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太陽系小天体のあなたへ

みんな~~~~~~~!!!!!!『存在が優勝』こと川村興史が秋を持ってメキシコというか海外に行っちゃうんだってよ~~~~~~~!!!!!!!うえ~~~~~ん!!!!!さみしいよコウジ~~~~~~!!!!!!!

というわけで、今回は川村選手がメヒコに行く前に、私の中の複雑な感情を整理整頓をしていこうかな、という感じです。

メキシコ行きを発表する滝沢大会での川村選手

まず、発表直後の気持ち。8月14日の滝沢大会の川村選手vs日向寺塁選手のメインの試合後に川村選手本人から発表があったんだけど、ボロボロの身体でマイクを持って必死に立ち上がって「2022年秋をもって…」って言うから、退団か引退か~!って勝手に落ち込んだ。でも、川村選手の決断ならしっかり受け止めないと…って思いつつも、川村選手の試合が走馬灯のように頭をぐるぐる巡ってた。結局はメキシコへの遠征だったからホッとしたんだけど。な~んだ!みちのく辞めないじゃんよかったよかった!って思って、そのあと「えっ、メキシコシティ行くの?マジで?」という戸惑いがジワジワと心にやって来た。マジで行くの?ってまだ思ってる。というのも正直、川村選手がメキシコへ単身で挑戦するという行動が、私の中の川村興史というプロレスラー像に合致しなかったから。


まだ黒パン坊主頭のころの川村選手

川村選手がみちのくプロレスに入団したきっかけというのは、大学まで進学して、プロレスラーになりたいタイミングで入門テストを行ってた団体がみちのくプロレスだったから、というもの。(大まかなところです)その経緯もあってか、川村選手は絶対にみちのくプロレスじゃなきゃダメだ!というような感じではないんじゃないかな、と勝手に思っていた。その団体じゃなきゃいけない理由を持てというわけではないけど、川村選手にとってみちのくプロレスで試合をするっていうのは、ビジネス的な意味合いが大きいように思ってたのよ。『プロレスラーになりたい』が先にあって、団体はたまたまみちのくプロレスになったみたいな感じ。

メキシコ行き前に同期の大瀬良選手とのシングル

そんで、メキシコ行きを発表したあと、川村選手の同期でおなじみの大瀬良選手が、9月17日の一騎打ちの前にTwitterで【良くも悪くも常に安定を求めていた川村君が長期でメキシコに行くと聞いた時は正直驚いた】ってツイートしてたのよね。
これ見て私もめっちゃ分かる!!!!って思った。なんか、川村選手ってどこか冷めてるような感じしません?試合中もなんだけど、ずっと根っこに冷静さがあるような感じ。自分のことを客観視しながら、プロレスラーとしてふるまってるような印象を受けてたのよ。それがいいとか悪いとかではなく、あくまで川村選手らしいな、という感じ。
しかも川村選手って営業とかファン対応とかも器用にこなすタイプじゃん?そういうひとってプロレスラーじゃなくてもある程度うまいこと人生を送れるタイプだと思うんだよね。普通に会社員とかになっても大丈夫そうなタイプ。『プロレスラーじゃなきゃ人生詰んでたな』っていうタイプのレスラーって、試合とかふるまいから不安定さが見えるんだよね。普通の人生を送れないから自分の人生全部をプロレスに捧げてるんだろなっていう。
でも、川村選手は、プロレスラーじゃないとダメ!ってわけじゃないんだろうな…って思ってた。ある程度の試合ができて、それで安定してたら満足してるのかなって。だからメキシコ行くって話が出たとき、戸惑いがすごい大きかった。

ファンサを忘れない

だって海外に行かずに日本だけで試合してるレスラーなんていっぱいいるじゃん?別に長期でメキシコへ行かないで大成してる選手なんてざらにいるじゃん?それなのに、メキシコへ行くって選択を取った川村選手。ひとりっきりで海外に行って、言葉も文化も分からない中に飛び込んでいく勇気。安定を求める人だったらなかなか選べない選択肢だよな~。
ラジオなんかでは、そういったところに行くのは不安よりもワクワクする気持ちが大きいとは言っていたので、本当の川村選手はもっと前向きで、不安定な環境下に置かれても平気な、私が想像する川村選手のイメージとは違う人間性だったんだなあ、と思った。試合も多く観ててけっこう話したこともあったせいか、川村選手のイメージをこっちで勝手に考えてしまっていたなあと反省している。ごめんな。

みちのくの生え抜きでメキシコへ行ったといえば、MUSASHI選手の印象が強い。『佐々木大地』から『MUSASHI』へと変貌を遂げたあの衝撃は今でも鮮明に覚えている。ただ、【MUSASHI選手の場合はそうだった】ということを忘れちゃいけない。川村選手がMUSASHI選手のように、キャラクターや立ち振る舞い、試合に自信がついて帰ってくるとは限らない。日本に帰ってきていきなりベルトを取って、団体のトップに立てるようになるとは限らない。こればかりは、本人の努力でしかないんだから。ファンはそれに期待して、帰ってくるのを待つしかない。川村選手がどんな変化をして帰って来るかなんてまだまだ先の話になるのに、そういう期待ばっかりしちゃうよね。

求めているのはこういう変化ではない

期待をしちゃうってところで自分語りになって申し訳ないんだけど、川村選手は私がみちのくプロレスを観始めてから、初めて練習生からデビューまでを見届けた選手。そういう背景もあってか、ついつい応援しちゃうし、あわよくばみちのくプロレスに骨を埋めてくれ!と思っている。ただ、川村選手はいつみちのくプロレスを辞めてもおかしくないんじゃないか、とつい最近まで思ってた。どこか冷めている印象を受けるというところに繋がってくるんだけど、プロレスに対する粘着性を感じない…というと少し変だけど、ドライな印象を受けていた。だからいきなり「辞めます!」って言っても不思議じゃないような感じがしてたんだよね。何回も繰り返しになるけど、プロレスラー人生をかけてメキシコへ単身で挑戦するくらい熱があるとは思ってなかったのよ。だから、今回のメキシコへの挑戦を発表したときに「私の知ってる川村興史じゃない!!!!!」って戸惑ったんだよね。でもよくよく考えたら、奈良県からなぜか岩手県のみちのくプロレスにわざわざ来て、大卒なのにレスラーになって…って考えると、普通の人生を選んでない時点で、リスキーなこと選んでもなんらおかしくはないんだよなあ。
あと思い出したんだけど、けっこう前に東郷選手がトークショーで、「レスラーになるひとはどこかおかしいひとが多い」みたいなことを言ってたんだよね。「普通に見える川村もどこかネジが飛んでるはず」ってことも言ってて、当時はそうかな~?って思ってたんだけど、今になってここか!と思った。安定志向に見えてめちゃくちゃぶっ飛んでるじゃん!!!!!超レスラーじゃん!!!!!

デビュー前のエキシビションを行う川村選手

そんで、10月は道場プロレスで「川村興史さよならシリーズ」と題して試合があるみたいだけど、ちょっと『さよなら』の意味を少し考えたい。
さよならの語源は『左様ならば』で、もともとは後続の言葉が続く接続詞から来てる。『左様ならば』は現代でいうところの『そうであるならば』に相当するから、この後に何か言葉が続くことが前提になっている言葉なのよ。じゃあ、『そうであるならば』の後に何が続くのか。団体からしたら「あなた(川村選手)がメキシコへ行くことを決めたのであるならば、また会う日までお元気で」みたいなところかな。で、私が何を言いたいかって、現代ではさよならと言うと永遠の別れの言葉、みたいに捉えられがちだけど、語源を考えるとそうじゃないよってこと。このシリーズ名は、決してネガティブな意味じゃなくて、期待の意味も込めているんじゃないかなあ。まあ、みちのくプロレスがそこまで考えてシリーズ名を考えたとは思わないけど、そういうところまで考えると、ちょっと楽しい。
ファンからすれば、これまでの川村選手に対しての『さよなら』なのかな、って考えたり。だってきっと海外から帰ってくる川村選手は、今までの川村選手とは大きく違っているはずだから。もしかしたら本当に違う姿、違う名前になってるかもしれないけど…そこは置いておいて。

作画が良い

川村選手がメキシコへ行く決断をしたことが心から嬉しいということと、さみしいから行かないでほしいという気持ちがどちらもある。でも、応援している選手が選んだ道なんだから、ここは素直に応援したい。

陸奥の蒼い彗星と呼ばれるあなたへ。
太陽系小天体のあなたへ。

メキシコでの生活であなたにどんな変化がもたらされて、どんな成長を果たして、なにを掴んで帰ってくるのか。その答えが分かる日を待ち望んでいるよ。


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