見出し画像

こうして日本は分断していく。

相変わらず森会長の発言が連日テレビを賑わせております。
自民党幹部たちがこぞって森会長を擁護し、オリパラの組織委員会は代表代行が発言したものの、基本的にはだんまり。
自民党幹部だけでなく、経団連の会長までもが火に油を注いでしまうという…

かたや、辞任と再発防止を求める署名は盛り上がり、海外でも報道されたり、#dontbesilent や#わきまえない女 というタグがツイッター上で拡散されている。
ボランティア辞退者も400人近くにのぼり、身を呈して訴えている人達がいる。
アスリート達も次々と意見を発進し、スポンサー達も声をあげた。
とうとうIOCも発言は容認できない旨の声明を発表した。

この発言についてコメントした著名人のツイッターが色んな意味で荒れている。
特に蓮舫さんのツイッターはひどい。
いいね!が1万以上あっても、コメントの炎上っぷりが…


蓮舫さんはともかく、メディアは森擁護派と辞任を求める人たちの対立のように発進するけど、実はそうじゃないと私は感じている。

『森会長に意見をする人=辞任を求めている』という単純な話ではないと思います。
日本社会のことを鑑みると、一番大切なのは森会長を擁護することでも辞任を求めることでもない。

『本当の意味での男女平等が実現すること』

が目標ですよね。
これまで、日本では何か問題を起こす → 会見をする → とにかく叩かれる → 職を辞する、の繰り返しでした。
不倫問題もそうだし、緊急事態宣言中に銀座のクラブでお酒を飲んだ議員さん達もそうです。

それによって、何が解決されてきたのか?
何が変わったのか?
問題を起こした人が居なくなることで、誰が徳をして誰にメリットがあるのでしょうか。

今回、こうした議論が起こるのは女性としてはとても良いことだと思います。ですが、本質からズレた議論(例えば蓮舫さんのコメント欄のような)やただの誹謗中傷にならないよう、お互いに気をつける必要があります。

この問題と蓮舫さんの国籍問題、関係ないもんね。
蓮舫さんとお子さんとの関係について言及している人もいらっしゃいますが、それが女性蔑視なんだよ、って言いたいですよね。

老害のなせる技と称するのも、それはそれで差別発言です。

森会長の過去行ってきた失言もこの問題とは関係ないよね。ただの個人に対する誹謗中傷の域を出ません。
萩生田大臣が会見で森会長が逆ギレと言われていることについては「反省している時こそ、ああいう態度になってしまう人だ」って言ってたけど…それもこの問題とは関係ないよね。(ていうか、そんな忖度を一般市民に求めるな!って思います)

この問題でボランティアを辞退するのがおかしい、って言ってる人いるけど、その人たちはその人たちなりの形で抗議しているのであって、この問題の議論とは関係ない。

野党の人たちが白いお洋服と白いバラで抗議活動を行いました。そのやり方について議論するのは問題の本質と外れています。

こうして様々な切り口からの意見が毎日、山のように発せられています。
経団連の会長は「SNSは怖い」と言いましたが、怖いのはSNSなのでしょうか。

私たちが戦うべきは不平等な社会であって、SNSではない。
不平等かどうかは、この社会で生きている人それぞれの感じ方です。夢物語かもしれませんが…不平等だとひとりでも感じている人がいれば、それは不平等な社会なのだと思います。

私は森会長の発言は、やっぱり問題だと思います。
全文読んでも、やっぱり問題だと思います。
この部分だけ切り取ったら「たかが、そんなおじいちゃんの一言で」って思う人も多いかもしれない。
でも。
このような小さいモヤモヤが何年、何十年と積み重なっていて、爆発している状態だと思います。

そして、#dontbesilent はガツンと頭を打たれた感じがしました。
これは森会長に対する抗議ではなく、黙っている私たちが世界から叱られているんです。

ボランティア辞退や白いお洋服での抗議をしている人に対して、あれこれ言っている人たち。
あなたが、世界から叱られています。

今、変わらなくてはいけないのは私たちです。



ありがとうございます😊 引き続き優良な情報をお伝えできるように頑張ります!