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ひらめき☆マンガ教室 第5期 課題6 感想②

課題6  演出
「動物(や生物)がかわいく、愛おしく思える漫画」

感想メモ②   19名中5名


前回に引き続き、ひらめき☆マンガ教室 第5期の方々の漫画の感想を書きました。個人的な感想です。


泉ころろん
一撃勇者とカーバンクル


呪いをかけられた勇者と仲間になった精霊が魔王討伐という目的を果たし、パーティーを解散する話。


マ王討伐後、また精霊の森にもどります。そこでまたはじめと同じセリフ設定が発動されて、これがどうゆう設定になるのか、読んでいて頭が混乱する箇所でした。

マンガのなかでRPGゲームをみているみたいだな、と思いました。マ王を討伐したら、またマ王討伐のゲームがスタートするという世界なのでしょうか。どうゆうシステムなのか、そのあたりがわかりづらかったので補足説明があるといいなと思いました。

12P精霊カーバンクルは去りゆく勇者(冒険者)の背中をただ悲哀を込めて見つめ、なぜ「オレたち 仲間だろ」という言葉を飲み込むしか出来なかったのか、そうゆうゲーム設定だとすれば説明がつくな、なんて思っています。

精霊カーバンクルというからには強いキャラクターとして位置付けられると思うので、ゲーム設定としての側面からこの立ち振る舞いをするしかないカーバンクルが、己の悲しさ、情けなさを感じるのはある種のバグのようなものなのだと思うと切なく感じました。

カーバンクルは一塊の冒険者となった元勇者とまだ一緒にいたいとと思っているわけですが、カーバンクルにとって勇者のどんなところにグッときたのかがもう少し描かれているとより共感できるなと感じました。

マ王討伐とその道のりのなかで芽生えた勇者とカーバンクルのバディ感が確立されてこそ「オレたち 仲間だろ」という言葉が最高に映えると思います。

今回もまた熱いお話で心躍りました。カーバンクル可愛いです。


小林 煌
助けて☆ハムスター!


ペットの情報誌に移動になったばかりの2年目の編集者が、自身の迷子体験をもとに書いた取材記事で評価される話。


1日に20kmも移動するとは、ハムスターについてよく知らないので驚きでした。他にもハムスターについての豆知識が散りばめられていて面白かったです。本当にこんなショッピングモールがあったら大賑わいですね。想像すると楽しくなってしまいました。

主人公の集さんは、取材に身が入らないほど仕事(移動)に不満たらたらすぎて心配になりました。

自身の迷子体験をもとに書いた取材記事が評価されたことで、グルメ情報誌への未練はあるものの、以前より今の仕事に前向きな気持ちが生まれてくれて本当によかったなと思います。集さんの次のお仕事が気になります。


森紗はるき
ママ・マンボウ


疲れから発熱してしまった女学生を幼少期から一緒に暮らしているマンボウが母親のように看病する話。

1P女の子の一人暮らしかと思いきや…2P家の中にマンボウ浮いてる!!!
かなりの衝撃です!
はじめ、熱に浮かされているので、夢のなかのお話しなのかと思ってしまいましたが、違いました。
とても…とても素敵なお話です。照れ臭いですが、お母さんが大好きでしかたなかった頃のことを思い出しました。

唐突に意表をつくマンボウですが、このマンボウの浮遊感が不思議な魅力の読み味となっています。

高熱が出たときのふわふわした感覚(私はいつも同じような夢の内容で同じような感覚に陥ります。)、古風な部屋の雰囲気、母の記憶、一つ一つの要素はどこか自分の懐かしい記憶と重なり、マンボウの浮遊感によって読み手をノスタルジーな世界に浸らせてくれるように感じました。

6Pマンボウが思い立って出かけるシーンはマンボウと町全体が浮遊して見えて素敵な絵でした。

そして、コンビニで買い物して、ヒレで袋を持って、ヒレで冷えピタをおでこにペタっとする、マンボウのキャラクターはとても可笑しくてキュートでした。

水分補給とか食べ物とか買わずに、冷えピタしか買わない。そこまで気が回らないというのも、不器用ながら精いっぱいさが感じられました。ママのように完璧ではないけれど、懸命にそうあろうとするところにいじらしさがあります。

マンマ・ミーア!


qjin
たま


動かなくなったおじいさんを見て変に思った飼い猫が身体の上で暴れまわり、股間に猫パンチをクリティカルヒットさせたことでおじいさんが息を吹き返した話。


おもしろく読みました。ホッと息抜きできました。

5P猫が暴れまわるシーンと猫パンチのあいだに間があると見やすく、映えるのかなと思いました。見せどころとなるシーンなのでどんな仕上がりになるのか楽しみです。

6P猫の回転ジャンプからの威嚇「フシャー!!」が猫らしくてよかったです。飼い主に抱き寄せられるのもどこか迷惑そうで、飼い主への義理や愛想なんて意に介さない猫らしさが可愛かったです。


滑川王手
立ちション狂詩曲(ラプソディ)


たまたま身体に止まったトンボとカエルを驚かさないように立ちションしていたら挙動不審で警官に怪しまれた話。


実際のご体験がもとになったお話とアピール文にかかれてあり、驚愕しました。やはりなにか持っている方なのだと思います。

8,9Pカエルとトンボの演出、とても可愛いし、とてもおもしろかったです。カエルの可愛さに目が釘付けになってしまいました。2cmくらいの小さくて、色鮮やかなアマガエルを見た時のことを思い出しました。

それと同時に、メタ視点から作り出されるギャグの要素も楽しみました。あるがままにカエルとトンボを受け入れ、そのために自分の姿勢や手の形を整えたことであたかも解脱するブッダのように見えるということを俯瞰で感じ入っていると、警官に声をかけられ、この一人コントは幕を下ろします。
自分で自分を茶化して面白がっているわけですが、それがこんなに愉快に楽しいお話しになってしまう手腕に驚くばかりです。今回もありがとうございました。



まだ最後まで書き終わりませんでした。引き続き、がんばります。

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