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当たり前のことをしてみてる

私は女子力といわれるような事柄に疎く生きてきて、それらが面倒臭く思えたりバカバカしく思っていたりして、結構見た目が芋っぽいまま30代を迎えた。

ただ、彼氏もいない結婚もするつもりもないが、第三者にその理由を見た目だろうと勝手に推測されたりするのも嫌だと思うようになった。

芋女にもプライドが僅かでもある。

なので、昨年だか一昨年だかから、少しはやってやろうじゃないか…!と急に思うようになり、ひとまずは別に伸ばしてるでもないが、数年ほど一定の長さでキープしている髪のケアでもしてみようと少しずつ手を出してみた。

まずはシルク製の枕カバーが髪に優しいと聞いて、買って使い出した。

なんせ就寝中の抜け毛が酷く、起きると枕カバーや枕元には抜け毛が何本もある状態なのをまずは衛生面からしても無くそうと思ったからだ。
それにだいぶ髪は傷んでいたし……。

ただそれもイマイチな気がしていたし、前評判にあった抜け毛の軽減、切れ毛や枝毛の軽減、絡まりの軽減をあまり感じなかったからだ。
それでも、買ってからはずっと使っていたけれど。

まぁその効果を実感できていないのも、後々に理由が判明するので、シルク製枕カバーが悪いわけではない。

その後、しばらく経ってから枕カバーよりシルク製のナイトキャップだろ!という情報を得る。
就寝中に被る帽子のことだ。

なるほど、そちらの方が枕カバーより良いかもしれない…と感じ、やっぱり購入して使い始めた。


使い始めて早々に私は気が付いた。
髪が生乾きだと帽子に髪を収めると、カビ生えそうだな…と。

そう、私は風呂上がりに髪が生乾きのまま寝るような、だらしがない奴なのだ。自堕落女なのだ。

そこでようやく、当たり前のことをしっかりやることになる。

風呂上がりはキチンと髪を乾かすようになった。
長めの髪をドライヤーで乾かすのは手間で、手抜きをしたり「とりあえず熱風を数分間テキトーに髪に当てた」という事実に満足して生乾きのまま寝るのをやめた。

ちゃんと乾かすことにした。

でもやっぱり乾かすのは手間だ。
髪をブラシで梳かしながらだと時短になるし、絡まりを軽減できるとは知っていても、まぁ面倒で。

そこで今度はドライヤーに充てる時間が短くなるような物はないのかとネットで調べたり、店舗で品々を見てリサーチ。

すると、網のようになっているブラシが「ドライヤーの時短に!」という売り文句で売っていた。

ブラシが網のようになっているので、熱風がブラシを抜けて行くので熱が変に篭らず梳かし易く、効率よく髪に熱風を当てつつ梳かせる代物だ。

普通のブラシだと篭った熱で手が熱くなって、やってられないのが解決できるし、ブラシを抜けた熱風がブラシが捕えてない髪にも当たって乾かせるし、ブラシの背面からも熱風を当てて乾かせるので、ドライヤーのかけ方のバリエーションが増える。

確かに使うと時短になるのを実感。
そしてナイトキャップに髪を収めて安心して眠れる。
まぁナイトキャップは眠っているうちに外れてしまうのだが、枕カバーもシルク製なので問題ない。

あと、入浴前によく髪を梳かすことも真面目にやるようになった。
これまで割とテキトーだったし、やっぱりここでも「入浴前に髪にブラシを通した」事実に満足してたので、毛先に絡まりができたまま洗髪して、余計に髪が絡まる負のサイクルを繰り返していた。

ある程度の長さの髪の女が(女じゃなくてもするかもしれない)当たり前のことをやってこなかったのを、ようやく辞めた。

31歳とかそこらで、やっとキチンとやるようになった。
実に遅い。でも仕方ない。
そういう自堕落で雑で自分の見た目に少々無頓着な女なのだ。

でもそんなことを数ヶ月も続けると髪もその行いに応えてくれるもので、トリートメントなんて美容院に行った時についでに頼んでいるくらいで自分では全くしないが、それでも段々と髪が綺麗になってきた。

テレビのシャンプーのCMのようにはいかないが、髪を梳かすとツヤというか光を反射しだしたし、
手触りが柔らかくなった。

毛先のパサつきはあまり変わっていない気がするが、それでも今までを思うと髪質が変わったと実感している。
枝毛も見ない(そんなに毛先の観察してないが…)し、毛先が絡まっても直ぐに解けるようになった。

まぁつまりは、当たり前のことって本当に大きいんだな……といい歳して身に沁みるように実感しているところ。

ちなみに母には小言として、髪を乾かせ!梳かせ!とよく言われていたが「意味のない上辺の行動だけの事実」に胡座を掻いていたので、無視というか気にしてなかった(31歳児


ようやく31歳っぽい髪になりましたよ。
当たり前の手入れで、少し世間様の""女""に近付いた気がする。


次は何に手を出すか、そもそも手を出すのかも決まっていないし、何もしないかもしれないけれど、ひとまず髪の当たり前の手入れは続けていきます。
今後も長く私の当たり前になるように。


という話でした。

継続は力なり、ですね。


おわる。

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