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第5回(交流会)開催レポート1月21日(土)/ワタシらしい”はたらく”を描くセミナー

1月21日(土)、鹿児島県男女共同参画センター主催「ワタシらしい“はたらく”を描くセミナー」(以下:セミナー)の交流会を開催しました。

キャリアデザイン編は全3回、起業編は全4回のセミナーが終了。現地会場「HITTOBE」とオンラインの両会場で16名のみなさんにお集まりいただき、これまでのセミナーで実施してきたことを振り返りつつ、セミナー講師の方々やセミナーOGの方々のお話も伺いながら「自分らしい未来の働く姿」について考えました。

まずはセミナーの企画運営・司会をつとめる株式会社スタジオグッドフラットの市村より今回の流れやグランドルールをお伝えし、チェックインとして周囲の方同士で2023年の目標をシェアし合いました。

チェックイン

続いて、キャリアデザイン編、起業編の各セミナーについてスライドを見ながら簡単に振り返りを行いました。今回のセミナーで講師をつとめていただいた臼井さん、村田さんにもご登壇いただき、感想を伺いました。

臼井さん
"普段の生活ではなかなかできない「自分の思いを自分の言葉にする」という作業の難しさと、「相手に伝えるという楽しさ」を味わってもらえたのではないかなと思います。慣れないことにも諦めずに取り組まれている参加者の皆さんの姿が印象的でした。「自己理解の筋肉」は一生を通して鍛えていくもの。これからも、ぜひ共に筋トレを頑張りましょう!"

村田さん
“回を重ねるごとに参加者の皆さんの表情がいきいきしていく様子を見るのが嬉しかったです。最初のうちは、「こういうことをやってみたい!」と周囲に伝えることを躊躇している方が多いように感じていましたが、徐々に思考の整理ができてきて、アクションを起こされている方もいたのが印象的でした。今後も何か行き詰まった時には、今回のセミナーでご自身が頑張られたことをぜひ思い出して、乗り越えていってほしいです。”

セミナー全体の振り返り

その後には、昨年のセミナー参加者の木志優子さん(5年後魚屋になる2人)、通山きみこさん(メロンを作る高校教師)のお二人をお迎えし、体験談を伺いました。

まずは木志さん。

“セミナー受講がきっかけで、「5年後魚屋になる」ということを積極的に発信するようになりました。現在、Instagramを中心に日々の活動の様子を伝えています。仕事・子育てをしながらセミナーを受講するのは大変。それでもセミナーを通して自分のやりたいことを言語化でき、言葉にしていくことができたことで「夢は声に出した時から叶い始めている」と実感できました。現在も、仕事と家庭の両立に奮闘しながらですが、少しずつ夢に向かって進んでいます。昨年のセミナー講師をしてくださったペンギン酒店のお二人に、セミナー後もお世話になり、お店でのイベントも実施することができましたし、直近では、なんと魚に関するトークショーにもお呼ばれしました。1年前からすると信じられないなぁと感じています。”

木志優子さん(5年後魚屋になる2人)

続いて通山さん。

“家と学校の往復ではない、ほかのことにもチャレンジしたい!自分のキャリアを考えたい!志を同じくする仲間と出会いたい!と思い、昨年のセミナーに参加しました。現在は、高校教師をしながら土日はメロン農家をしています。実は、つとめている高校の生徒が、「甜瓜一品(てんかいっぴん)」というメロン農家の社名やロゴも考えてくれたんです。
元々、家庭菜園のレベルで親戚のメロン農家を受け継ぎ始めたのですが、農薬をたくさん使用する通常のメロンの栽培を目の当たりにし、子供や周りに食べてもらって安心のメロンが作りたいと思って完全無農薬のメロンに切り替えました。アブラムシ被害などで苦戦したりもしますが、周囲から「あなたたちは希望だよ」と応援してもらえているからこそ、今も続けられています。これから、クラウドファンディングやInstagramでの発信などにもどんどん挑戦していこうと思っています。”

通山きみこさん(メロンを作る高校教師)

そして、お二人の体験談を踏まえ、講師の臼井さん、村田さんも交えたトークセッションを行いました。

村田さんからは、「この瞬間があったから、今の私があるんだなと思えたことは?」「お二人が動く原動力は?」という質問、臼井さんからは「自分を深掘りする苦しい作業と向き合うことができたのはなぜ?」「こうしよう!と決めることは勇気がいるが、お二人はどうやって決断をされましたか?」という質問などを木志さん、通山さんにそれぞれ伺いました。

この瞬間があったから、今の私があるんだなと思えたことは?お二人が動く原動力は?

木志さん
“育児休業中に社会と断絶したように感じていた中、セミナー会場に足を運んだことで「自分にもまだ挑戦できる場がある、自分の意見を言える場所がある」と思えました。そして、私の原動力になっているのは、ペンギン酒店のお二人の言葉「楽しくない起業なら、今の仕事を続けるほうが良い」ということですかね。まずは自分たちが楽しくやろう、と思って取り組んでいます。”

通山さん
“初回のセミナーの帰り道、他の参加者さんから「メロン買いますね」と声をかけてもらったことが印象に残っています。私の原動力はやはり、何度失敗しても応援してくださる人がいること。その方たちからの応援の声に力をもらっています。”

自分を深掘りする苦しい作業と向き合うことができたのはなぜ?

木志さん
“普通に過ごしていたら自分の深掘りをする機会はあまりなかったと思うんです。セミナー後、家に帰ってから夫にセミナーの内容について共有して、夫婦で自己分析をしていました。それが結構、原動力になっていました。”

通山さん
“自分の好きなものを聴いたりしてモチベーションUPしていましたね。”

こうしよう!と決めることは勇気がいるが、お二人はどうやって決断をされましたか?

木志さん
“普段、「こうしよう!」と決断する役割は夫。それをきちんと分析するのが自分の役割として分担しています。”

通山さん
“私は「とりあえずやってみよう」という行動指針を持っているので、そうやって決断しています。”

現在のメインのお仕事との折り合い、日々の時間の作り方は?

木志さん
“仕事も魚の販売に関することなので、起業にも結びつく経験を楽しんでいます。”

通山さん
“仕事から帰ってきて、家の用事を終えてから、夜時間を見つけてやっています。”


そしてトークセッションの最後には、登壇者の皆さんから、会場の参加者の皆さんへメッセージをいただきました。

木志さん
"セミナーに参加したことで繋がったこと、声かけしてもらったことをぜひ大切にしてください。"

通山さん
"自分の夢に対してネガティブなことを言われることがあっても、それにかき消されないで進んでほしいです。やりたいと思ったことは声に出すことで、出会うべくして出会うことがあると思います。"

臼井さん
"今回のセミナーに関われたことで、自分が鹿児島にいる理由を見つけることができた気がします。私自身も、自分のことが一番わからない!と悩んでいるので引き続き自己分析の筋トレを楽しみながら続けていきましょう。"

村田さん
"「私なんかがこんな話をしていいのか」と思うたびに、周囲の方からの応援の声や感謝の声を思い出しています。声に出すことで一番自分を大切にできると思うので、辛いときはセミナーでの経験や出会いを思い出して頑張ってほしいと思います。困ったことがあれば連絡してください!"

トークセッション

休憩をはさみ、後半からは全員で意見交換を行いました。

ワールドカフェ形式(3〜4人1グループで、テーマについて話し合う。時間が来たら、1人以外は他のグループに移動。移動した先で、それぞれが先ほど話したテーマについて共有し、次のテーマについて話す。)で、「セミナー前と後のワタシの変化」「これからの目標・やりたいこと」をテーマに自由に意見を出し合いました。

ワールドカフェ形式での意見交換

最後に、今日の感想を周囲の方と共有したのち、主催者の鹿児島県男女共同参画センター課長 郡山さんより閉会のご挨拶をいただきました。
「今回のセミナーでそれぞれが蓄積したことを次に活かしていっていただきたい。ここでの出会いをぜひ大切にしてほしい。」とお話いただき、9月からのセミナーを締めくくりました。

鹿児島県男女共同参画センター課長 郡山さん

お忙しいところ長期間にわたりセミナーにご参加いただいた皆様、関わってくださった講師・ゲストの皆様、ありがとうございました!

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