5時 夜が明けるまで
目を覚ます。君は変わらず隣で寝ている。
外はまだ暗い。起きなくてもいいことに、生活の時計を進めなくていいことに少しほっとする。
夜が明けるまで、君といられる。
もしも夜が明けなければ
君は目を覚ますだろうか。
もしも夜が明けなければ
君とずっといられるのだろうか。
そうだとしたら、そうなのだとしたら。
僕はありったけの力で地球の自転を止めて
これまでにないまじないで地球の公転を止めて
夜明けの来ない朝に、君と最後のさんぽをする。
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