![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/123899476/rectangle_large_type_2_8be7fe937f91aa5887fb27d5d80d99c4.png?width=800)
【非常口のマーク】あふれる臨場感!ベストエスケイパー選手権
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/123897916/picture_pc_1b35a5aac94b2523f126e44a524707f3.png?width=800)
非常口のマークのピクトグラム、非常時にしては落ち着きすぎてませんか?
僕の目には、「ちょっとトイレ」くらいの温度感に見えます。
でももし、これぞ非常時という、臨場感あふれる非常口のマークがあるとしたら見てみたくないですか?
こんにちは。波多野です。
街で見かける非常口のマークは、国際標準化機構(ISO)に登録されているもので、実は日本が発案したものです。
しかし世界には、国際標準とは異なる非常口のマークを採用しているものもあります。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/123776682/picture_pc_ab5bd78c2b57a47aa9261f4e17809288.png?width=800)
世界の非常口のマークの中から、最も臨場感のある、ベストエスケイパー非常口のマークを決めようと思います!
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/123776910/picture_pc_fa032224273a97e75999bd1ea475f2c5.png?width=800)
選手権の開催にあたって、こちらの『世界ピクト図鑑』から出場者を募りました。
総勢29個。アジアからヨーロッパまで、様々な国籍の非常口のマークが出場しています。
今回はその中から、ベスト5を紹介します!
早速、第5位の選手から!
第5位
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/123778237/picture_pc_8728839d98e64ecbfe6193c5a52b3c08.png?width=800)
オーストリアのインスブルック空港の非常口のマークです。
非常口を見つけた瞬間の踏み込み。一直線に伸びた矢印から伝わる勢い。主にこの2点を評価して、第5位としました。
余談ですが、「ゴールを目前にして、進むべき道がハッキリする」という構図は意外と少なく、
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/123887029/picture_pc_15d1b17f2182ac7cd85c2a3d2e02a08d.png?width=800)
オーストリアのインスブルック空港の非常口と、ローマのバチカン美術館の非常口のマークの2つのみでした。
第4位
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/123778863/picture_pc_bcf29a60e6d9f3871aabf69bf4123c23.png?width=800)
ジャカルタのグランドインドネシアモールの非常口のマークです。
階段を駆け降りるピクトグラムが採用されています。両足が地面に接地していないことを見るに、かなりの速度が出ているでしょう。
走らないことは『おかしも』で有名な避難の原則ですが、非常時はケースバイケースです。
非常時を写実的に切り取っている点を評価して、第4位としました。
第3位
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/123781265/picture_pc_1b7901d2971670ebd8ff7baa63282482.png?width=800)
ローマの地下鉄の非常口のマークです。
まず、3人いることに大きな衝撃を受けました。
しかしよく考えると、屋外で自分1人しかいない場所は少ないです。非常時を表すピクトグラムとして、適切な表現であるといえます。
また、3人が同じ方向に向かっている様子は、非常時に生まれる一体感を表しているようにも見えます。
最後に、手ブレによって若干速く走っているように見える点を加味して、第3位となりました。
第2位
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/123805197/picture_pc_a131d69e328de8eabadfc8524ec5b1f0.png?width=800)
上海の地下鉄の非常口のマークです。
火災の発生時、赤い炎の中で最も視認しやすい色が緑色であるため、ほとんどの非常口のマークは緑色を採用しています。
しかし、上海の地下鉄の非常口のマークは赤色を採用しています。赤色の警告性によって臨場感が高まっています。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/123808066/picture_pc_3fd6eec424bdb9c9b153c6646f3a2d6c.png?width=800)
また、行き先示す矢印が、右と左の両方に伸びていることも評価点です。
危険が差し迫る非常時においては、右と左、どちらへ行くのかを選択することは困難を極めます。…が、それでもどちらか決めなければなりません。
そんな非常時の混乱。オレは左を行く!という決心。これらを巧みに表していることを踏まえて、第2位としました。
第1位
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/123808276/picture_pc_6f824830a65e8fe998075ef1881b4a05.png?width=800)
トルコのイスタンブール空港の非常口のマークです。
29個の非常口のマークの中で、ダントツのインパクトでした。緑のベースカラーに差し迫る炎の赤が効果的に使われています。
また、赤文字で書かれた『YANGIN FIRE』。
『YANGIN』に関して、意味こそ分かりませんでしが、『EMERGENCY』よりも危険であると直感的に感じました。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/123809674/picture_pc_219d1e6e4d7b66666c478cfa7191b2f4.png?width=800)
調べたところ、『YANGIN FIRE』の意味は『ファイアファイア』でしたが、それを差し引いても圧倒的な臨場感であったため、第1位としました。
ということで、優勝はトルコのイスタンブール空港の非常口のマークでした!
いかがでしょうか?
今回は、臨場感をテーマに世界の非常口のマークを紹介しました。
街で見かける非常口のマークは、ほとんどが国際標準のものですが、世界に目を向けると様々な非常口のマークが存在しています。
もし、海外へ旅行にいく予定のある方は、非常口のマークに限らず、街のピクトグラムに注目してみると面白いかもしれませんね!
次回は、【禁止のマーク】ベストニッチ禁止選手権でお会いしましょう!
それではさようなら!
【参考にした本】
児島啓一 世界ピクト図鑑 サインデザイナーが集めた世界のピクトグラム(ビー・エヌ・エヌ)
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?