GLAYのライブ

5分前に目が覚めたので夢の内容をここに記す。

私はとあるライブ会場で、本番前のセッティングをしていた。
どことなく見覚えがあるような感じだ。
広さはちょっと広めのライブハウス程度で、スタッフとかもいて結構本格的な雰囲気である。

私がドラムから降りると、そのまま少しぽっちゃりした(ホルモンのナヲのような)女性がドラムに座ってしまった。
私はバックヤードを回り会場に入り直し、全体の右斜め前の席に座った。この会場は椅子があるのだ。

突然、ライブが始まった。
バァッーと舞台が開くと、そこにはGLAYがいた。
私はGLAYのメンバーはボーカルのTERUしか知らないし、曲も「誘惑」しか聞いたことがない。しかし私はGLAYだ!と直感した。
そうだ、私は今日GLAYのドラムのサポートに来ていたのだ。
ファンの女の子たちが黄色い悲鳴をあげる。
TERUのmcが始まる。

「今日は俺たちの香港での初公演だ。来てくれてありがとう。それでは行くぜ!」
そしてGLAYの代表曲、「誘惑」の演奏がスタートした。
ドラムはもちろんあの女である。

私は(あれ?ドラム叩かなくていいのかな?)と思い、こっそりと席を立ち再びバックヤードへ戻った。
バックヤードには前川がいた。
前川は私の高校時代のバンドメンバーである。彼は頭にクルクルのパーマを当てており、カールは一つ一つツヤッツヤにセットされてた。
どうやら彼も私と一緒に演奏するらしい。
私は前川に尋ねてみた。
「あれ、俺たちが演奏するのって「誘惑」だけだよね?」
そもそも私は「誘惑」しか聞いたことがないのだ。
「うん。それやったら終わり」
なるほど。私は納得した。頭の片隅では(早く「誘惑」のドラムを覚えないと…)という考えがあったが、なんとかなるだろうと思った。本番まで前川とそこら辺をブラブラすることにした。

ライブ会場のすぐ外はショッピングモールのようになっていた。ライブ会場と言うよりは、明らかに映画館だった。
一応手を温めておこうと手を開いたり閉じたりしながら、雑貨売り場に入った。
やはり中国、派手で安っぽいリュックとかが売られていた。

「おい、たっくーも有名になったなぁ」
前川の声である。
前川はまだライブ会場(映画館)の付近にいた。どうやらYouTuberのたっくーの肖像画が飾ってあったらしい。
(まぁ中国は淫夢が人気らしいし、それの繋がりなのかな…)なんて考えながら、私の頭には「誘惑」のドラムのイントロが流れていた。
イントロしか叩けないのに、もうすぐ私はあのGLAYの、あの「誘惑」のサポートに入るのだ。
私は手をギュッと閉じて、パッと開いた。
まだ腕は少しこわばっているようだった。





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?