【先生にはできない!?学習するためのカラダ作り3選!!】
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はったつやさん:
今回のテーマ
「先生にはできない!学習するためのカラダづくり」
ということでお送りいたします。
最初に断っておきますが、
『先生ができない』というのは、
学校の先生にその能力がないという意味ではなくて、
/
学校の集団で対面で着席して
教室の中ではできないアプローチを紹介したい
\
という趣旨です。
春になったら、
小学校に入学するお子さんたちもたくさんいらっしゃると思います。
小学校1年生の先生方が子ども達に最初に届ける内容の一つに
【グーピタピン】
という合言葉があります。
これは学習するときの理想的な姿勢を説明するための合言葉で、
比較的多くの教室にそのイラストや写真が紹介されています。
「グー」というのは、
机と自分のお腹の間に握りこぶし一つグーを開ける
「ピタ」というのは、
足の裏を床にぴったりとつける
「ピン」というのは、
背筋をピンと伸ばす
これらを合わせて「グーピタピン」です。
書写の教科書にも載っていて、指導要領にも含まれている
【学習する時の望ましい姿勢】
ということで先生たちは、
子ども達たちの姿勢が乱れたり崩れてくると
良い姿勢で授業を受けましょうと指導してくださるんです。
けれども実は、
イラストを見せて合言葉を作って
正しい姿勢を教えるだけでは、
その姿勢を保てるようにはなかなかならない!
というのが発達の視点でのアドバイスです。
なぜなら【発達の順番】で考えた時に
学習に集中できる姿勢を保つためには
まず【カラダの制御力】が十分 に高まっていないと難しいです。
このカラダの認識力や制御力を
私は車の運転に例えて説明することが多いんですけれども、
教習所で運転のやり方を教わっている時に
テキストのイラストを見て
こうやって良い感じに曲がってという風に言われるよりも
どうやってハンドルを取り、回すのか、
腕の動かし方、アクセルやブレーキの踏み加減などを
具体的に教えてほしいですよね。
イラストを見せながら注意して、指導をして身につかない部分を
今からお伝えする3つの方法で子どもたちに満たしてあげてほしいんです。
【3つの方法】
1…マッサージ
2…トンネル遊び
3…水をたくさん飲むこと
これらを順に説明します。
子ども達が乗っている車のドライバーだったとして、
1つ目のマッサージはその車のメンテナンスをしてあげること!
マッサージのポイントは、
▪️頻度
▪️面積
▪️さまざまな力加減
頻度というのは、できるだけたくさん毎日ということです。
改めて今からマッサージやるよ〜ではなくて、
例えば、、、
隣に座った時に背中をさする
おはようや行ってきますの時にぎゅっとハグする
そんな日常の些細な時に
やたら触れてあげる機会を持ってほしいということ
2つ目の面積というのは、
指切りよりも握手、
握手よりも両手でハイタッチ
ハイタッチよりもハグ
こんな感じで全身のたくさんの面積同士を擦り合わせる、触れ合わせる
という風にやってみて欲しいです。
そして、さまざまな力加減というのは、
子ども達と普段触れ合っている中で、強く子どもに触れる
痛みを感じさせるのではなく、
強く触るということは
なかなかないのではないかなと思います。
受け取ったことのない刺激というのは
その感覚を育てるという意味では、
足りていない刺激
とも言い換えることができます。
だから、本当に優しくそっと撫でてあげる時もあれば
ちょっと痛気持ちいいくらい
しっかりぎゅーっと触れてあげる
そのマッサージの触れ方が
優しい時も強い時も、その中間の時も
腕を両手で持って雑巾を絞るみたいに
「ぎゅー」とやってもらってじんわり戻すようなやり方です。
例えば、背中に手のひらを押し付けて
「ぎゅー」と背骨の両脇を押し付けるようなやり方や
その力加減がいつも同じ力加減ではなくて
今日は少し優しめ、今日はできるだけ強めみたいな感じで
さまざまな刺激を皮膚から受け取れるといいと思います。
そのことで自分のカラダの大きさ・長さ・重さ・高さ
というものを子どもの脳みそがアップデートして
『ボディイメージ』と呼ばれる
自分のカラダの認識力・制御力が高まっていきます。
つづいてやってほしい遊びが
【トンネル遊び】
今、言ったような大きな面積の皮膚をこすれ合わせながら
しかも、ちょっと重さがかかるみたいなトンネルを
お父さん、お母さんがカラダで作ってあげて
その下を子どもがくぐり抜けるという
説明すると何ともつまらなそうな反応の遊びなのですが、
子どもたちはこれが大好きです。
/
ハマる遊びがはなまる遊び
\
子どもが楽しくやる遊びは、
その子のカラダが今求めている発達刺激と
お伝えをしているんですけれども、
トンネル遊びは、本当にみんな大好きなのでぜひ試してください 。
具体的には、
▪️大人が立って股を広げて、そこをくぐらせる
▪️大人が四つ這いの姿勢になって、そのお腹の下をくぐらせる
▪️肘をついてトンネルをどんどん小さくしていってそこをくぐり抜ける
という遊びです。
あるいは、何かの機会にぎゅっとハグして
そのまま床に覆いかぶさるように倒してあげて
そこから抜け出す【脱出遊び】というバリエーションもあります。
この遊びをすることで、
学校で教わる「グーピタピン」を
言葉で教えてもなかなか効果が見えないように
【トンネル遊び】も【脱出遊び】も
腕の使い方・背中のねじり方
言葉で教えてもなかなか効果は出ません。
言葉で教えるのが非常に難しい遊びなのです。
だからこそ、子どもは模索します。
自分のカラダをどうやって動かせばいいのか、
腕を思いっきり伸ばしても届かないけれども、
肩甲骨を使うとスライドして、
さらにカラダをねじると右手がもっと遠くに行く
このようなことを
・いろんな角度で
・いろんな方向で
・いろんな力加減で試すことで
自分で自分のカラダを認識する力、制御する力が高まっていきます。
これを教習所で言うと、
自分で実技の運転をさせてもらうという作業です。
テキストで学んだ内容を自分で試して、
自分がハンドルの取り回しやアクセルを踏み、
車庫入れが上手になるというような
ボディイメージとともに制御力を高めていく遊びになるんです。
そして最後は、
【お水をたっぷり飲む】
これは車に例えると、
ハイオクガソリンを入れるようなな感じです。
カラダは、水の循環によって不要物をカラダの外に排出しています。
脳と全身をつないでいる神経は、
何の刺激で動いているか、連絡を取り合っているか
それは、「電気」の刺激です。
電気は水が少ないと滞ったり、通らなかったりします。
水が足りないと頭も働かないし、姿勢制御のための指令も
上手く行き来ができないわけです。
だから、お水をたっぷり飲みましょう!!
ガソリンがクオリティの良いハイクオリティのガソリンを
たくさん飲み続けることで
循環が健やかになり、
脳と神経のつながりが楽になっていきます。
では、普通のガソリンはダメなのか、他の飲み物はダメなのか
というとダメではないんです。
だけど、お水だけの方がスムーズに脳に届きます。
水分が吸収されるんです。
他のスポーツドリンクや牛乳、ハーブティー、麦茶などは
消化吸収されてから水分が届くので、時間差が起こります。
だから、子どもたちが普段から
お水をたっぷり飲めるようになっておくことが
学校で席について、静かに授業を聞きながら
学習の内容に集中するということに大きく役立ちます。
ぜひ学校の教室ではやりづらい
【マッサージ】
【トンネル遊び】
【お水たっぷり飲む】
この3つをご家庭で取り組んでみてください。
今日は、
「先生にはできない学習するための体作り」
というテーマでお送りいたしました。
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