小説「マーガリンマーガレット」を読んだ感想

*ネタバレを含みます!

マーガレットって真珠っていう意味だってこと知ってました?この本を読んで私も初めて知りました。ですがこの本は知識本でもなければ、マーガリンが食べたくなる、サブリミナル小説でもないのです。

少女が家出をするあたりまではすらすらと読めました。朝起きてからの行動すべてをとても清潔に書かれていたので。モーニングルーティンってたぶんこの小説が始まりじゃないかなぁ。そして家出をします。一人暮らしなのに。マーガレットの家に行きます。

マーガレットの驚いた表情がすごく丁寧にかかれていました。二ページ半ぐらいだったかな、ずっと口がどのくらい開いているかの説明をしていました。指三本からはじまり、でっかい洗濯ばさみを開いたぐらいとかも書いてありました。猫のあくびが一番わかりやすかったかな。突然の訪問に驚いたマーガレットでしたが、少女の「もしかして、だれも一回も遊びに来てくれて無い系?」という言葉にイラっと来てすんなり家に入れてましたね。その表情は一文も説明はなかったです。たぶん、真顔だったのでしょう。

さあおまちかね、マーガリンの登場です。

何も食べてないというマーガレットはパンを食べるといって食パンを出してきました。このとき少女は勝手にマーガレットのPS4でクラッシュバンディクーをやっていましたがその様子も細かく説明してましたねえ。ほぼ何ボタンを押したかの説明でしたが。そして焼いてもない食パンを食べようとしたマーガレットに少女が「え、生食パン直食い?」という嫌な指摘の仕方をしてきました。そして、その指摘にイラっときて、マーガレットはマーガリンを出すわけですねえ、満を持して。その光景を見た少女がこの物語の核となることを言うわけです。

「ねえマーガレット、マーガレットってギリシャ語で真珠っていう意味なの知ってた?あとそのマーガリンってある言葉が由来なの知ってる?・・・そう、ギリシャ語で真珠、つまりマーガレット、あなたなの。だから、マーガレットは真珠であり、真珠はマーガリンでもあるの。てことはマーガレットはマーガリンでもあるし、マーガリンはマーガレットなの。マーガリンマーガレットなの。」

一見、まじで何言ってんだろこいつって思いますよね。思いましたもん、実際、これ読んでて。でも次の文で私はしてやられたのです。

「知ってるわよそんなこと。だから私はあなたを拒まないの。あなたもずっと確信が持てなかったんでしょう。でも気が付いた、この人が家族なんだって。そうでしょ?マーガリン。」

双子だったんです、彼女ら。マーガレットの方はだいぶ前から気付いていたのでしょう。だからマーガリンの失礼な態度も許せていたんです。ここで一気に目が覚めました。半分寝ながら読んでましたけど、一気に。

長くなってしまったので、今日はここまで。次回はマーガリンとマーガレットがなぜ顔も知らず別々で暮らしていたのか、などの部分の感想を書いていきます。


このお話は実際にはありません。架空の小説です。読んでくれた方、無駄な時間を過ごさせてしまい、すいません。でも、読むほうも読むほうよ(笑)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?