ヒッチハイク0208

君には誕生日があるか?

今日は、2月8日ですね。2月8日は祝日でも、何でもない日です。
ただただ寒い日です。

1、2008年2月8日

12年前の2008年2月8日、雪の降る寒い日でした_φ(・_・

22歳のクソガキだった私は、海老名SAで、『東京』と書いたスケッチブックを持って友人の西郷博文と2人でヒッチハイクしてました。大学生最後の思い出のつもりでした。

ヒッチハイクは、すぐに乗せてもらうこともあれば、1時間、2時間ずーと立ちっぱなしもザラ。本当に寒い日で、雪にイラついてました。

降るなよ。。くそっ!

時間は15時過ぎ、渋谷ハチ公前での約束の時間まであと1時間。

制限時間もある中、後ろの売店では呑気に海老名SA名物のメロンパンを売っている。こっちの気も知らずに。くそっ、間に合うのか。。。?

2、人生を変えた本

時間を1ヶ月ほど戻します。

学問以外で活躍している都内大学に通う大学生21人のリアルドキュメンタリーの本『学問以外のススメ』に福岡の大学生達が出会いました。

私も福岡の大学に通っており、この本を読んだ友達に勧められ、読みました。同じ学生で、こんなに頑張っている人がいるのかと、本まで出版するのかと、ものすごく嫉妬した訳です。

この本を勧めてくれた友達も、福岡にも学問以外で活躍してる学生がおるぞ!と嫉妬し、何かやりたい衝動に駆られてしまいました。

そこで、
4年に1度の閏日(大学生活では普通1回しかこない日)にZepp福岡を押さえ、登壇者も学生、聴衆も学生、学生による学生のためのイベントしようぜ!という、今考えるとだいぶヤバめの企画をぶち上げました。

結果から言うと、
1月中旬に動き始め、
九州各県の大学に声をかけ、
当時のSNS『mixi』を駆使して、
YouTubeに自作のCMアップしまくって、
2月29日に、
参加者700人のイベントを成功させたんです。

途中、
『本をきっかけに、福岡でイベントやります。インタビューさせてください。』と、作者の方にmixiでメッセージを送り、快く取材のアポを取らせてもらいました。

この本を作った、
三浦 崇宏さん、茂原 奈央美さん、笹沼 崇男さん達に渋谷で会ってインタビューする為に、ヒッチハイクしてハチ公前を目指していたわけですから、
今考えるとホント無茶苦茶やなと(´-`).。

しかし、よくよく考えると、あの本がなければ、今は違った人生だったなと思います。本当にありがとうございます。

学問以外

人生を変えた本が、私にはある

3、最後の車

時と場所を「海老名SA 15時過ぎ」に戻しましょう。

間に合うか!と内面焦っていた大学生2人。海老名SAの正面で寒さに耐え、立っていました。すると、目の前をゆっくりを進む1台のランクル。近くの駐車スペースに停まり、男性が声をかけてきました。

「おっ!君たち、東京のどこまで行くんだ?」

あ、はい、渋谷のハチ公まで行きたいんですが。。

渋谷か!いいぞ!乗っけていくわ!

あ、ありがとうございます!

10分待ってて!トイレと買い物してくるから!

僕らの初見の感想と言えば(これは直接、本人にも言っていたので笑い話でとなりましたが)「ヤバイ人が声かけてきた、買いもの行ってる間に他の車に乗せてもらおう!」でした。

これも運命でしょう。10分間僕たちは誰にも拾われませんでした。笑

海老名SAで最後に拾ってもらった人物が「佐藤完」さんでした。

なぜ海老名に寄ったのかを聞くと、雪が降ったので新しく購入したランクルでスノーアタックしに行った帰り道に、メロンパンを買いに寄ったらしいです。

雪よ、ありがとう。メロンパン、ありがとう。

たまたま、そこに2人面白そうな奴らが立ってるので、眠気覚ましに乗せていくか!と思ったのかもしれません。

そんな奇跡的な出会いから、私は勝手に師匠と呼ばせてもらい、お付き合いさせていただきました。

2年前にご病気で亡くなるまでの10年間本当に色々教えてもらいました。

運命が変わった2月8日。今日は私の第2の誕生日です。

完さん0208

毎年、この日になると、この写真を見返したくなります。
22歳のバカタレが、「おい、俺、頑張ってるか!?」って、呼びかけてくれる気がします。

完さん、まだまだしつこく歩き続けてます!また今度、墓参りに行きますねm(_ _)m

完さんが出てくる日経電子版(2018年5月21日付掲載)の記事


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