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文字ラボ~文字を"探求"する時間

毎週火曜日の放課後、石蔵秘密基地はふんわりとした墨汁の香りで包まれます。賑やかな放課後が多い石蔵で、唯一(?)ぴりっとした空気が流れるのも火曜日ならでは。と、思ったら、途中から笑い声も聞こえ始めます。賑やかになるのは、硬筆、毛筆、の課題が終わった後の、自由な「ラボタイム」です。

「書道需要」はあった、のだけど

石蔵立ち上げ時、まだ内装工事も入っていない頃、初めて開催した講座が書道(書初め)でした。数年前から冬休みの宿題対策に書初め講座をしていたこともあり、とっても自然な流れでした。ここは書道教室になるんですか?と聞かれたり。墨を扱っていると、老若男女、足を止めるのですね(笑)小さいころ習ってました、とか、自分の孫に習わせたいです、とか、いろんな世代の方に声をかけていただきました。

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書道講座を開講してほしい、という希望はよく受けていたのですけど、なかなか教えていただける先生とのご縁がなく。ここは「秘密基地」で、子どもたちの自主性とか、探求とか、そんなキーワードを意識してしまうから、なかなか思いが通ずる方に出会えなかったのかもしれませんが(笑)

現在、文字ラボを担当してくれている"あまちゃん”こと天野几瑤(あまのきよう)さんの柔軟性と心の広さにはいつも感謝ですm(__)m

「きれいな字」よりも「文字への"興味"」

お手本のとおりに、同じように、というのももちろん大事なのですが、それがすべてになってしまうのはもったいないような気がするのですよね。
大げさな!と思われるかもしれませんが、身近なオトナの”言葉”の影響って大きいのだな、と思うことがあります。
「習っていない漢字は書いちゃダメなんだよ」
「消しゴムは使っちゃダメなんだよ」
子どもたちには普段守っている色々なルールがありますが(そうだね習っていない漢字は他の子が読めないよね)、習っていない漢字も書いてみたら?、消しゴム?満足がいくまで消しながら挑戦してみたら?そんな小さな特別が、え、いいの?という驚き(?)に繋がって興味に繋がっていく、ようです。

硬筆、毛筆に+α、何か”わくわく”するような余白を残したいと思い、体験月の2月に試してみたのが「フォント」。同じ「あ」にもいろんな書体があって、感じ方も違うよね(とまでは伝えませんでしたが)。どう思うかは、子どもたち次第。フォント探しは、石蔵1Fにある"ライブラリー"の複数の本たちから拝借しました。こどもたちにお任せしたところ、できあがったものがこちら↓

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そういえば魚が好きだったよね🐟

2月の体験月が終わり、3月には数名の入会メンバーとともに、『文字ラボ』が毎週開催のクラスになりました✨さて終盤のラボタイムに何をしようか・・・と、講師のあまちゃんと相談して、2月のテーマに取り入れたのが「魚へん」。「魚」の種類の多さも気になるけれど、魚へんとつくりとの意味のかけ合わせもおもしろそう、ということで子どもたちに提案してみました。果たしてどうなるかな。今回も、魚の名前は石蔵にあるタブレットやライブラリーにある魚の本を拝借。元々「書く」ことが好きだった子どもたち、さらにスイッチが入ったようで、

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魚!奥が深いですよ。魚+豊、読めますか?そして、この朱墨を快く貸してくださるあまちゃんの心の広さと言ったら・・・
そういえば、魚っぽくない、狂暴な爬虫類も、さかなへんだったようですよ↓

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そして3月はこれにて、終了。みんな、とにかくたくさん書きたがるから、半紙の消費がすごかった(笑)↓

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筆で旅する~行きたいところはどこですか?

4月はどうしようか?ということで候補にでたのが「都道府県」。行ってみたい都道府県、漢字で書いてみようではないですか!

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小2の習い始めたばかりの女の子が書いたのがこちら「京都」。京都か大阪がいい!と。どうやらお母さんが出張で行ったことがあったみたいですよ。ちょっぴりあこがれな京都。お手本の「京都」からは、季節感あふれる京都の街並みを勝手にイメージしてしまいますが。さてさて、月末までにどんな「都道府県」の作品たちが生まれるのか楽しみです。

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文字を探求する時間"文字ラボ" 

文字ラボは毎週火曜日開催しています。文字が書けるお子さんであればどなたでも!ご参加できます。遊びにきてくださいねー。
(体験は随時お受けしています。詳細はHPから、LINE、メール、等、お問合せください!)


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