自分のこえを、やっと好きになりはじめた
はじめて自分の声を好きじゃないと思ったのは、そういえばいつの頃だっただろう。
定番ではあるが、小学生低学年のカセットで録音した声というのを初めて聞いた時か。
それとも音楽の授業で、女の子たちが歌える歌を地声で歌えず、恥ずかしかった時か。
私の声は女にしては低い。
オーケストラでソロパートが始まった時に
その音色がはっきり届くものと、一瞬どこから鳴っているか迷う、そういう楽器があるが、
その後者だと思う。
私の声は、
ちょうど雑音に紛れやすい音程で、声質だ。