見出し画像

BERMOR 2000 ab plus 400g 日本仕様を返却することになりました

皆さん、こんにちは。
発達珈琲の高橋です。
今まで投稿出来なかった割には
やり始めると結構書くことありました。
そもそも現在絶賛大暇中です笑
ポツポツ注文は入るのですが…
ごめんなさい、盛りました。
殆ど今月は注文ございません。
なので、空き時間が確保出来るようになりました。

さて、とあるプロジェクトに参加させて頂いた
ご縁で、貸与いただいていたこの焙煎機。

こちらでも焙煎プロセスなどを掲載させて
頂いていましたが、
色んな事情が重なり、返却する事となりました。

貸与頂いた前から焙煎の注文が結構あった為、
この焙煎機には本当にお世話になりました。
去年末は開店一年目とは思えないくらいの
注文を頂いていたので、この焙煎機が無ければ
どうなっていたのかと思う程でした。

なおこの焙煎機には、全く不満がありません。
ネットで探せば価格が分かるかと思いますが、
この値段帯の中では相当出来る事が多い
焙煎機だと感じました。
また工夫をすれば、本来ならこの焙煎機では
苦手な領域も出来てしまう懐の深さもあったので
個人的には愛着ある一台でもあります。

とは言え、参加していたプロジェクトの方向性と
ボクの価値観とがズレていた事に気付き、
ボクの勝手な申し出ではありましたが
プロジェクトを辞退させていただくこととなり
焙煎機も返却する事になりました。

相当焙煎量をこなしたので、
チャフ汚れがエゲツない事になっていました。
今、それを可能な限り手作業で
クリーニングしております。
お借りしていたのですから、当然の事として。

で、時間もあるので、焙煎機の中だけで無く
チャフトレーや豆を入れる網ドラムを
しっかりピカピカになるようにします。
次に使われる方が心地良く使って下さるように。

プロジェクトに対して思う事は多々あるので、
複雑な気持ちではありますが
焙煎機には罪は無し。
せめてもの恩返しにピカピカにします。
出来る範囲で。
(網ドラムで何度か手を切ったし)

当分ボクは、手鍋焙煎を極めていく事になります。
「神業手鍋焙煎」と名付けた、
生豆を汚れが無くなるまで洗い、
(ハニー製法以外の生豆はチャフも全部取る)
高火力で焙煎する手段です。
再現性は困難を極めますし、
現時点では感覚だけが頼りです。
焙煎専門機と各種温度計を繋ぐアプリ
(artisanでしたっけ?)があれば
再現性が高まるのですが、
そもそも弱小焙煎屋なので
500円のDAISOの手鍋と
ハンドサーモメーターと
蓋に装着した温度計だけが頼り。
でも、これを極めたい。
大量焙煎も軌道に乗ればそのうち考えますが、
今は身の丈に合った最善を尽くすのみと
前向きに考えています。

自分が「発達珈琲」の看板の下に焙煎する限り、
取り扱う珈琲豆に対して自分自身で感じた思いを
自分の責任の取れる言葉と
自分の責任の取れる方法で
お客様に届けたい。

発達珈琲にこれ以上もこれ以下も無く、
この考え方からブレた事をしてまで
利益を得たり名を売ったりする事は
自分がしんどくなるだけだな、と
今回の件を通じて強く思いました。

コーヒーは本当に自由に楽しめるものなので、
お客様の感じる楽しさと安全が1番であって欲しい。
だからこそ選択肢は多種多様にあって、
その選択肢の1つが発達珈琲であれば
ボクはそれで良いと思っています。
ボクはある意味本当に
好き勝手な方法で楽しんでるので、
ボクのやり方に興味持ってくださった方が
ボクの珈琲豆を買ってくださったら幸せです。
興味を持っていただいたからこそ、
ボクはボクに出来る限りを尽くす。
自分がしんどくなる焙煎で出来た豆を
お客様に飲んでいただく事ほど
今のボクにとっては心苦しいものはありません。

珈琲屋・焙煎士を名乗る以上、
確かな知識と確かな表現でコーヒーに関わりたい。
コーヒーは楽しいものだけど、
そんなコーヒーを扱う以上、
様々な責任からは逃れられません。
ボクが軸をブラしたおかげで、
今まで応援いただいていたお客様方に
迷惑を掛ける訳にもいきません。

何年後かして、まだ珈琲屋をやっていて
この投稿見た時に、
「あの頃の俺はアホやったなぁ。
 でも、間違ってないわな」
と思える事を祈りながら、
お世話になった焙煎機のクリーニングを
せっせと頑張りま〜す。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?