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よわいまま、そのまま

弱いままそのままの文章を書けない。
悲しいままに文章を書けない。
憎しみをそのままにして表に出せない。

だから「感情が大あらわ」みたいな、
文章を読むとうらやましく感じる。

そういう感情をうまく言葉に出せないし、
感情で終わる文章を書くのはすごく苦手。

なんというか、なにか答えが欲しくなってしまう。
せめて言葉にするなら
アホみたく救いが欲しくなってしまう。

だから、予防線を張ったことしか言えないし、
絶望をそのままに語れない。
どんなことにも余地があると、私が思い込みたいのだと思う。
私は弱くなんてないと、かわいそうじゃないし
ただ負けているわけではないのだ、って私が思い込みたいための、
そのために書けないのだと思う。

そして、それは多分そのまま
世の中への信頼感の欠如なんだろうなって思う。

私のそういうの、だって誰も受け止めてくれないでしょう?っていう。

子供の時から、誰も見てくれなかったし。
私が弱音を吐いたところで何もならないでしょうっていう。

だから、私ぐらいプラスに物事を捉えないと、
先に少しぐらい希望を持たないと。
そういう風に考えていたから。

けど、だからこそ書いてみたい。
感情のままにちゃんと。




しばらくは書くならそういう路線で。






(同じようなこと考えてた若い時の詩)

あなたはいつだって言う
自分なんていなくなれって

わたしは いつだって
それを全力で否定した

でもそれは
それは、私が強いからではなく
ましてや
希望を持っているからでもない

ただ知っているのだ

そうやって言えなくなってしまったら
きっと私は
あなたより弱くなる

だって
世界の誰が わたしを
止めてくれるのだろう

大切な、
私より生きたあなたですら
諦めたいとする世界に

私はどうやって
留まればいいのか

それとも私が諦めた時は
あなたが引き止めてくれるのだろうか

そんなの
本当に
笑ってしまう話



果ノ子

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