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北海道コンサドーレ札幌を退団した松村雄太選手がTM軽井沢に移籍!

5月6日13時、TwitterのTM軽井沢のアカウントが次のツイートをした。

コンサドーレ退団以降の動き

遡ると、3月31日に北海道コンサドーレ札幌が「第39回日本カーリング選手権出場メンバーについて」というタイトルでリリースを出し、松村雄太選手が本人の意向によりチームを離れることを発表した。
その中で松村選手は「ここで得たものを、自身のこれからやカーリング競技の発展に生かせるよう、努力していきたい」とコメントした。
さすがにこのまま引退はないとは思われたが、SNSでは故郷に戻る? 北海道で新チーム結成? など今後について想像する人がいろいろいた。
私はnoteの世界ミックスダブルス選手権の記事で、「現在、"無所属"の松村雄太さんが初解説」と書いたが、これは割合すぐにどこかのチームに決まるだろうという予感がしたのでこういう表現をした。
その後、今月1日にロコ・ソラーレの代表理事を務める本橋麻里さんがチームのブログで「松村雄太選手がスポットでお手伝いしてくれる事になりました!
サポート役、コーチボックスからの視点は選手としての成長には欠かせないものであり、更に向上心、チャレンジ精神を持つ双方にとってプラスとなる時間を過ごせると思います!
早速、大会に向けて、練習にも参加してくれています」とつづり、日本選手権にはロコのサポートスタッフとして関わることが明らかになった。

ロコ・ソラーレの5人と笑顔で並ぶ松村選手の姿が紹介されている。
そして6日にTM軽井沢への加入が発表となった。

松村雄太選手の略歴

松村雄太選手は、1989年9月29日生まれの32歳。長野県軽井沢町出身。
2006-07シーズンに荻原諒選手がスキップのチームのリードとしてパシフィックジュニア選手権に出場し3位。
2007-08シーズンのパシフィック選手権では、‪SC軽井沢クラブのリザーブとして参加している。これが両角兄弟との初めての接点だろう。
2009-10、2010-11シーズンは軽井沢C.C.のスキップとして日本ジュニア選手権に出場し、見事に連覇を達成。
2012年6月に阿部晋也、佐藤浩、竹田直将の3選手とともに札幌でカーリングチーム「4REAL」を設立。このシーズンの日本選手権にはリードとして出場している。
翌シーズンから2016-17シーズンはサードにポジションを移した。この間、2015年の世界選手権に日本代表チーム(SC軽井沢クラブ)のリザーブとして出場し、6位入賞。ここで再び両角兄弟と接点があった。
2017-18シーズンはフォースを任された(スキップは引き続きセカンドに移動した阿部選手)。
清水徹郎選手が加入した2018-19シーズンからフォーススキップとなった。日本代表として、2018年パシフィックアジア選手権に出場して優勝。
以降、今年退団するまでスキップを受け持ち、2019-20シーズンには第36回日本選手権優勝、日本代表として2019年世界選手権に出場し4位入賞、どうぎんクラシック2019優勝などの成績を残した。
さらに2020年の第37回日本選手権、2021年の同選手権にも優勝し、3連覇を遂げた。さらに、第14回日本ミックスダブル選手権にも吉田夕梨花選手とのペアで優勝した。

4REALからコンサドーレまで、およそ10年に渡って北海道を足場に活動してきたが、心機一転、地元に戻ってプレーを続けることになった。

TM軽井沢とは

TM軽井沢は、Team MOROZUMI Karuizawaの意味で、略称はTMK。
2019年5月、元SC軽井沢クラブのスキップの両角友佑選手が「日本のカーリングの活性化やレベル向上」のために、新チームの立ち上げを決断。
弟の両角公佑選手、前シーズンは札幌国際大学でプレーした岩井真幸選手と宿谷涼太郎選手の4名により結成した。
同年8月、ワールドカーリングツアー(WCT)アドヴィックスカップでツアー初優勝を飾った。
2020年の第37回日本選手権では決勝で北海道コンサドーレ札幌に敗れて準優勝。2021年の第38回日本選手権では3位だった。
2022年の中部選手権では‪SC軽井沢クラブ、Ignites長野に次ぐ3位となり、ワイルドカードも含めて日本選手権出場の道が閉ざされた。

どんなチーム編成になるのか

TM軽井沢のメンバーは、次のようなツイートで歓迎している。

なお、松村雄太選手はTwitterをやっていない。

‪SC軽井沢クラブのスキップとして5連覇を含めて日本選手権で8回優勝の両角友佑選手、北海道コンサドーレ札幌でスキップとして日本選手権は2019年から3連覇の松村雄太選手、そしてteam IWAIでサードスキップとして2018年の第35回日本選手権を優勝している岩井真幸選手と、松村選手の2021年のミックスダブルス優勝を含めれば合計日本選手権13回優勝のドリームチーム誕生といえる。
それだけに、まずこの3人がどういうオーダーでプレーするのかが興味深い。
やはり、両角友佑選手のフォーススキップは動かないと思う。松村選手はサードでバイススキップだろうか。もし、松村選手のショットの安定性を買えば、両角友佑選手がサードスキップで松村選手がフォースとなるかもしれない。
ただ、ミックスダブルスでスイープ力もあるところを見せただけに、両角公佑選手との兼ね合いになるが、4REAL創設年以来のリードになる可能性もないではないかも。
とはいえ、両角公佑選手のドローショットや宿谷選手のスイープには定評があるだけに、5人のポジション争いはかなりハイレベルなものになるだろう。
日本選手権では姿は見られないが、次のシーズンのTM軽井沢が松村選手の加入でどのような進化を遂げるのか、要注目だ。

地元網走に帰ってきて5年半経ちました。元競馬専門紙編集部員。サッカーや野球、冬はカーリングなどスポーツ観戦が好き。もちろん、競馬も話題にしています。時事ネタや網走周辺の話題なども取り上げます。よろしければ、サポートもお願いいたします。