SNSをどの私で書くか、職業人として書くか(+医療のシステムデザインもっとよくなれ)
SNSとリアル社会を合致して、このネット上で文章を書ける人たち。
多分リア充と言っていい人たち。その人たちが羨ましい。
そういう人はネットで本音を言っても、もしくは書き始めるという行為の前に誰かを傷つけない生き方が出来て来た人ということ。もしくは傷つかない何かを持っている人。
そういう人に見えるのだ。
表舞台を歩いていけるというのは、それだけで幸せだ。
私は、少し書いた親の宗教の話、この果ノ子という名前で書くかわからない諸々のリアルの難しいことがある。
だから、どこかできっと永遠にリアルとSNSで語っていくことは合致しないのだと思っている。
もちろん一致してほしい欲もある。一致させたい欲もある。
語るものをちゃんと、私の人生の核として生きて行くなら、また違うのだろうけれど。そこまで大業な気持ちを持っているかと言われるとそうでもない。書いている話もいつか家族に、と思わなくもないが、そこを望むのはまた違う話と思っている。
だから屈託無く語れる人が羨ましい。
SNSを私はリアル向けとネット向けで使い分けている。
だから、私はSNSにおいてずっと孤独である。
リアルと一致しない、悲しさ。リアルの人にも知ってほしい気持ちと知られたくない気持ちが混在している。
あとは、現在はお休み中だけれど、医療職であるのもその使い分けへの影響があると思ってる。
ネット上で誰かわからない医療者の一人として語るのと、ネット上で名前が出ていて、調べたらあそこの病院のあの看護師とわかる人が語るのは、患者さんへの影響が違う。
医師なら少し違う意味を持つが、看護師は医師と違い、より存在がチームである。個人で看板は持たない。個が出るのが良いとは限らない。
その点では、私がどこどこの誰ということがバレないこともSNSにおいては看護師としてのミッションの気もしている。
しかし、こういうもろもろを徒然と書く場所で、自分の職業をどう扱うかは、とても難しい。
職業倫理もある。私の気持ちと倫理観は一度見比べる。
また読む人もそうだろう。
ライターさんが書く文章。美容師さんが書くコンテンツ、デザイナーさんが語るネットとか。人柄で文章を読むか、役割で文章を読むかはその時その時によるけれど。やはりバックグラウンドを意識するものである。
私はこれまで、いのちや家族関係を扱っているっぽい話をいくつか書いているが、あれは一応「私個人」として書いている。若干違うところもあるかもしれないが、基本職業人としての自分ではない自分で書いている。なる前の自分というのかな。素の部分。
noteを見ていると色々な人が、仕事も含めた大人の立場から語っている。
もしくは子育て中とか。何か枠を持っている。
その枠を持った語りを見ると、正直、
羨ましい!
今私は枠をつけずにつらつらと書いている。
家族関係に難しさを持った、ただの素人writerである。
この軸の頼りなさを思う。
ハクがない。
使命がない。
ネットで大手を振るって職業を名乗りたい。
個人を名乗ってみたい。
毎回「こんにちは、看護師の果ノ子です。」とかいって文章を書き始めてみたい。「今回は、子供のよりよりサポートは何か、について書いていこうと思います!」とかいって書き始めたい。
ただ、その欲と拮抗して、絶対そんな書き方しないわ、っていう欲もある。多分アナウンサーになりたい欲はないのだ。伝えることだけにフォーカスが出来ないんだろうと思う。
まあ出来ないのだからこそ、noteでリアルの軸を持った上で、「伝えるために書ける人」、それが本当に羨ましい。
noteを始めたたのもそもそもその目的であった気もするのだが、一度その立場で書き始めてしまうと、ただの果ノ子として書くのが難しくなりそうで、そういうのを先送りしている。
使命として、ビジョンとして書き始めたい部分を表に出してしまうと、せっかく書くのが楽しくなってきたのに、とか。使命のために出さない方がいい部分とかで、悩みすぎて書けなくなりそうとも思っている。
きっとまだ私はそういう意味での大人ではないのだ。
看護師の職業は、というか医療の現場は特異である。
その特異さを目を引くから色々描きたくもある。
私が知ったこと見たこと感じたことを文章にしてみたい欲はなくもない。ただ過剰演出もしたくない。
そして、あの現場で感じたことを、語るのは
誰かに渡してしまうのは、もったいない。そういう思いもある。
本当に、まだまだお子ちゃまなのだ。
*
ただ、医療の看護の仕事を、普通の仕事と比べてみたりする時に思う、その働き方はどうなのか、教育はどうなのかという目線では何か書いてみたいなと思ったりする。
いろんなSNSを見て、他の分野における、企業内における仕事や効率化とかの話を読んでいると(これは本当にネットがなかったら知らなかっただろうな)、そういう力を、もっと医療現場でも活用できないかなと思うことは多い。
フローレンスさん(障害児向け保育園、訪問看護の会社)なんかは、そういう力をすごく活かせている様子があるけれど、まだまだ一般病院などでは、そういうメソッドの導入が難しい面があるし、新しいやり方を導入されるのを嫌う。
電子カルテの導入だけはしたものの、活かせていない部分とかたくさん見てきた。それを業務レベルで使う私たち医療職には改善するのもなかなか出来ない。そもそも、勤務時間は患者にべったりであり、業務改善に使える時間は、時間外のみなのだ。システムエンジニアに掛け合う時間もない。夜勤もある中でそれはなかなか進まない。そもそも、そういうのが改善できるかのシステムの知識がある人も少ないのだ。
そういうシステムデザインの改善みたいな部分がもっと効率よく進むと、医療はもっとよりよく伸ばせて、それが明らかに働き方とかに改善をもたらせると思う。基本的な電子カルテ化は、多くの病院で実働されているし、そういう意味では、次の段階である効率化のためのシステム改善が導入されていけばいいなぁとか夢を見ている。
身のない話、おしまい
果ノ子
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