アル中だった わたしの母さん 緑のラベルの ビール好んだ 乾きものさえ 摘んでなかった 今のわたしなら 少しは気の利く あても作れる そんな娘だったら 母さん 酒に溺…
スカイツリーDEディスコ 悲しい気持ちで リズム刻む。 昨夜死んだ 僕のにゃんこ、細い目をして 宇宙から僕を見てる。 そんな得のある僧侶のような かおをして、 真理でも…
冬の深夜(よる) 駐輪場で 精算機にもたれ 君に口づけを 街路樹がざわめき まだ今生に 未練がある たましい達が 僕らに何かを 訴えて居るよう… 君のおかっぱ髪に 白く…
わたしは、 こんな何でもない日でも 河川敷へ出掛けて 鉄橋を行く電車に手を振ります。 不思議です。 追っ掛けながら手を振っていると、 涙があふれてきます。 電車は日に…
郊外の土地に月賦で建てた 2世帯住宅で、 仕事に出掛ける 娘夫婦の孫を見守り、 日々やり過ごす。 仏壇には、 亡夫の写真。 写真の前には、 冷めた宇治緑茶。 アルミ枠の…
昼なのに 暗いです 食卓は ビニールクロスの テーブルで 水玉どんぶりぬるま湯 はって 干したきのこを戻して絞り 切って刻んで 人参あぶらげと 甘く炊く。 プラのボウ…
ゲリラ豪雨のあと 神社の杜から 蝉しぐれ 枝から落ちた 夏柑が 泥に汚れて 自転車で走る 学生達 ひとびとを乗せる 路線バスの停車音 杜の近くの 街の雑踏 ぼくは アイ…
「ピシャリ」 拍子木の音を あいづに ワーグナーの 狂ったメロディが 響きます。 街灯がてんでに並ぶ 雑に舗装された 田舎路で 白いワンピに 身を包み ゴツゴツあるく 私…
1 あなたと旅した鳥取の 風がつくった砂の波 砂丘に浮かんだしんきろう。 あなたは幻覚? わたしは加害者? つかれてるんだ。 と、あなたは云った つかれてるんだ。 と、…
私はチャカポコ 生きて来ました 太陽を慈しみ、 お月様に育まれ。 私の生まれた意味は何? 思い悩んだ思春期に 彷徨い歩いた 堀切の迷路道。 意味など要らぬ、と 教えて…
奥さんが、 土間のがまちに 腰かけて あずきときゃらぶき 炊きながら、 竹の子の皮を 一心にむく。 AMラジオ 居間から流れる (ぬか床キャベツの 発酵はすすみ…) 貧乏…
精神神経科の帰り道。 ショッピングモールへ 立ち寄り 無印良品にて 肌着を、もとめる。 甘い菓子を 好んで食べるちかごろに Lサイズ の肌着を。 往来へ出ると 歩道の…
ねこ学校の生徒たちが バスで 川越へ おいも掘りに遠足。 まえ脚で、 土をかいていると 興奮して もよおして おしっこを シャーッ。 「飼わせてあげてあげてる主 へプレ…
重いスカートが揺れる 冬の川べりで 詰まらない時は しゃがんでみる 水面に石を投げてみる 自分で作った 明るい歌を 大きな声で歌ってみる 少年野球の子供たちも 帰っ…
商店街の信用金庫 隣のパン屋に 月昇る コロッケパンのコロッケ揚げる パートの中年 白衣のボトムは ドーバーで買った こころイキ ジュンヤのデニムは 漂白剤でブリー…
薬局の人は、 白衣でたゆたう。 名物「シッカーロルパン」 焼く。 焼き終わるのは 大抵8時ぐらい。 ロキソプロフェンの 餡ねって。 自分も、ミルクコーヒーと いっ緒に…
tamayan
2024年2月10日 23:02
アル中だったわたしの母さん緑のラベルのビール好んだ乾きものさえ摘んでなかった今のわたしなら少しは気の利くあても作れるそんな娘だったら母さん酒に溺れていかなかったって想ってみたって今のわたしだったら酒に溺れたこころの虫喰い理解も出来るって想ってみたってその時 わたしもわたしでいろいろ大変だったのよだから母さんあやまらない
2024年2月3日 21:42
スカイツリーDEディスコ悲しい気持ちでリズム刻む。昨夜死んだ僕のにゃんこ、細い目をして宇宙から僕を見てる。そんな得のある僧侶のようなかおをして、真理でも悟ってしまったのかよ、にゃんこ。ごま化すなよ、キャット。何だよ、何もごま化してないさにゃんこ。どうして教えてくれなかったんだ、キャット。どうして、死ぬって言ってくれなかったんだよキャット。そうだった
2024年1月27日 22:37
冬の深夜(よる)駐輪場で精算機にもたれ君に口づけを街路樹がざわめきまだ今生に未練がある たましい達が僕らに何かを訴えて居るよう…君のおかっぱ髪に白く浮かぶかおの輪郭が 何故か切なく涙が溢れそうになる君の頬に桃色のチークをのせたいなそうしたら春が訪れるように思えたんだ僕たちにうず巻きコートの裾揺らしだしたたましい達の風があまりにも冷た
2024年1月14日 22:26
わたしは、こんな何でもない日でも河川敷へ出掛けて鉄橋を行く電車に手を振ります。不思議です。追っ掛けながら手を振っていると、涙があふれてきます。電車は日に何十と行き過ぎるけれど、そのつど涙があふれてきます。葦の陰でおしっこをする時は目を閉じて瞑想をする習慣です。ーー昨日の空も此の空もきっと誰かのこころの模様ーーどしゃぶつもどして思います。わたしの欲望爆発の所詮
2022年8月20日 21:28
郊外の土地に月賦で建てた2世帯住宅で、仕事に出掛ける娘夫婦の孫を見守り、日々やり過ごす。仏壇には、亡夫の写真。写真の前には、冷めた宇治緑茶。アルミ枠の窓を開けて庭に出ればもくもく雲に冴えたあおぞら。太陽に向かうヒマワリに、「今日も咲いてくれてありがとう」と、ひと声掛ける。畳に小さな布団を敷いてアブアブ、機嫌のいい孫むすめ。台所へ行き、手を洗い
2022年7月13日 21:22
昼なのに暗いです食卓はビニールクロスのテーブルで水玉どんぶりぬるま湯はって干したきのこを戻して絞り 切って刻んで人参あぶらげと甘く炊く。プラのボウルにたまご割り入れ卵液溶き混ぜ菜箸で。樹脂加工のフライパンに油ひいてうすく焼きバットに上げる調理中。黒トラキジねこ脚にまとわりつくの「危ない!」と、座敷に投げた。塩茹でえんどう4っつ小皿に並べひ
2022年7月4日 21:21
ゲリラ豪雨のあと神社の杜から蝉しぐれ枝から落ちた夏柑が泥に汚れて自転車で走る学生達ひとびとを乗せる路線バスの停車音杜の近くの 街の雑踏ぼくはアイスコーヒーをストローで飲み飲み立体歩道橋のうえから道路を見ていた舗装されたてのアスファルトのにおいが太陽に照りカゲロウになり立ち昇りブラックコーヒーの味と交ざって
2022年6月22日 21:30
「ピシャリ」拍子木の音をあいづにワーグナーの狂ったメロディが響きます。街灯がてんでに並ぶ雑に舗装された田舎路で白いワンピに身を包みゴツゴツあるく私の脚は濃紺の脚。(でも、今はアロエの棘で血が滲んでいます)田んぼのアゼから、蛙の声は金色(こんじき)にして。夜にセミは騒ぎすぐ脇を救急車が誰かの心を運び走り過ぎました。私はこれから油の沼に胃薬
2022年6月6日 21:20
1あなたと旅した鳥取の風がつくった砂の波砂丘に浮かんだしんきろう。あなたは幻覚?わたしは加害者?つかれてるんだ。と、あなたは云ったつかれてるんだ。と、あなたは云った2あなたと旅した鳥取の丘にのぼればアオいうみ。水平線にしんきろう六月のうみのしんきろうリネン シャツとシルクワンピースふたりの陰のこころのカタチ。 ふたりの闇のこころのカタチ。かさなり合った
2022年2月25日 12:31
私はチャカポコ生きて来ました太陽を慈しみ、お月様に育まれ。私の生まれた意味は何?思い悩んだ思春期に彷徨い歩いた堀切の迷路道。意味など要らぬ、と教えてくれた鉢に咲いてた名も知らぬ美しき花。22歳。4っつの時から片親で、育ててくれた父を失い。相続相談へ出掛けた「葛飾区役所」彼方はその日の当番弁護士。彼氏は何故?初見の私に、寂しい私に、厳しい事ばか
2022年2月5日 21:01
奥さんが、土間のがまちに腰かけてあずきときゃらぶき 炊きながら、竹の子の皮を一心にむく。AMラジオ居間から流れる(ぬか床キャベツの発酵はすすみ…)貧乏ゆすりの花緒の足元 竹の子の皮がごみの日を待つ。寝るのに飽きた犬さんと、毛虫にじゃれてたねこちゃんが、仲良く並んでやって来て「お母さん、家族がきっとうまいうまいとたべるよ」と2匹で仲良くおやつ
2021年12月31日 12:22
精神神経科の帰り道。ショッピングモールへ立ち寄り無印良品にて 肌着を、もとめる。甘い菓子を好んで食べるちかごろにLサイズ の肌着を。往来へ出ると歩道のつつじのつぼみはふくらみつつある。バスの停留所にはエコバッグを持つ女の人が並ぶ。「彼女たちの帰る場所は何処?」と、考えつつわたしはスカートのポケットの蒼いガムに手がのびる。奥歯で噛み締めつぶやく。
2021年12月18日 21:40
ねこ学校の生徒たちがバスで川越へおいも掘りに遠足。まえ脚で、土をかいていると興奮してもよおしておしっこをシャーッ。「飼わせてあげてあげてる主へプレゼント」と、さつまいもいっこ茶色の肉球でリュックに詰める。おやつは「モンプチクリスピーキッス」ミックスグリルあじ。お友達のモモちゃん、乗りもの酔いでゲボ吐いちゃった。「鼻のいろ悪いよ」モモちゃん…。
2021年12月15日 22:17
重いスカートが揺れる冬の川べりで詰まらない時はしゃがんでみる水面に石を投げてみる自分で作った明るい歌を大きな声で歌ってみる少年野球の子供たちも帰ってしまって土手に夕刻わたし独りこんな気持ちの貞節のうっすら弱い寒き日に冷たい麦酒(ビヤー)を飲む人のこころにいくらか触れた気がした
2021年12月14日 20:56
商店街の信用金庫隣のパン屋に月昇るコロッケパンのコロッケ揚げるパートの中年 白衣のボトムはドーバーで買ったこころイキジュンヤのデニムは漂白剤でブリーチされてまるでダメージ加工油にまみれてコロッケ揚げて借金返すインディゴ同様カードすり減る今月も「リボの返済が終わらない…」月が沈めばウチに帰れるウチに帰って ちぎってパン食べ渋い紅茶に牛乳入れて体
2021年12月7日 20:12
薬局の人は、白衣でたゆたう。名物「シッカーロルパン」焼く。 焼き終わるのは大抵8時ぐらい。ロキソプロフェンの餡ねって。自分も、ミルクコーヒーといっ緒に朝ごはんとして頂く。イートインスペース、つくりたい…。でも、喫煙が無理?と、たゆたう。ぶっきらぼうな接客。ほぼ、顧客。儲からない。白衣の下の服へと売り上げは消え行く。オキシドールシェイク、開発