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Fiio Q15 レビュー

1/26に発売された新製品、Fiio Q15。DACチップ構成は同社 K9 AKMと同じAKM4191EQ+AK4499EXを搭載。アンプ部はQ7に使用されているTHX AAA-788+ではなくM15S同様、Fiioオリジナル開発のアンプを搭載。外見上はQ7のミニマム版(小さいとは言っていない)だが、内部構成がまるで違うので下位機種ではなく別機種として見て良いだろう。詳細スペック、付属品、サイズなどは毎度の如く省略、例によって画像少なめ文字多め、そしてパッション多めのレビューもどきスタート。

※詳しいスペック〜付属品などは公式参照。

①Q15の音傾向

音の傾向を端的に表現すると「煌びやか、かつ優しく包み込んでくる音」である。高音域はキラキラした輪郭のあるサウンド、中音域はやや前面に感じる。低音域は控えめであり、女性ボーカルやピアノ、オーケストラ等が特にマッチする音傾向だと感じる。量感を持って押し出してくるようなサウンドとは違い、美麗な音を広い空間からこちらへ纏わせてくるようなイメージだ。

デスクトップモードによる変化

この機種の魅力と言えばPD給電によるデスクトップモード&それにより開放されるUltra high gain(以下UHGと記載)だろう。デスクトップモードはバッテリーをスルーして本体へ直接給電することにより、バッテリーを痛めずに運用が可能とする機能。そしてUHGはそれに伴って開放される最も高出力のGainモードである。実際に使用して感じる変化は以下の通り。UHG未使用時と比較しての感想だ。

【各音域に感じた変化】

高音域→輪郭一つ一つがよりしっかりと表現される。

中音域→ハリが生まれより生々しさを感じる。

低音域→増幅されることにより厚みが増し、存在感をしっかりと感じれる。

トータル→優しさのあるサウンドと共に華やかさを感じる。全体的な音の厚みは増して聴こえる為、平面駆動系やハイインピーダンス、通常使用による低音の不足感を感じる場合にはとても有効な機能だろう。高感度のイヤホンを使用した場合でも、特に気になるホワイトノイズ等は感じられなかった。


②DAPとの比較 

……と言うと音に対するコスパが重点的になるが、筆者は金額の天秤にかけた上での初めての1台であれば俄然DAP推奨派である。レビューと言うよりもここからは感性のゴリ押しなのだが
接続が面倒 / こだわればよりコストはかかる / 大きさそんなにDAPと変わらん
が大きい要素である。先に言っておくが音に対するコスパ(?)は見ない場合である。既にDAPを所有済みだったり実質2台目の出力機器としての検討、全てを押し退けて「ええい黙れ!俺はむしろ外付けのポタアンが欲しいんだ!ずっとQ15を待ってたんだ!」って方は以下の全文スルー推奨。

・接続が面倒

据え置き⇆ポータブルの比率が同じになればなるほど難儀。毎回の取り外し、設置、そして音楽を聴く為の準備工程はDAPと比較して多い。でかいし地味に面倒。筆者は音楽再生専用スマホを用意し、事前に抱き合わせる事でポータブル使用時の接続工程を解決したが、スマートに聴けるDAPと比べて面倒くさがりな方にとってはまあまあネックだろう。

自分、手間をかける事がむしろ精神的快楽に繋がります!

みたいな方は天賦の才を持ち合わせてるのでここの項目気にせずにスルーしよう。

・こだわればよりコストがかかる

ポタアンやドングルDAC、所謂外付けの機器には接続の為のOTGケーブルが存在する。当初から付属しているものの、音質を求める際には変更対象になりがちである。製品数もイヤホンリケーブルほど多くなく、選択肢は限られるが「DAPよりも安価で音がいい」という言葉だけを鵜呑みにして更なる沼に突入した際に、これを楽しいと思えるのか。はたまた前述の面倒とかけ合わさり費用面がネガティブ要素となるのかは、自身へのヒアリングを行い納得しておいた方が良いだろう。

Bluetoothしかほぼ使わないもんね!出力だけ寄越せ!

みたいな、あー!そっちね!な方向を求めている方はこちらもスルーして構わないだろう。

・大きさがDAPと変わらない

コンパクトさ?ないない。Q7は無理だけどこっちはいけそう?レンガはどこまでも行ってもレンガである。と、まあ多少大袈裟に書いたが大きさはそれなり、重さもそれなり。間違っても「スッと取り出してサッと接続」なんて機器では無い。「ゴソゴソ…スッ…ゴトッ…」が正しい。
ただ、大きなポケットにスマホを重ねて入れる用途などでは安定感がある。バンドがなくともポケットの幅次第では実質固定が可能だろう。なになに?小型スティックDACをマグセーフで装着出来る素敵で便利な物がそろそろ国内販売される?

せやな!─────。


巷にあるこの手の製品のレビュー時、DAP不要論や近い価格帯のDAPを買うくらいなら〜、という言葉が散見されるが、持ち味の魅力が決して結びついている訳ではないので「安さを求めての安直な購入はNG」と思っている派。音が良くても煩わしさ故に、それがネックになる可能性もあればその煩わしさすら楽しみになる人もいる。特定の対象に向けたもの(記事)では無いが故に、己の感性や性格とのヒアリングは大切という事。つまり他には無い親切心がこの記事にはあるということ(?)。なによりもせっかく安くない金額を払って使うのだから、そこから先の景色も楽しくあって欲しい。

※DAPとの比較は出来ない、が②の結論。音に対するコスパならそれはそう。DAPから削ってるものがあるのだから。



そして〆のタイミングが迷子である。話の内容が音に関して+DAPとの比較は人によっては安直にやったらアカン、なんていう謎のレビュー。レビュー……?あと何書けば終わりの流れになるの?お気持ち表明になってしまう。というかなってる。
なのでとりあえず〆に向かうべく流れを生成。

「表示されるディスプレイは4方向への切り替え可能。これによって端子側から見ても横から見ても見やすい!地味に神機能!」

「ボリュームダイヤルノブ/ボタンはソフトにクリッキーな感触で回している感覚がしっかりと指に伝わる。ルー大柴みたいな言い方になってる。」

「据え置き利用時は付属のUSBケーブルからの変更推奨。最低でも同社より販売されているLA-TC1(A to C/¥2,000-くらい)がおすすめ。高域が伸び、見通しが増して音場も広がる。付属させるのこっちにしません?」

最後に関してはもうレビューじゃない。

と、言うわけで。長々と書いたがこの価格帯を購入検討する方はバッテリーを痛めずに据え置き⇆ポータブルの切り替えに魅力を感じる方、DAPと迷っている方、音の傾向の違う機器が欲しい、はたまたAK4499EX搭載機の安価据え置き目的など
など様々な方がいるだろう。筆者は再生用スマホを用意したり、別にポータブルアナログアンプを載せたり、DAPとの聴き比べをしたりでなんだかんだでネガティブ要素を書きつつもQ15を楽しんでいる、むしろネガティブ要素がネガティブに感じない試行錯誤大好き側だ───。

 音質に対する記述はしたが、試聴するに越したことはない。気に入れば即Go、ではなくポタアンで良いのかを一考した上でレリゴー。
 試聴が難しいのであれば記載した要項のヒアリングを終えた上で、納得と期待を込めて売買契約の拇印を購入ボタンに向けて押そう。着弾報告大歓迎。

個人的にトータルとしてオススメか否かで言うならばここまで書いているのが答えみたいなもので、勿論おすすめである。

結論

自分がその音を好きなら全てOK───。終わり。

爆弾かな????

〜このnoteに関して〜
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※ 最早レビューではない箇所が随所に散りばめられてますが、枯れ木は山の賑わいになりますし星は暗闇の中で輝きますのでそういう事だと思ってください。よろしくお願いします。

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