる。
開催地は、稚内市緑3丁目にある稚内市みどりスポーツパークのカーリングホール。3年前の2020年5月にオープンした。
中核施設のカーリングホールは4つのシートがあり、2021年2月の日本選手権、同年9月の女子とミックスダブルスの代表決定戦など、すでにいくつかの重要な大会が開催されてきた。
建設中にシート幅は多少狭くてもいいとルールが変わったので、設計を変更してシートの間に通路を設けたそうで、見た目にもゆったりとした造りになっている。
トップの写真は観客席を横から撮影していて、鮮やかな緑色のベンチタイプのシートが4列ある。
観客席後方には机と椅子が置かれたスペースがあ
り、飲み物の自動販売機もある。ただ、このスペースは当日は取材記者のための場所になっているかもしれない。
観客席は2階だが、1階にはこんな展示がある。
さらに日本選手権のレプリカのメダルなども展示されている。観戦者は、大会中は1階の奥まで立ち入れないかもしれないが、もし入れるようならぜひご覧いただきたい。
それでは、大会に出場する男女各8チームを紹介しよう。今回は、ラウンドロビンのPoolごとに紹介する。選手のオーダーは、北海道カーリングツアーの前夜祭配信を参考にしている。
なお、各Poolの上位2チームが決勝トーナメントに進む。同成績の場合は、直接対決の勝敗、DSCの結果で順位を決定する。
男子はどうクラ優勝のKiT CURLING CLUBなど8チーム
☆男子 Pool A
🥌Maeda(LOCODRAGO)
4:前田 拓海(Skip)
3:中原 亜星
2:前田 拓紀(Vice)
1:上川 憂竜
コーチ:小野寺 亮二
コーチ:本橋 麻里
どうクラはPool Bで2勝2敗、DSCの差で4位にとどまり予選敗退だった。昨年の当大会ではジュニア選抜としてら出場、準決勝でエスポワール、決勝でTM軽井沢を破り初代王者に輝いた。強力なコーチ陣とともに連覇を目指す。
※前田拓紀選手が欠場で3人でプレーする。
🥌Ishimura(チーム石村)
4:石村 潤恩(Vice)
3:石村 悠温(Skip)
2:中川 裕斗
1:工藤 竣葵
どうクラは不出場。青森県協会所属チームで、普段のチーム名はエスポワール。石村兄弟は双子で、2019年の第36回日本選手権の出場経験がある。昨年の当大会にも出場して4位。昨年のメンバーの3人+中川選手で臨む。
🥌Yanagisawa(SC軽井沢クラブ)
4:栁澤 李空(Skip)
3:山口 剛史(Vice)
2:山本 遵
1:小泉 聡
どうクラは、Pool Bを3勝1敗で1位通過したが、準決勝で韓国チームに敗れ、3位決定戦で札幌国際大学に勝って3位を確保した。昨年の当大会は不出場。どうクラでは日本のチームには全勝しており、韓国勢不在のここなら。
🥌Abe(コンサドーレ)
4:清水 徹郎(Vice)
3:大内 遥斗
2:阿部 晋也(Skip)
1:敦賀 爽太
A:敦賀 信人
コーチ:敦賀 信人
コーチ兼選手として加入したレジェンドが、どうクラの初戦でいきなりリードで出場してきて度肝を抜かれた。結果はPool Aで韓国勢に連敗して予選敗退。昨年の当大会も予選敗退だったが、このチームも韓国勢不在ならば。
※チームのX(Twitter)によると、敦賀爽太選手が体調不良のため欠場とのこと。敦賀信人選手を含めた4人でのプレーに。
☆男子 Pool B
🥌Sato(札幌国際大学)
4:青木 豪(Vice)
3:佐藤 剣仁(Skip)
2:荻原 功暉
1:新野 和志
A:佐々木 彩斗
コーチ:土居 誉享
コーチ:工藤 大輝
どうクラはPool Bで2勝2敗だったが、DSCの数値が良く2位で決勝トーナメントへ。しかしその後連敗を喫して4位に終わった。昨年の当大会はPool Aで1勝2敗にとどまり予選敗退。今大会こそ、表彰台に上がりたい。
🥌Hirata(KiT CURLING CLUB)
4:平田 洸介(Skip)
3:臼井 槙吾(Vice)
2:目黒 良太
1:三浦 善也
A:相田 晃輔
コーチ:小林 博文
どうクラはPool Aを3勝1敗で1位通過し、札幌国際大学、韓国のチームParkに連勝して優勝。TM軽井沢から12点奪って圧勝など内容も凄かった。昨年の当大会はPool Bで1勝2敗で予選敗退だったが今年は勢いが違う。
🥌Morozumi(TM軽井沢)
4:両角 友佑(Skip)
3:松村 雄太(Vice)
2:宿谷 涼太郎
1:岩井 真幸
A:両角 公佑
実質4人体制での最初の大会はPool Aで1勝3敗で予選敗退。まだ調子が上がっていない感じか。ただ、昨年の当大会ではPool Aで3連勝、決勝でジュニア選抜に敗れたものの準優勝。昨年好成績の大会でしっかり結果を出したい。
🥌Kawano(LOHAS)
4:河野 幹太郎(Skip)
3:松岡 和輝(Vice)
2:高橋 駿
1:大原 玄嗣
A:西澤 圭太
どうクラは不出場。昨年の当大会も出ていない。河野選手、松岡選手、高橋選手は北海道大学として第37回日本選手権にWC枠決定戦を経て出場した経験がある。河野選手は7月の北海道ミックス選手権で北大CCとして優勝。
女子はどうクラ優勝&昨年の当大会優勝のフォルティウスなど8チーム
★女子 Pool C
🥌Sasaki(LOCOSTELLA)
4:佐々木 穂香(Skip)
3:本橋 麻里(Vice)
2:林 未来
1:斉藤 茉由美
A:松澤 弥子
コーチ:青木 伸生
どうクラはPool Aで1勝3敗の4位で予選敗退。昨年の当大会はPool Dを2勝1敗で決勝トーナメントに進み、準決勝でフォルティウスに敗れたものの3位決定戦で中部電力に競り勝って3位だった。昨年のようなしぶとさを期待。
🥌Tsuruga(札幌協会)
4:敦賀 心羽子(Skip)
3:伊藤 彩未(Vice)
2:安井 涼音
1:中島 未琴
コーチ:佐藤 浩
どうクラ準優勝の北海道銀行だが、大会後にコロナ感染者が複数出たため、急遽残った2名+crownの敦賀選手・昨年のアルゴグラフィックスカップ優勝メンバー安井選手で札幌協会を編成して参加という形に。個々の力は魅力。
🥌Nakao(S-Leap)
4:橋本 明奏里(Vice)
3:鈴木 琴音
2:中尾 美波(Skip)
1:稲田 愛輝
A:田中 萌珈
コーチ:加藤 智
札幌のチーム。どうクラは不出場、昨年の当大会も出ていない。橋本、鈴木、中尾の3選手は、先月の第2回全日本中学生選手権に札幌協会として出場して5位だった。先々が楽しみなチームだが、まずは果敢に腕試し。
🥌Nakamura(フィロシーク青森)
4:田中 美咲(Vice)
3:中村 澪里(Skip)
2:木原 遥
1:一戸 日和
A:原田 結菜
コーチ:中島 潤
どうクラはPool Aを3勝1敗で2位通過も、決勝トーナメントで連敗して4位だった。昨年の当大会は不出場。どうクラではラウンドロビンと3位決定戦で中部電力に敗れたが、今大会は"天敵"不在なだけに、チャンス到来か。
※フィロシーク青森のX(Twitter)によると、2人が新型コロナ陽性になったため、3人で戦うとのこと。
★女子 Pool D
🥌Sato(Jewelry Ice)
4:中村 碧音(Vice)
3:佐藤 七希(Skip)
2:市山 ひまり
1:市山 ひおり
A:川平 操子
コーチ: 川平 操子
帯広と音更の高校生4人でつくるチーム。どうクラは不出場。昨年の当大会にも出ていない。チーム名は、将来ジュエリーアイスのような輝きを放つチームを目指したいという思いから。今シーズンは高校選手権優勝が目標。
🥌Minami(STRAHL)
4:南 真由(Skip)
3:小川 香奈(Vice)
2:齊藤 瑞季
1:野本 萌絵
A:奥山 美佳
コーチ:竹島 一美
どうクラは今ひとつ波に乗り切れず、Pool Aで4連敗を喫して予選敗退だった。昨年の当大会はPool Dで1勝2敗の3位で決勝トーナメントに進めず。まだ新チームでの実戦経験不足かもだが、そろそろ強い光を放ちたい。
※チームのInstagramによると、南選手と野本選手が新型コロナ陽性となったため、稚内のジュニアチームに所属する丸山莉夢選手が助っ人で加わり、初日から4人でプレーしている。
🥌Miura(札幌国際大学)
4:三浦 由唯菜(Skip)
3:松永 愛唯(Vice)
2:佐久間 優名
1:池田 葉南
コーチ:土居 誉享
コーチ:荻原 功暉
どうクラはなかなか複数点が挙げられずPool Bで4連敗。ただ、国際大会での経験を生かして切り替えているはず。昨年の当大会はジュニア選抜として出場予定が、直前で出場辞退。2年越しの出場の機会を活かしたい。
🥌Yoshimura(フォルティウス)
4:小谷 優奈(Skip)
3:小野寺 佳歩
2:近江谷 杏菜
1:小林 未奈(Vice)
A:吉村 紗也香
コーチ:船山 弓枝
どうクラはPool Bで4連勝、決勝トーナメントも連勝して完全優勝。スキップが小谷選手に代わっても相変わらずの安定した盤石の戦いぶり。昨年の当大会も無敗で優勝しており、ダブルで連覇がかかることになる。
大会日程
8月10日(木)
14時00分〜 Draw 1 男子
17時30分〜 Draw 2 女子
8月11日(金)
10時30分〜 Draw 3 男子
14時00分〜 Draw 4 女子
17時30分〜 Draw 5 男子
8月12日(土)
10時00分〜 Draw 6 女子
14時00分〜 Draw 7 男子準決勝
17時30分〜 Draw 8 女子準決勝
8月13日(日)
10時00分〜 男子決勝/同3位決定戦
14時00分〜 女子決勝/同3位決定戦
この大会も全試合をYouTubeで配信
Aシートの試合が北海道カーリングツアーのチャンネルにて実況解説付き配信となる。B・Cシートの試合は同ツアーの定点カメラ配信、Dシートは稚内カーリング協会の定点カメラ配信になる。
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大会のスケジュール
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北海道カーリングツアー第2戦が行われる稚内は、このところ大雨が続いていて、10〜11日も雨が降るとの予報。農作物などの被害が心配されるが、選手たちは無事到着したようだ。
現地観戦される方は、交通情報や鉄道やバスの運行情報に注意しつつ、楽しんでいただきたい。
現地に行かれる方にプチ情報をひとつ。
5月に一部の自動販売機がリニューアルされたとのこと。観戦の合間に味わってみてはいかが。
複数のチームがプレーする人数が少なくなっているのが心配なところだが、無事に大会が行われることを祈りたい。
地元網走に帰ってきて5年半経ちました。元競馬専門紙編集部員。サッカーや野球、冬はカーリングなどスポーツ観戦が好き。もちろん、競馬も話題にしています。時事ネタや網走周辺の話題なども取り上げます。よろしければ、サポートもお願いいたします。