見出し画像

『劇場版SHIROBAKO』☆3.8

はじめましての方ははじめまして

いつもの方はやあ

鳩サブレです。


今回は記事タイトル通り、『劇場版SHIROBAKO』を観てきた感想記事になります。

可能な限りネタバレは控えますが、レビューという特性上多少はお許しください。

それではいきましょう。


『劇場版SHIROBAKO』個人レビュー

・☆1〜5で☆3.8くらい
・100点満点中75〜80点くらい

アニメ『SHIROBAKO』の評価は、
☆5、100点を与えられる程の素晴らしいアニメでした。

こうなってしまったのは、やはり「劇場版」としてアニメ版との差をつける必要があったのですが、理由付けやその内容がどうしても薄く冗長に感じてしまいました。


あまり長々と書くつもりはないので、端的に問題点を確認します。

1.4年後のSHIROBAKO世界、
 武蔵野アニメーションを壊す必要

1.軽いネタバレになるので詳細は伏せますが、武蔵野アニメーションは壊れます。
「○○ショック」という大きな事件が起こり、メンバーが入れ替わるというよりは、多くの人材が他の制作会社に移る、フリーになります。

これはメタ的な考えなのですが、「劇場版」としての意味付けの為だと考えています。

アニメ版のすぐ後の世界を描く「いつものSHIROBAKO」か。
はたまた数年後を描く「劇場版としてのSHIROBAKO」か。

それを考えた場合の、劇場版としてのSHIROBAKOを作る場合の意味付けとして壊されてしまいました。


いつものSHIROBAKOを作るのであれば、それは劇場版である必要はないのです。アニメ2期やれって話です。



劇場版として、問題を共に乗り越えていく、アニメ版のスタッフ達と共にもう一度アニメを作る。その選択をしたのだと思います。

しかし、それがやはり唐突感があるのは否めません。

急に武蔵野アニメーションが滅茶苦茶になりましたと言われて即そうですかと飲み込めませんでした。

劇中にこのメタ推理をしてしまってどこか自分が悲しくなってしまいましたね………………。



2.登場人物の多さ、新規キャラの少なさ

2.こちらの『劇場版SHIROBAKO』、登場人物が劇場版としては多すぎる問題が本質の問題でしょう。

アニメ版SHIROBAKOの時点で既に登場人物は多く、そのメンバーを大集合させた結果、劇場版として内容が冗長になったり、薄くなるのを感じました。


それに加え、新規キャラの描写をしていくのですが、

正直あの呑み交わすシーン以降の、あの新規キャラの登場や活躍が少なく、決戦シーンで急に出てきたなという印象を強く受けました。

序盤のインパクトは強いけど中盤何もなくて、終盤に活躍するキャラです。

いや、そもそもの序盤のインパクトも2〜3分程度登場して酒を呑んだくらいなので、正直に言うとこのキャラいなくても多分成立するよな感が………………………。



アニメ版では、各キャラの悩み等の深掘りは多くの話数によって各話数に振り分けられ、「この回は○○の回、この回は××の回」のような形が採られていました。

劇場版SHIROBAKOでも、各キャラの成長と悩みを描く為に多くの時間を費やしました。
119分という劇場版作品の中で、多くの時間を費やして描写しました。

その結果、みゃーもり含む一同が「具体的にアニメを作っていた」場面が少なく感じました。

いや、もちろん作ってたじゃん!と思いますが、やはりアニメ版と比べると比率は少ないです。

アニメ制作の先頭に立って、プロデューサーとしてアニメを完成させる。今回はそれがみゃーもりに課せられた使命でした。


特に個人的に気になったのは、終盤の「これじゃいけないと思います」的な流れから、みゃーもりが大きな決断をします。

唐突に言いますが、「劇場版SHIROBAKO」では劇中で劇場アニメーションを制作します。


これじゃいけない!!!満足できない!!!!!

でも劇場公開まであと3週間…………。

それでもやるんだ!!!!!!!!!!!!!!!!

というシーンから、「みゃーもりが具体的にどうこうして、陣頭指揮をとって完成に漕ぎ着ける」



というシーンはなく、即完成した劇場アニメーションを長々と見せられます。



私が観たいのは!!!!!!!!!!!!!!!

完成したものじゃなくて!!!!!!!!!!!!!

みゃーもりがどうやって問題を解決していくかなの!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

と叫びたくなりました。

非常に残念でなりません。




結局長々と書いてしまいましたが、問題点は2つ!!!

・劇場版を作る為に犠牲になった武蔵野アニメーション

・劇場版としてあまりにも多い登場人物


劇中で、劇場アニメーションを観終わった後の感想として、カタルシスが足りないと言っていましたが、私はそのカタルシスを『劇場版SHIROBAKO』からあまり感じられなかったのですが…………………。


そして、おそらくアニメ2期は無いでしょう。

劇中ラストでは、今後を匂わす終わらせ方をしました。

が、ミムジーが言う通りの「俺たちの戦いはこれからだ!」エンドであって、2期への伏線では無いでしょう。


これで「SHIROBAKO」世界が終わってしまうのは正直に言ってかなり悲しいです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?