閉鎖的な鹿児島県知事記者会見のオープン化を求めます

7月12日に行われた鹿児島県知事選挙で新人の塩田康一氏が当選した。塩田氏は7月28日に知事に就任し、同日、就任記者会見が行われる予定になっている。

就任記者会見の主催者は、鹿児島県政記者クラブ(青潮会)だ。青潮会の規約によると、「記者クラブに加盟していない記者」にも会見への出席は認められている。しかし、「挙手・質問は認めないオブザーバー参加」という極めておかしな状況が続いている。

そこで私は県知事記者会見を主催している青潮会の幹事社である共同通信の久納氏に連絡し、県知事記者会見に参加を希望する旨を伝えた。その際、青潮会の規約と参加申込書の送付を依頼した。

昨日電話をした際、「メールで送ってほしい」と依頼したが、1日経っても届いていない。このままでは時間切れとなり、記者会見への参加もできなくなってしまう。青潮会の規約では、会見参加申請の締切は「会見の1週間前」となっているからだ。

青潮会の規約は2016年に改定されたのが最後だ。その際、「記者クラブ以外の記者の質問」については、1年間の試行期間を経た後に再検討するとされていた。

いまは2020年。すでに4年が経過している。青潮会は今回も先送りして時間切れを狙っているのだろうか。

青潮会は県庁内にある家賃無料の記者室を独占的に使用している。県庁も「広報のため」という理由で記者会に無償での使用を認めている。つまり記者会は「公的な役割」を担っているともいえる。

そのような任意団体が、他の記者の質問する権利を奪っている。報道に携わるものとしてありえない。青潮会には、ただちに質問する権利をクラブ以外の記者にも認めるよう強く要望した。

その際、日本新聞協会編集委員会の「記者クラブに関する見解」や、新聞労連が2010年3月に発表した声明について幹事社に伝えると、もちろん存在は知っていた。知っているのに「挙手・質問は認めない」という立場を改めようとしないのだ。

●記者クラブに関する日本新聞協会編集委員会の見解(2002年、2006年)
https://www.pressnet.or.jp/statement/report/060309_15.html

●2010年「記者会見の全面開放宣言~記者クラブ改革へ踏み出そう~」新聞労連新聞研究部
http://www.shinbunroren.or.jp/seimei/100304.htm

なんとしてもこの状況は変えなければならない。

そこで、青潮会の閉鎖性に関して、新知事に就任する予定の塩田康一氏に取材依頼をすると同時に、塩田康一氏側に2つの提案をした。

A案)青潮会非加盟の報道機関、報道関係者による記者会見をフリーランス記者有志で主催するので出席してほしい。

B案)青潮会非加盟の報道関係者も参加、質問できる記者会見を塩田新知事主催で開いてほしい。

塩田康一新知事はどう対応するのか。青潮会は態度を改めるのか。これだけではなく、記者会見のオープン化に向けた二の矢、三の矢を放っていくつもりだ。

ぜひ注目してほしい。

次の取材につなげたいと思います。よろしくお願いいたします。