響け!ユーフォニアム2期感想(ネタバレアリ)

アニメの前半部分は1期の頃から話には上がっていた現二年生の退部問題について描かれていました。ここでは主に希美先輩とみぞれ先輩を中心に物語が進んでいきましたね。周囲とのギャップに悩まされて、退部することを選んだ希美先輩の気持ちはとても理解できるし、一度辞めた後、関西大会出場が決まったという都合のいい奴だと思われても仕方のないタイミングで部活に戻らせてくださいとあすか先輩に真っすぐに伝えにいけるところやそのための努力ができるところはとても印象的でしたし、とても勇気づけられました。Twitterの方でも書きましたが、本当に北宇治の吹奏楽部の子たちはとても真っすぐな良い子ばかりで、だからこそ時に衝突することもある。そういった私達が大人になっていくにつれ、変に気を遣うことを覚えてしまってできなくなってしまったことを彼ら、彼女らは当たり前のようにやっていて、それがとても羨ましいことだなと思いました。「大人になるとそういう風に正面からぶつかり合うなんてことは出来なくなる」っていう何かの漫画(フリーレン?)のセリフを思い出しましたね。それから、4話では希美先輩とみぞれ先輩を巡る問題はひとまず解決となったのですが、自分はこの4話大好きなんですよね。この回を視聴して、優子先輩がとっても好きになりました。思えば最初からほんとに真っすぐだったんだよなぁと。優子先輩はみぞれ先輩を陰から光の方へ引き上げてくれた。希美先輩とみぞれ先輩の関係性の修復の第一歩となった。こういうところが来年の部長に選ばれる所以だと思わされるエピソードですね。仲直りの後の、夏紀先輩と優子先輩のやりとりもよかったですね!
そしてここからは、1期から底の見えなかったあすか先輩が物語の中心となっていく。あすか先輩は”特別”。これはこのアニメを見ている全員が抱く印象だと思うんですが、あすか先輩も部活動(自分の意志)と受験勉強(親の意向)との間で揺らぐなど人並みの悩みはあるし、久美子も言っていましたが、改めてあすか先輩も「ただの高校生」だよなと考えを改めさせられました。そして、久美子はそんなあすか先輩にかつて受験勉強のためにトロンボーンを辞めてしまった姉の姿を重ねていて、その中で久美子と姉、久美子とあすか先輩という二つの関係性を巧妙に描いているなと思いました。自分自身長男なので、少し姉である麻美子さんの気持ちも理解できるので、お父さんやお母さんに対して美容師の専門学校に行きたいと訴えるシーンは見ていて結構辛かったですね。そしてあすか先輩の退部問題も並行して起こっていく中で、久美子はあすか先輩がどうしてユーフォニアムを始めたのか、その理由を知る。そうして、その理由を聞いて、より強く全国に一緒に出てほしいという気持ちを強めた久美子は「私はあなたのユーフォが好きだ」と真っすぐ伝える。その時の表情、とても好きですね。嬉しいですよね、そんなこと言われたら。そして、向けられた真っすぐな気持ちに応えるあすか先輩も格好いい先輩だなと感じましたね。そして、この9話の特殊エンディングも
良かったですね…
10話、麻美子さんの話良かったですね。
「素直に言えればよかった」、「私はちょっと寂しい」と言える麻美子さんのこと好きです。「後悔のないようにしなさいよ」というアドバイスも
ふとした瞬間にお姉ちゃんのことを思い出して、泣き出してしまう久美子はお姉ちゃんのことがほんとに好きなんだなって伝わってきてとても良かった。そして黒沢ともよさんの演技も耐えられずに泣き出してしまったっていうのが伝わってきてすごいなぁと思いました。
そして、それからあすか先輩を説得するシーン、ここがこのアニメの中で一番好きですね。回想シーンの最後でお姉ちゃんが出てきたり、「後悔するってわかっている選択肢を取らないでほしい」っていう言葉を使っているところから、やっぱり姉である麻美子さんのことが久美子の中で大きな存在なんだなと伝わってきて良かったです! そして、久美子の言葉を受けたあすか先輩の「うれしいな」はほんとに涙腺に来ますね!
11話では、滝先生の奥さんのことを知ってから調子を落としていた麗奈に対して、優子先輩が悩みを聞きにいくのほんとに良い子だなと思いました。自分は話しにくいことだと恐らく分かっていながら聞きにいく、それは中々できないことだと思います。そして麗奈の弱さ・強さ、その両面が見える回でしたね。滝先生に奥さんがいることを知ってから、明らかに調子を落としたけれど、それを解消するために、自分が傷つくにもかかわらず、滝先生に奥さんの事を聴いて、滝先生の奥さんについて知りながらも、滝先生の夢を叶えるために金賞を取ろうと久美子に語りかける。自分のために吹奏楽をやっていると言っていた時に比べると少し変化したのかなと思った。
12話
最後のコンクール。金を取れなかったのは残念だったけれど、全力を出し切っての幕引きだったと3年生が言えていて良かった…
そしてコンクール後のあすか先輩、香織先輩、晴香先輩の絡み良かった!
麗奈の「先生、好きです!」にはかなりびびりました…
麗奈を励ましてくれる優子先輩優しい
進藤さんから褒められて喜んでるあすか先輩も子供らしくていいなと思った。
そして最後のお姉ちゃんとの会話も二人ともが自分の素直な気持ちを伝えあっていて好きですね。
13話
3年生も引退して、お姉ちゃんとも離れ離れになっていろいろなものが変わり始める中で、あすか先輩そっくりの音を出している久美子を見ると、音楽というのは変わらない部分、引き継げる部分もあるんじゃないかなと考えさせられました。3年生の卒業演奏すごい好きですね。かっこいい。
在校生が演奏するときに、トランペットのソロを麗奈が弾いている間優子先輩が映っているのがとてもいい。もう信頼しているんだろうなというのが表情から伝わってくる。そして、演奏する音楽と共に部活動での思い出が映像上だけではなく、視聴者の頭の中でもこんなシーンあったなと浮かび上がってくるのは、音楽とこの作品が深いところで結びていているおかげだなと思いましたね。
久美子とあすか先輩の会話やっぱり好きだな。
これ書きながら二回目見てましたが、やっぱり涙腺に来ますね。
「またね」で終わるの自分は大好きです!
そして、あすか先輩からもらった楽譜でタイトル回収! からの特殊エンディング!
綺麗な終わり方でまさに立つ鳥跡を濁さずといった感じですね。

今回、初めてしっかりとnoteで感想をまとめたのでところどころ不自然な箇所等あるかもしれませんが、ご了承ください。


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