見出し画像

仮面ライダーセイバーにハマりました。(特盛)

LEVEL③感想

ふふふ、
よくここまでたどり着きましたね。大したものです。
今、僕はラストステージで
大見得切って倒されるラスボスの心境です。
いいんですか?
ここ長いですよ?
いいんですよ、
スクロールしてイイネしても?
ふふ、最高です。

さあ!はじめましょう!

並で簡素に報告しましたが、
マジで本当に熱くハマってしまいましたセイバー。
友人らからも「なんで今頃?」と嘲笑or苦笑いされましたが、
好きになったものは仕方ないです。
TV録画を見始めた頃は、
「まあ、途中でダレるんだろうな。それまでは頑張ろう」でした。

さいっこう!!だな!!

まず良かった点、悪かった点の割合はざっくり9:1くらいです。
これは現時点では、もう良かった点でかなり覆い尽くされてます。
まず、観て本当に良かった。自分にはかなり刺さった作品でした。
自分のやりたい「ゲーム文化継承の思考」にも多大な前向きで明るい刺激になった意欲作といっても過言ではありません。


最低で最高の匂いだ!!

先に悪かった点を述べます。

僕が一番悪かった点だと思う大前提として、
「話が面白すぎて50話程度の枠ではとても納まらない」ことです。
調べれば限定配信のスピンオフや劇場版等の補足エピソードはあります。
が、1年放送のヒーローものとしてはそもそも不適切な素材でした。
TV本放送だけで僕を含む視聴者のほとんどがある程度は納得しなければ、
それは確かに良い評価を受けにくいのは当然だと思います。

以下、気になった点です。

●バイクがほとんど出てこない
仮面ライダーとは?
●一般人があまり困っている状況が伝わってこない
人々を守るイメージが希薄でした。
●「世界の均衡を守る組織」とは?
女神様+基本脳筋剣士(動揺混乱しやすい仲間たち)しかいない。
司令官や調査員や補佐員が皆無。
●ワンダーワールドの設定が雑
最後までなんだったんだ?あれ

一番がっかりしたポイント

マスターロゴス(中ボス)の持つ剣がペラッペラだったこと。
本来は未完成とはいえ究極の力から生まれた剣のはずなのに、
止めシーン、アクション含めて観ていて痛痛しかったです。
中ボスさんは「私こそ神だ!」と連呼し圧倒してましたが、
剣が団扇かよ!?紙かよ!?と、つっこんでました。

これはドラゴニックナイト


俺を怒らせるな!

先に
「まあ、途中でダレるんだろうな。それまでは頑張ろう」

と書きましたが、鑑賞中に気持ちがダレたのは30話でした。
苦悩する水の剣士の描写がここに来てちぐはぐに感じました。
しかしその後の水の剣士最強形態になる頃には持ち直しました。
あれ?まだあるな難点。
書きます。
●クロスセイバー初登場の演出
やはり今までヒーローものを多少なりとも観てきた少年の心を持つオッサンとしては盛り上げてほしいところでしたが、ここにきて雑なシーンでした。
王道シナリオとして
「圧倒的危機と絶望から最強の剣士が生まれ状況を一気に逆転する」
なんでしょうが、最強の剣士になった主人公(クロスセイバー)登場から戦闘シーンがあるのですが、とにかくスピードが早く非常に勿体ないと感じました。
できれば中ボスが召喚した無数の巨大ロボットに仲間の剣士が
痛めつけられ、主人公がそれをどんどんやっつけて、やがて全滅させた方がめっちゃ熱い展開だと思いました。(実際はふわっと全滅させてました)
●中ボス
演技は非常に良かったのですが、状況が全く追いついてない、
「裸の王様」でした。
世界の均衡を守る組織の長が何故争う世界を望むのか?
普通なら絶望に落ちたエピソードあって然りなんですが、
「えーだって暇で退屈だったしなんとなく」みたいな印象でした。

以上!だと思う!

楽しかったよ。ありがとう。

みなさーん!ボンヌクチュール!ボクはタッセル!
ここからは良かった点を血の気が引くまで綴ります。
僕が一番良かった点として、
「剣士全員のキャラが素晴らしく立っていた」があります。
普通これだけ人数(約10人)がいれば当然差異が発生するものです。
が、どんどん登場してもいい感じに組み込まれ、
毎回そうきたかそうきたかと満腹感マックスでした。
TV本放送だけでよくもまーこんな人数を回せるな!!
役者さんと制作サイドには敬意を払います。

「約束する」を連呼する主人公(炎の剣士)

キャッチコピーの「文豪にて剣豪」というのはまあほぼ嘘で、
彼はエッセイ連載をもつ作家さんくらいでした。
(本作では「俺はただの小説家です」と言ってます。)
まあ、主人公は万能!とにかく
「困っている人を助けずにはいられない」鉄板キャラでした。
「怪物になった人を必ず助けます。約束します」
「約束します」「約束だ」まーとにかく連呼するする、
しかしそれ(約束)をおおよそ達成する理想的キャラ。
約束を守れなかった人(過去に助けられなかった女の子)に
「約束を守れなくてごめん」と泣きながら謝る。誠実。
同様に「仲間」も連呼しますが、
これも本当に「自分より仲間を大事にする」
仲間が困惑しても必要以上に圧をかけない。
どうして分かってくれないだ的な感情は薄く、
信じて待ってるよ的な絵に描いたような聖人。

禁書の力で暴走した時も禁書の中の孤独な骨竜と寄り添い、
「物語には続きがあるんだ」
と、仲間の竜と仲良く生きる話を作ります。
思えばこのエピソードから
「世界の破滅は全知全能の書に記された変えようのないこと」
「なら、続きを書いていけばいいじゃないか」
と、まあ王道なんでずが、未来の可能性で解決します。

好き度★★★

「ボクうわー」(水の剣士)

主人公以外の剣士は基本世間知らずなので、
彼の外界知らずの面は残念ながら希薄になり、
その後登場する光の剣士に完全に食われます。
それでも実直な性格は稀に見る好キャラです。
作中敵側に身体的に痛めつけれることが最多でした。
それでも「ボクは絶対にあきらめない!」
熱血キャラの水属性は珍しいですね。
主人公と喧嘩も多いですが和解も早く、
「おまえらもうつきあっちゃえよ」なんて思いました。

好き度★★★

「よかった・・・本当によかった・・・」(雷の剣士)

主人公の旧知の友。
15年前組織を裏切った闇の剣士の息子
重い..…重いよ設定。
強化した闇の剣士に倒され闇に飲み込まれる。
中盤になんと闇の剣士として復活。
闇の剣の力(未来視)で世界が滅ぶ未来(悪夢)に
精神をズタズタにやられる。
「俺一人が犠牲になれば」
とにかく作中
一番精神的に苦しんでいたキャラです。
主人公が今まで見た未来視をことごとく変えていき、
父は裏切り者ではなかった(中ボスに唆された)
再び雷の剣士として戦うことを決意する。
よかった。
君がまた笑顔になってくれて本当によかった。
最終決戦のこの変身シーンが一番のイケメンだと思います。

好き度★★★★★

「ねえ」「はい!」(音の剣士)

惚れた
生真面目+変態(探究心による)
という僕が一番好きな組み合わせのキャラです。
脳筋だらけの組織の中で貴重な頭脳キャラ。
他のキャラ同様にピュア過ぎるんですが、
主人公が敵の揺動によって孤立させられた折も
一番に真意を確かめ主人公についた。
惚れる
もう見てるだけで楽しい。

好き度★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

「まじ、ないわ」(風の剣士)

想像よりずっとまっすぐで爽やかで純真なキャラでした。
勝手に高校でスポーツしていた頃を思い出しました。
主人公が敵側の手によって孤立させられたタイミングから
登場機会は減るものの、敵側のアサシンキャラと奇妙な交流を続け、
終盤とんでもない名シーンを生み出します。
制作陣の
「混じり気のない、こういうのが見たかったんだろ?」
が、しっかり伝わってきました。
そこには都合のいい希望も、感動の友情も全くありませんでした。
ただ、心に響く、
もしかしたら今昔、
この世界にこんな関係がたくさんあるのかもしれない
あったのかもしれない
儚さ切なさ
とにかく感情を揺さぶる最後の死闘でした。
まさか子供向番組にこんなシーンがあるとは。
挿入歌も最高でした。
彼は今作で最も「剣豪」を感じさせるキャラであり、
「戦いの果て」「強さと可能性」を
考えさせる重要なキャラでもありました。

Will save us

好き度★★★★★

ダメだ本当に枚挙に暇がない。


土の剣士

放送を見る前に一番気になっていたキャラでした。
とにかくライダーのビジュアルが重装甲+大剣でカッコイイ。
妻子持ちの先輩キャラ。
親和性の高い面倒見の良いおじさん。
好き度★★★★★★★

光の剣士

浮世離れの演技が一番良かったと思うキャラでした。
彼もコミックヒーローにハマったエピソードが本編で欲しかったです。

好き度★★★★

煙の剣士・時の剣士

最初は対立側にいる兄妹
登場時はヘイトが妹にかなり向けられてましたが、
気づけば納得のいく実直で不器用な二人の合流は嬉しかったです。
好き度★★★★★★★★

再度言いますが、
この個性豊かな人たちをよくもこれだけ濃密に盛り込んだな!
と感心しました。
撮影のカメラも色々と趣向をこらしてあって楽しめました。
照明だけのシーンもかなり好きです。
アクションもすごく良かったです。

僕も遂に(?)裏事情に踏み込みますが、コロナ渦でロケも満足にできず、撮影は想像以上に難航し、役者やスタッフの心労も大きかったと察します。
それでも
「できることは精一杯やろう」という意思はとても強く感じられました。
確かに「惜しい・消化不良・説明不足・構成が」と思う事はあります。
しかし、東京スカパラオーケストラの楽曲の歌詞にある、
「人はいつも物語を生み出すのさ」
に本当にマッチしていました。

これも再度言いますが、観て良かったです。
こんな歳でもしっかりと
熱い想い、大切にすべきことを
思い出し、頑張って生きようと
熱く思うことができました。

オマケ(蛇足かもですが)

かなりお気に入りの作品になったというものの、
他人にオススメできるか?
と言ったらそれはなかなかですね・・・。
とにかく子供向けとは思えない重さでしんどい作品です。
しかし
そのしんどさを超えた先の希望の感じ方が凄かったです。
コミック「金色のガッシュ」好きなら共感できるかも?みたいな。
あと初代プレステの王道RPGのシナリオが好きだった人にも
もしかしたら・・・。
あとこれはちょっと違うのかも知れませんが、
最近はコロナで行けてないのですが、
「小規模の観劇が好きな方」にもオススメできるかも?
なんて思ったりもします。
ともあれ、
僕のような「遅れてハマった人」がどうか増えますように・・・。

プリミティブドラゴンが良いんだよ・・・。
最終決戦時、主人公を助け、
少年イメージで
「ボク、お兄ちゃんのお話もっと聞きたい」
に大きな希望を感じました。

ボクうわー

(とりあえず指が限界なのでここいらでおしまいです)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?