知りたくなどなかった、愛しい喜怒哀楽たちへ
拝啓 私の愛しい喜怒哀楽たちへ
はじめに正直に書きます。書いてしまいます。
言わないできたので、ここでくらい書かせてください。
わたしはあなたたちに出会いたくなんてなかったです。
貴方達に出会わなければと心の中で何回だって思ってきました。
経験したくなどなかった物事で出会った貴方達。
貴方達と、私は出会いたくなかった。
近しいものになりたくなかった。
強い悲しみ・憎しみ、絶望感、無力感。
貴方達がこの世に存在するなんて知りたくもなかった。
そういうのは物語の中の話で