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SV S9 最終143位 R2049 ミトムドランサイクル

[はじめに]


HAT(@HAT_poke)です。S9もお疲れ様でした。今シーズンは過去最高レート&順位達成記念に構築記事を書きます。
正直なところ噛み合いや運の良さで拾えた試合もそれなりにあり、構築も命中不安技が多く完成度が高いとは言えず、なんならなぜ自己ベストを更新できたのかは自分でもわかっていません。ただ2ロム2000↑を達成して今までの自分の実績を考えると健闘できたのも事実なので、今期の良かったところ・悪かったところを忖度なく書きました。読んでいただけると幸いです。

[使用構築]

[結果]

TN ハツキ 最高最終R2049 143位

TN ぶる〜べりぃ 最高204X 最終2019 204位

以下常体

[構築経緯]

前期にドヒドディンルーが結果を出したためこの並びは対策したいと考え、ディンルーとドヒドイデにタイプ上強いミトム、低速相手にマグマストーム+残飯みがまもの嵌め性能が高いヒードランに目をつけた。実際に使うとドヒドディンルーにもそれなりの仕事をしてくれたがスタンパにも善戦でき、タイプの補完と(技を当てる場合の)使用感が良かったためこの2体を基本選出として取り巻きを考えた。

この2体のサイクルと組ませるパートナーとして崩し性能の高さや行動保証を有しやすい鉢巻カイリュー、スカーフパオジアンを採用。

そしてミトムドランを選出しにくい場合に対面的な選出も行いたいため、対面性能の高さ、構築のタイプバランスなどを考慮してブエナカミとディンルーを採用して構築の完成とした。

[構築コンセプト]

・低速サイクル、受け寄りの構築に強く出る
・サイクル、対面の両選出可能な構築
・格上、不利構築相手にも確率を押し付けワンチャンスを掴む


[個体紹介]

特筆しない限り個体値は全てVとする。

ヒードラン

特性:ほのおのからだ
(もらいびも気分で変えて使っていたが炎技が飛んでくることや受け出したい盤面が少なくほのおのからだの方が体感活きる機会が多かった)
性格:おだやか
持ち物:たべのこし
テラスタイプ:草
技構成:マグマストーム、だいちのちから、まもる、みがわり
193(212)-x-133(52)-151(4)-165(188↑)-104(52)

調整意図
H たべのこしの回復効率最大
B 耐久に振りたいため余り
D 11n
S 麻痺したテツノツツミ、カミ抜き。申し訳程度のミラー意識。

先述のように低速への嵌め性能がずば抜けており、テラス込みで中盤〜終盤に多かった吹き飛ばしのないディンルー・カバを始めとしてヘイラッシャ、ドヒドイデ、チオンジェンなど低速耐久ポケモンに身代わりを張りながら突破できるのが強かった。
特殊受けの役割も兼ねておりめっちゃ固い。ブエナカミに対してもマグマストームが2回以内に当たれば瞑想痛み分け持ちでもドランの身代わりを絡めてほぼ対面突破できるのは偉かった。数あるカミの型の中でも水テラス身代わり瞑想持ちだけは即負けレベルにキツかったが、幸いにも数を減らしていた。

あまり意識されてない型だと思うがその分相手のマークから外れるため上記の動きが決まることが多く後述のミトムとセットで多くの勝利に貢献した。

カイリュー

特性:マルチスケイル
性格:意地っ張り
持ち物:こだわり鉢巻
テラスタイプ:ノーマル
技構成:しんそく、じしん、げきりん、アイアンヘッド
167(4)-204(252↑)-115-x-120-132(252)
調整意図
ASぶっぱ

古き良きノマテラ神速型。鉢巻型は使うことも多いが相変わらず強かった。ラオスがテラス読みで格闘技飛んでくるのは本当にやめてほしかった。

しんそく、じしん、げきりんまでは確定として@1は環境にフェアリーテラスが多いことや怯みの上振れも狙えるアイアンヘッドを採用したが、このPTはフェアリーへの打点が乏しいため正解だったと思う。

水ロトム

特性:ふゆう
性格:ずぶとい
持ち物:ゴツゴツメット
テラスタイプ:ゴースト
技構成:ボルトチェンジ、ハイドロポンプ、おにび、でんじは
157(252)-x-171(220↑)-130(36)-127-106
調整意図
HB ステロ+特化水ラオスの水流連打+インファイトをほぼ耐える(目安)
C 余り
上手ぶらずHB特化でも良かったかもしれない。

本構築のMVP。よく種族値の低さを言われるがヒードランとの相性補完の良さや性能の唯一無二性が強すぎて気にならなかった。特にドランが隙を見せやすいカイリューに対して一般的な龍舞型や終盤に爆増した電磁波型に隙を見せにくいのが偉い。

技はボルトチェンジ、ハイドロポンプ、鬼火までは外せないとして@1はミトムに受け出されがちなハバタクカミにも通る電磁波とした。
持ち物は初手に来やすいウーラオスの襷を剥がすためにゴツメにした。テラスタイプは神速地震しか打点の無いカイリューを詰ませることができたり、ウーラオスの格闘打点を無効に出来るゴースト。ゴツメとの組み合わせはあまり見ないかもしれないが構築単位でやや重い水ラオス対面でシナジーの高さが際立ったので以下に紹介。長いのでここは読み飛ばしていただいても大丈夫です。

例えば相手の水流連打やインファイトorドンチの格闘打点にミトムを受け出した場合。
水ラオスの攻撃を受けて大きく得られる情報として以下の3つに分けられる。
① パンチグローブ持ち(ゴツメが発動しない)
② 鉢巻持ち(ダメージが多い)
③ 襷orスカーフ(通常ダメージでゴツメが入る)

①の場合高確率でドンチを撃たれるので、ゴテラからボルトチェンジで裏のATに引き切り返せる。(この対面でミトムに地面タイプを後投げしてくる相手は想定しないものとする。実際されたことはない)

②の場合水流連打ならラオスは引いてくる、インファイトならミトムに8割くらいらダメージが入りそのままミトムを倒すために突っ込んでくるのでゴテラからボルトチェンジが安定。なおこの場面でフェアリーなどの格闘半減テラスでは鉢巻インファイト+半減インファイトを耐えないためゴテラが活きてくる。

③水流連打であれば相手はほぼ確実に裏に引くので、テラスを切らずにボルトチェンジ(必要に応じて裏に通る技)を選択。インファイトであれば確定2発で落ちるのでほぼ相手は突っ張るためゴテラを切ってボルトチェンジが安定。

などラオスの行動パターンの多くにミトム後出しで対応できる。たまに剣舞に後出してしまうパターンもあるがほぼドンチが飛んでくるので鬼火か電磁波を押して裏のサポートをすることで対処していた。

これらは色々と割り切っている行動ではあるし、ラオスの型によっては成立していないし完全な正解でない可能性は高い。ただしメジャーな仮想敵が来た場合に自分の中である程度行動パターンを決めておくことは大事であり、対戦中にテンパってプレミに繋がることは少なくなる。

ディンルー

特性:わざわいのうつわ
性格:わんぱく
持ち物:オボンのみ
テラスタイプ:水
技構成:じしん、カタストロフィ、ふきとばし、ステルスロック
261(244)-131(4)-173(100↑)-x-124(108)-72(52)

調整意図
前々期個体の流用のため諸説。
HD→ステロ+カミの+1ムーンフォース確定耐え
S→同族や低速ポケモン意識
B→パオやラオスに厚くするため多めに振った

特に説明不要のポケモン。吹き飛ばしによる積み回避や対面選出の際の起点作成役。圧倒的に選出しなかったのでこの枠はもう少し良い型やポケモンがいたと思う。

パオジアン

特性:わざわいのつるぎ
性格:いじっぱり
持ち物:こだわりスカーフ
テラスタイプ:フェアリー
技構成:つららおとし、かみくだく、ぜったいれいど、テラバースト
157(12)-189(252↑)-105(36)-x-85-181(204)
調整意図
HB → +1特化カイリューのノーマルテラス神速を確定耐え
A → 特化
S → 余りだがSに甘えてるブエナカミや一般的な耐久振りスカーフカミは抜けるように高めに設定した

上からの確率押し付け&技範囲の鬼。ランドラオスなど多くのスカーフ持ちの上から動けるため行動保証を持ちやすい&ミトムドランのサイクル加入しやすさを考慮してスカーフとした。
スカーフパオはかなり警戒が薄れており相手視点上を取っているもしくは同速に賭けている対面で自視点択になることなく無償で1体持っていくことも多々あった。奇襲性が高く試合のテンポを取れて強かった。

技構成について中盤までは零度の枠を聖なる剣にしていたが、
・スカーフを持たせることで先制技のスペースを圧縮できる
・3つの技で範囲を取れている
・聖なる剣を撃つ場面もゴテラとの択になったりスカーフとして運用する上でそこまで多くない
以上の点から零度の方が拾える試合が多いと感じたため採用した。実際に拾えた試合も多かったため勝つための採用としては正解だったと思う一方で、確かにゲーム性を面白くなくしてる原因だというのは使用者の立場になっても考えさせられた。スカーフ零度採用の弊害はラス1でパオが残ってしまった時に状況によっては目の前の相手が体力ミリでも連打しまくるため相手を不快にさせたり混乱させたことか。


ハバタクカミ

特性:こだいかっせい
性格:おくびょう
持ち物:ブーストエナジー
テラスタイプ:水
技構成:ムーンフォース、あまえる、めいそう、いたみわけ
131(4)-x-101(204)-161(44)-156(4)-205(252↑)
C → H4振りイーユイを乱数2発90.2%
S → 最速が流行っているのと最低限のサイクル回せるように
B → できるだけ高く

前期の上位でムーンフォースワンウェポンの最速ブエナカミが結果を出しておりそちらを採用。カイリューなどに撃ち合いで負けないように、甘えると回復ソースの痛み分けは必須。瞑想で特殊相手の撃ち合いも強くしたいのでどの補助技も外せなかった。対面的な選出をした時のスイーパーとして優秀だった。


[主な選出]

多かった順に記載

① ミトムドラン+カイリューorパオジアン

特に多かった基本選出で困ったらこれにしていた。ミトムドランのタイプ相性を絡めたサイクルで相手を疲弊させカイリューやパオジアンでスイープする、もしくは初手のカイリューパオジアンで数的有利を取りミトムドランで詰ませる、有利対面でミトムが状態異常を撒く動きがスタンパや低速サイクル・受け構築に広く刺さった。

②ディンルーパオカイリューカミから刺さってそうな3体

ミトムドランが出しづらい場合(ウーラオスが構築の見た目上悪っぽいとき、ガッサ、ガチグマなどがいるとき等々直感的に無理そうと判断した時)は刺さってそうな3体を選出した。

[重い相手]

テツノツツミ

構築作成段階で気づいてはいたがドロポンとフリドラの通りが良すぎる。先制技がカイリューの神速しかないためゴテラをされると上から殴る術がない。ツツミの攻撃に合わせてテラス択に持ち込んだり立ち回りでなんとかするしかなかった。終盤に少し数を減らしたのが救い。

キョジオーン

対策できていないしなぜか終盤に増えた気がする。特に3桁前半以上の上手い人にキョジオーンを出されるとほぼ全て負けた。一応身代わりヒードランで塩漬けを通さないようにはしていたが、ゴテラ呪いや身代わりでのTODを持ちかけられたり解決になっていないことが多かった。

身代わり瞑想水テラスブエナカミ

先に積まれたりドランの前でテラス切った上で身代わり貼られると即負けレベルで無理。中盤以降ではかなり数を減らしていたためわりと切って動いていた。


構築記事としては以上でここからは自語り多めなので興味ある方のみ推奨です。

[今期を通して良くなかった点]

・構築軸が命中不安
1回くらいの外しは技スペックの高さでリカバーできるが、連続で外れたり本当に下振れたら鬼の速さでレート溶ける。

・パオの零度採用
零度自体は強いし採用して良かったと思うが、どこかで零度に頼る気持ちが出るとプレイングと選出がダメになる。今もプレイングに自信があるわけではないが、採用したばかりの時は特にみっともないプレイングが多かった。

・理不尽な負けの後のプレイングが雑
この環境はどうしてもやるせない負け方が多くなる。自分も中盤ずっと3桁にいたロムが理由がわからない・納得のいかない負けが5連で続き、そこからは焦りから雑なプレイングでズルズルと5桁にタッチした。
SNSでもよく見かける
・初手〇〇どうケアしてるの?
・〇〇対面でテラス切らないのはあり得ない
・一撃技1発被弾以外勝てたのに面白くない
などできる限り吐き出さないようにはしていたが思うことは何度もあった。(自分も運勝ちや噛み合いのプレイングで拾っている試合がある分人のことは言えないが) そもそも終わったこと対して不満を言っても失ったレート戻るわけじゃないので、割り切って切り替えるマインドを持つことをもっと意識すべきだった。

とわかっていても難しい。人間だもの。

[あとがき]

以下敬体

今期はお盆休みが重なったこともありランクマをいつもの倍くらいの試合数をこなしました。それ以外にもパルデア甲子園でメンバーにも恵まれベスト4の結果を残せたり、子供の頃にハマっていたポケスタ金銀をやり込んだり、仲良くしてるポケ勢とオフ会したりと、充実したポケモンライフの1ヶ月だったと思います。

もうこんなポケモンに全振りできるシーズンって来ないんじゃないかな〜と思ったりで寂しさもありますが、9月からも無理のないペースでランクマを楽しんでいきたいですね🙏

最後に関わってくださった全ての方々・ここまで読んでくださった方々に感謝いたします。



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