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第14回 全農 日本ミックスダブルスカーリング選手権大会 出場チーム紹介

コンサドーレの3連覇、常呂ジュニアの大健闘、そして北海道銀行の復活。日本カーリング選手権の興奮が冷めやらぬなか、2月23日(火)から28日(日)までの日程で、第14回 全農 日本ミックスダブルスカーリング選手権大会が行われる。会場は青森市のみちぎんドリームスタジアム(青森市スポーツ会館)で、前年度優勝チーム、同準優勝チーム、強化委員会枠の4チーム、そしてブロック予選からの15チームの合計21チームが参加する。
ここでは、その全チームのプロフィールを紹介する。

前年度優勝・準優勝チーム&強化委員会推薦チーム

🥌松村・谷田 松村千秋/谷田康真(前年度優勝)
昨年は強化委員会推薦チームとして出場し、見事に初優勝。予選Cブロックを全勝で通過し、決勝では連覇中だった藤澤山口ペアを破る快進撃だった。先日の4人制の日本選手権では中部電力は3位に終わったが、松村選手としてはこの大会を巻き返しのきっかけにしたい。谷田選手は、コンサドーレ3連覇の勢いを持ち込んでここも連覇を狙う。

🥌藤澤山口 藤澤五月/山口剛史(前年度準優勝)
昨年は決勝で松村・谷田ペアに4-7で敗れて3連覇は逃したが、それでもミックスダブルスでの強さは光る。第11回、第12回大会は完全優勝。昨年は予選Aブロックで6連勝、初黒星が決勝だった。先の4人制の日本選手権では準優勝に終わり悔しい思いをした藤澤選手、健闘するも4位に終わった‪SC軽井沢クラブの山口選手が、頂点奪還を目指す。

🥌吉田・清水 吉田知那美/清水徹郎(強化委員会推薦)
昨年も強化委員会推薦で出場し、3位に健闘した"てっちなペア"。予選Bブロックを5勝1敗で2位通過。準決勝で松村・谷田ペアに7-8で惜敗も、3位決定戦で飯島奈都美・鹿野大貴ペアを7-5で破った。第11回大会でも3位だっただけに、三度目の正直で準決勝の壁を突破したい。楽しさが伝わってくる吉田選手のInstagramにも注目したい。

🥌吉田・松村 吉田夕梨花/松村雄太(強化委員会推薦)
予選Cブロックで2位となったが、準々決勝で藤澤山口ペアに7-10で敗れてしまった昨年に続いての出場。松村選手は4年前の第10回大会で北海道銀行の吉村紗也香選手と組んだチーム松村で3位に入ったことがある。昨年は妹に優勝をさらわれただけに、今年は兄の威厳を示したい。また、昨年は実現しなかった吉田姉妹対決も期待したいところ。

🥌北澤・両角 北澤育恵/両角友佑(強化委員会推薦)
ともに第11回大会以来、3年ぶりの出場。北澤選手は、平田洸介選手と組んだチーム平田で準優勝。両角友佑選手は吉田夕梨花選手と組んだチーム吉田・両角で出場。4勝2敗で4チームが並んだ予選Cブロックで直接対決の勝敗により決勝トーナメント進出はならなかった。今回は中部電力のコーチと選手のペア。チームワークは抜群だろう。

🥌鈴木両角 鈴木夕湖/両角公佑(強化委員会推薦)
鈴木選手は、昨年は前年度準優勝チームとして平田洸介選手と組み鈴木・平田として出場。予選Bブロックで4勝2敗で3位となりプレーオフに進出。竹田・竹田ペアを破り決勝トーナメントに駒を進めたが、準々決勝で松村・谷田ペアに敗れた。両角公佑選手は初出場。ミックスダブルスは経験が浅いが、実力者の鈴木選手と組み旋風を起こす。

ブロック代表チーム

☆北海道ブロック
🥌竹田・竹田 
竹田智子/竹田直将
北海道選手権は予選Aブロックを2位通過。準々決勝で北見工大A、準決勝でフルクラムを下し、決勝では藤森・山本ペアを6-5で破って連覇を果たした。日本のミックスダブルスの草分け的存在。直将選手は第1回大会(2007年)に青森県協会の選手として出場。夫婦での出場は5年連続11回目で、第3回優勝、第6回準優勝など実績が凄い。

🥌藤森山本 藤森美帆/山本友稀
北海道選手権は予選Aブロックを1位で通過。準決勝でチーム松澤・相田を下したが決勝で竹田・竹田に惜敗。一昨年の第12回大会は帯広畜産大学として出場。プレーオフで敗退し、決勝トーナメント進出はならなかった。昨年のOBIHIRO Spring Cupで準優勝するなど、着実に力をつけており、大学時代から培ったチームワークを武器に挑む。

🥌フルクラム 宿谷奈苗/似里浩志
北海道選手権は予選Bブロックを6戦全勝で1位通過。準決勝で竹田・竹田に敗れたが、3位決定戦でチーム松澤・相田を下した。宿谷選手は弟の涼太郎選手と組んで札幌国際大学として出場した第9、10回大会以来の出場。似里選手は妹背牛協会として出場して以来2年ぶり。2014年の第7回大会は初出場で準優勝。正確なショットで上位を狙う。

☆東北ブロック
🥌チーム苫米地 苫米地美智子/苫米地賢司
第1回大会でチーム岩手として出場し優勝したペア(当時、美智子選手は旧姓の平で出場)が2年連続10回目の出場を遂げた。予選Cブロックを1位通過し、準決勝で藤村・山下、決勝でONBUを破って連覇を達成。4・5・8回大会も優勝するなど実績は断然。ともに4人制の日本選手権に出場したばかりだが、古豪の実力を見せつけるべく腕を撫す。

🥌チーム田中・今 田中美咲/今千宏
東北選手権ではONBUというチーム名で出場。予選Cブロックを2位で通過。準々決勝でまるやしき3、準決勝でTEAM Sを破り決勝に進出。しかし、予選でも敗れたチーム苫米地に返り討ちに遭い準優勝だった。田中選手、今選手ともに日本選手権は初出場。昨年の日本ミックス選手権ではチームメイト。爆発力あり、大物食いの可能性十分。

🥌山下・藤村 山下知恵理/藤村正貴
東北選手権は予選Aブロックを3連勝で1位通過。D‪SCの結果により、決勝トーナメントは1位通過ながら準々決勝から。蒔苗&木原を下して準決勝に進んだが、チーム苫米地に敗れてしまった。しかし3位決定戦でTEAM Sを破り出場権をつかんだ。山下選手は昨年は鈴木丈裕選手と組み出場。藤村選手は第9回大会に出場と大会の雰囲気は熟知。

☆関東ブロック
🥌小穴・青木 小穴桃里/青木豪
関東選手権では予選Cブロックで昨年優勝の西室・塚本ペアや小穴選手の富士急のチームメイト石垣選手のペアと同組になったが3連勝で1位通過。勢いに乗り準々決勝、準決勝を二桁得点で大勝し、決勝はチーム石垣を8-3で下した。昨年は強化委員会推薦で出場して予選を突破したが準々決勝で敗退。今年は格段のチームワークで栄冠を目指す。

🥌チーム石垣 石垣真央/石垣龍耶
関東選手権には、真央選手が双子の弟である龍耶選手を常呂から招聘してペアを組み出場。予選Cブロックを2位通過し、準決勝で富士急のチームメイトの小谷優奈選手のペアを破るなどして決勝まで勝ち進んだ。龍耶選手は普段は薬剤師をしているが、2010年4人制日本選手権優勝のチーム常呂のメンバー。姉弟タッグで頂点を見据える。

🥌園部・小野寺 園部日向子/小野寺浩太
関東選手権はチーム港というチーム名で出場。予選Dブロックを1位通過し、準決勝で小穴・青木に大敗したものの3位決定戦で小谷・井坪に8-7で競り勝ち出場権をゲットした。小野寺選手は藤澤汐里選手と組んだ一昨年以来の出場となる。その時は3位決定戦で敗れており、‪SC軽井沢クラブアカデミー生の園部選手とのペアでもっと上へ。

☆中部ブロック
🥌中嶋・宿谷 中嶋星奈/宿谷涼太郎
中部選手権は予選リーグAをいずれも大差で4連勝して1位通過。決勝でチーム栁澤を9-5で破って優勝した。宿谷選手は、一昨年に北海道銀行の吉村紗也香選手と組んで札幌国際大学として出場し、3位に健闘。2016年にも姉の奈苗選手とのペアで3位だった。中部電力のスキップ中嶋選手との新チームでまずは準決勝を突破しさらにその上へ。

🥌チーム栁澤 栁澤実知/小泉聡
中部選手権では予選リーグBを4連勝して1位通過。決勝は中嶋・宿谷に敗れたが、準優勝で出場権をつかんだ。2017年から5年連続の出場で、一昨年は決勝トーナメント進出を果たしている。栁澤選手は4シーズン富士急でプレーするなど経験豊富。小泉選手は‪SC軽井沢クラブのセカンドとして先の4人制日本選手権で活躍。試合巧者ぶりに注目。

🥌軽井沢C.C. 松村なぎさ/松村保
中部選手権は予選リーグBを2位で通過。各リーグの2位と3位の4チームによるトーナメントを連勝して3位に入り、出場権を獲得した。日本選手権の初出場が2008年の第2回大会で、その時に準優勝を遂げたレジェンド夫妻。翌年も3位に入り、その後も2013年、2020年に出場を果たしている。若々しいプレーで12年ぶりの予選突破成るか。

☆西日本ブロック
🥌チーム北村 北村雅美/北村友和
昨年暮れに稚内で開催された西日本代表選考会で連勝して4年連続8回目の出場を決めた。トリノ五輪の頃に競技を始め、第1回大会から出場している西日本のミックスダブルスの先駆者的存在だ。2018年の第11回大会では吉田夕梨花・両角友佑ペアに勝つなどして4強に進出と大健闘。おしどり夫婦ペアが過去最高位を目指して熱く戦う。

🥌チーム倉敷 信木香/中村英明
西日本代表選考会で2位となり、出場権を獲得。初出場は軽井沢C.C.と同じ2008年の第2回大会という古豪ペア。その後、2011年にも出場し、その時は予選リーグで3勝を挙げている。信木選手は先の4人制日本選手権でもチーム倉敷のスキップとして出場、貴重な経験を積んだ。中村選手はコーチとして関わったが、今大会は選手同士として挑む。

🥌チーム福岡 髙野初音/渋谷格
西日本代表選考会で3位となり出場権を得た。高野・渋谷両選手とも日本選手権は初出場だ。高野選手は4人制女子のチーム熊本でプレーしていた。渋谷選手は4人制男子のGood Luckというチームでもプレーしている。初の大舞台で、経験不足は否めないが、チャレンジャー精神で強豪に挑む。西日本のカーラーに勇気を与えるプレーを期待。

出場チームの予選ブロック分け

Aブロック
北澤・両角(強化委員会推薦)
鈴木両角(強化委員会推薦)
チーム石垣(関東)
藤森山本(北海道)
中嶋・宿谷(中部)
チーム福岡(西日本)
チーム苫米地(東北)

Bブロック
山下・藤村(東北)
フルクラム(北海道)
藤澤山口(前年度準優勝)
園部・小野寺(関東)
チーム北村(西日本)
吉田・清水(強化委員会推薦)
チーム栁澤(中部)

Cブロック
松村・谷田(前年度優勝)
軽井沢C.C.(中部)
チーム倉敷(西日本)
吉田・松村(強化委員会推薦)
小穴・青木(関東)
竹田・竹田(北海道)
チーム田中・今(東北)

大会は2年連続無観客で実施。応援はCSやYouTubeの中継で

昨年のどうぎんカーリングスタジアムで開かれた第13回大会に続き、残念ながら今年もコロナウィルスの影響により無観客で実施されることとなった。その代わり、昨年同様に全試合が配信されることになった。

🥌CSテレ朝チャンネル1・2
①2/26(金) 9:00 〜 10:30 予選リーグ チーム栁澤 vs 藤澤山口
②2/26(金)12:10 〜 13:40 予選リーグ 小穴・青木 vs 松村・谷田
③2/26(金)18:30 〜 20:00 予選リーグ 藤澤山口 vs 吉田・清水
④2/27(土)9:00 〜 10:30 予選リーグ 北澤・両角 vs 中嶋・宿谷
⑤2/27(土)12:10 〜 13:40 予選リーグ 藤森山本 vs チーム福岡
❻2/27(土)18:30 〜 20:00 準々決勝
⑦2/28(日) 9:30 〜 11:00 準決勝
❽2/28(日)13:00 〜 14:30 決勝
 ※❻と❽はテレ朝チャンネル1、他はテレ朝チャンネル2で放送。

🥌YouTube
CSで中継されるカード以外は、すべてYouTubeで生配信されるが、同時に行われる試合のうち1試合をピックアップして実況解説付きで中継される。詳しいカードについては、下記の日本カーリング協会特設サイトにてご確認を。

https://japan-mdcurling.jp/broadcast/

大会の見どころ

決勝トーナメントへは、各ブロックの2位もしくは3位までの8チームが進出する。どのブロックもかなりの激戦が予想される。
Aブロックでは、24日夜の競技6で両角兄弟の対決が見られるほか、強豪がひしめいて激しい星のつぶし合いになりそうだ。
Bブロックは藤澤山口、吉田・清水の実績上位の2チームにフルクラムなどのチームがどこまで迫れるか注目だ。
Cブロックは前年度優勝の松村・谷田を、吉田・松村や竹田・竹田らが追う展開か。ダークホースは、地元開催で燃えるチーム田中・今だろう。

今年も映像を通じての大会となるが、選手たちに熱い声援を送るとともに、コロナ禍のなか大会運営に尽力されている方々に感謝を。
大会の安全と成功を祈りたい。

地元網走に帰ってきて5年半経ちました。元競馬専門紙編集部員。サッカーや野球、冬はカーリングなどスポーツ観戦が好き。もちろん、競馬も話題にしています。時事ネタや網走周辺の話題なども取り上げます。よろしければ、サポートもお願いいたします。