よわいまま、そのまま
弱いままそのままの文章を書けない。
悲しいままに文章を書けない。
憎しみをそのままにして表に出せない。
だから「感情が大あらわ」みたいな、
文章を読むとうらやましく感じる。
そういう感情をうまく言葉に出せないし、
感情で終わる文章を書くのはすごく苦手。
なんというか、なにか答えが欲しくなってしまう。
せめて言葉にするなら
アホみたく救いが欲しくなってしまう。
だから、予防線を張ったことしか言えないし、
絶望をそのままに語れない。
どんなことにも余地があると、私が思い込みたいのだと思う。
私は弱くなんてないと、かわいそうじゃないし
ただ負けているわけではないのだ、って私が思い込みたいための、
そのために書けないのだと思う。
そして、それは多分そのまま
世の中への信頼感の欠如なんだろうなって思う。
私のそういうの、だって誰も受け止めてくれないでしょう?っていう。
子供の時から、誰も見てくれなかったし。
私が弱音を吐いたところで何もならないでしょうっていう。
だから、私ぐらいプラスに物事を捉えないと、
先に少しぐらい希望を持たないと。
そういう風に考えていたから。
けど、だからこそ書いてみたい。
感情のままにちゃんと。
しばらくは書くならそういう路線で。
*
(同じようなこと考えてた若い時の詩)
あなたはいつだって言う
自分なんていなくなれって
わたしは いつだって
それを全力で否定した
でもそれは
それは、私が強いからではなく
ましてや
希望を持っているからでもない
ただ知っているのだ
そうやって言えなくなってしまったら
きっと私は
あなたより弱くなる
だって
世界の誰が わたしを
止めてくれるのだろう
大切な、
私より生きたあなたですら
諦めたいとする世界に
私はどうやって
留まればいいのか
それとも私が諦めた時は
あなたが引き止めてくれるのだろうか
そんなの
本当に
笑ってしまう話
果ノ子
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