脱法ギャンブルのメイキング(前半)
Youtube : https://youtu.be/NuWp0U5GuVw
Niconico : https://www.nicovideo.jp/watch/sm42259261
はじめに
初めまして、実在しない鳩と申します。ジャンルによって様々なハンドルネームがあります。
動画を見てくださった方、ありがとうございました!
今回は動画を楽しんで頂いた方向けに「脱法ギャンブル」についてのメイキングを書き記していきたいと思います。
前半にあたる今回は
①全シーンのスクショと元ネタ補足
②動画にこめた解釈
についてとなります。
長いので読みたいところだけ読んで貰えれば…と思います。
各巻のネタバレがあります
①スクショと補足
様々なネタを仕込みました。ものによっては着眼点が細かすぎるだけなので、元ネタに気付いていなくても全然気にしないでください。
かなり多いので見たいところだけ見て下さい。
イントロ
Aメロ
※最初は鮭を焼く土屋田&焼鮭を食べる雛形にしようと思っていたんですが、土屋田の趣味ってあくまで「料理」ではなく「釣り」なんですよね…(まあ釣りする人間は魚捌くので料理できる人多そうですが)
もしかして「雛形が餓死したから」その後やたら料理をするようになった過程がワンチャンあるかもしれないな…と思って、84話の原作シーン通りにしました。本心としては土屋田には雛形の世話を焼いて料理ふるまっていた過去があってほしいです。
1サビ
真経津さん:首の強化にも余念がない
獅子神さん:得意分野なので筋肉もはりきっている
村雨先生:キレのある動きが苦手そう(偏見)なのでフレームレートを30→8に変えてコマ落ち(カクカク)させました
黎明君:脚が長い。脚が長すぎて連載時カラー扉絵にて股の間にあらすじをねじ込まれた男(9巻85話) https://shonenjumpplus.com/red/content/ec1041872
弓ピコ:8巻76話の罪人をあからさまに人型にするとyoutubeの規約に違反する可能性あるので無地の楕円に。ただの重りということにしてて下さい。
Bメロ
2サビ(最後の方だけ)
たのしいしりとり→リンカーン→第16代アメリカ合衆国大統領という説が有力です→水仙→誤食すると危険という説が有力です→すっぴん→と見せかけたナチュラルメイクである説が有力です→スコーン→クロテッドクリームが合うという説が有力です→スウェーデン→ストックホルムは世界一美しい首都だという説が有力です→すいとん→地域によって呼び名が異なるという説が有力です
しりとりとは
電子版だと23:42がかなり見づらいのですが、紙の単行本だと可読できます。
いいでしょう””紙の単行本””どーぞ!はーい
””amazonのリンク””貼っときますね!どうも
(アフィリエイトやってないので自分には一銭も入りません)
https://www.amazon.co.jp/dp/B08LZ1W1XJ/
Cメロ
大サビ
アウトロ
今回の動画で「可能な限り多くのキャラを登場させる」「ネームドキャラ・顔有キャラを優先する」を目標していました。
本当は各ゲーム概念(ルーシー・アンハピ・ブルテン等)や「灰色の目の男」や「村雨兄一家」も出せたら…と思っていましたが、
前者はシーン数に限りもあるため、後者は本編で顔があまり描かれていないので諦めました(画力のない私が描いても「誰?」にしかならないため…)
②解釈
この動画は「御手洗君が覚悟をキメる」をテーマに作りました。
平凡で真っ当な世界から一転、銀行賭博の世界に染まり始めつつも、理想と現実のギャップにもがく御手洗君。
原作での「雛形の死→生き急いでオク堕ち→這い戻ってきた伊藤班での傀儡化→いねママによる覚醒→ガンギマリ目」の流れが「脱法ロック」のMVでイメソンできるなあ…という気づきがきっかけでした。
原作での「ギャンブラーはVIP達の見世物、その現状を壊すべく無茶苦茶に突き進む御手洗君」という姿を描くためにも、雛形を「自殺点ばっか決めろ」の歌詞に当てはめました。決して雛形の死を軽んじたり安易な言葉遊びをしたりという訳ではないのでそこはご理解頂けると助かります。
この動画で一番作りたかったシーンは2サビ最後~Cメロです。2サビの最後からCメロのボロボロ御手洗君までの流れを、本家脱法ロックMVをなぞって落とし込めたかな、とひそかに達成感を得ています。
これは個人的な話ですが、私は今までギャンブルを題材にした作品を一度も楽しんだことがありませんでした。詳細は避けますが現実世界でのギャンブルへの忌避感が強く、この先もいくらフィクションでも好きになる事はないだろうと思っていました。
そんな私がジャンケットバンクにハマったエピソードがまさにこの「ジャックポットジーニー編(VS.雛形戦)」でした。それまでは、ギャンブルものの作品なのに珍しく気になって連載を追う程度の温度感だったんですが、雛形戦の結末が衝撃的過ぎて(正直トラウマ化しかねない感覚だったのですが)そこから目が離せない作品となりました。そして次第に、この作品は「命を賭けたギャンブルの対戦でしか得られないものを求める同士による対話」が面白いと気付き、そこから徐々に単行本購入・ヤンジャン購読に至ります。(最終的にはライフイズオークショニア編で獅子神敬一に情緒を乱される今に至ります)
理解し難い世界を受け入れる時って、恐らく「頭がおかしい」や「ヤバい」等「自分には理解できないものだ」と一旦カテゴライズして切り離すと思うんです。けれどその世界から何かを見出し、自分の内なるものに触れた時(御手洗君で例えると「負けて死ぬ時の真経津さんの顔が見たい」)もう後戻りできないくらいハマってしまう。自分がジャンケットバンクに抱いている気持ちがそのまま脱法ギャンブルの御手洗君に表れたなと思いました。
加えて、「脱法ギャンブル」を視聴者側の気持ちで考えた際に「ぶっとび具合」や「意味の分からなさ」という世界観がフックになって見てしまうというパターンがあると思っているのですが、これが原作で御手洗君が銀行賭博の世界にどんどん染まっていく過程とリンクしたらいいな、と考えながら作りました。
真っ当な感覚では理解できない世界から目が離せなくなって、いつの間にかキマっている。
御手洗君がイカれた世界を見る構図と、視聴者の方がイカれた動画を見る構図が重なっていたら嬉しいです。
おまけ
以上で前半はおしまいです。後半は制作過程や映像制作ソフトの話になる予定です。来月末〆切の他作品の動画の制作(https://creatorslab.kodansha.co.jp/topics/1450/)があるので投稿までに期間が空く予定です。
もう5月末なのに、脱法ギャンブルやメイキングを作っている場合ではなかったという説が有力です。
〆切に間に合うかどうか賭けません?
お読み頂きありがとうございました!