THE SECOND2024感想

いま??????

ハンジロウ
「元嫁のコンカフェ」という、おそらく代表作を持ってきたんですけども、良くも悪くも「オーソドックス」さとがあったと。ひとくだりあって嫁がネタから降りていっかい後ろ向くあたり、展開がいちいち切れる「暗転の分笑いが減る理論」を思い出しました。
それでもネタ時間6分だからゆったり見れるし、このやり方でも相当色んな展開と角度見れて良かったし、セカンドさをある意味感じました。金属バット相手じゃなかったら、ラフ次元とかタイムマシーンなどの「台本作り込み系」対決ならもっとハイレベルに競り合ったのではないかと。

金属バット
一回戦は昨年のことわざと同じ大喜利を並列するフォーマットの「カルタ」、2回戦はフリートーク仕立てだけどフォーマットをカチッと決めたネタだったんですよねえ。
正直相手のと相性、もっと言えばガクテンソクの作戦勝ちだった、更に言えばあの日のガクテンソクが最強だっただけ、と思いますが、強いて言えば「金属バットですら攻めすぎたらドン引きされる」という。
あとは型なしのしゃべくりの方が手数は多かったし、ハマらなかった時のリスクヘッジできるんだろうなとは。

ラフ次元
こちらも代表作を持ってきました。空さんのパーソナルな部分、そして見たらわかるんですけど拍手の件やインナーの件などは、おふたりが世に出た1発めにやらないと意味がないネタなので、これはもう仕方ない。
本筋からズレたところで爆笑をかっさえる人たちが結果を出す大会である限りは、そのズレたとこがない(台本作り込み系)のは苦戦しそうです。(この点について後述)

ガクテンソク
台本作り込み系でありながら、流れを読みながら「本筋からズレた要素を足す」「強敵と戦える強ネタを繰り出すタイミングの調整」「おふたりそれぞれのワードの強さと自由さ」が全てハマってました。基本よじょうさんの言動を解説するタイミングで大笑いが起こる漫才なので、単に笑いどころが増えるという点だけ見ても鬼に金棒どころじゃなかった。
特に奥田さん、「円安が止まりません」「素数やぞ」「タウリン1000mg配合か」あたりで拍手笑いが巻き起こるのは、完全なる作戦勝ちなんですよ。それが伝わる客層っていう読みなのか、セカンドがそういう客層なのか、フジの集め方の問題なのかわからないんですけど。

ななまがり
同点になったら「3点つけた審査員が多い方の勝ち」というルールな以上、多少アクの強さがあっても最大瞬間風速あるネタの方が、万が一ここ一番では効果的なのですが…基本的にお腹いっぱい「架空モノマネ」大喜利をお見せする形式で、予選は勝ってきたけども本戦では、というしかないかなと思います。
ホームランの飛距離をキープして、本数作り続ければ今後も優勝候補になり得ると思うので期待感

タモンズ
一回戦のベルトのネタは予選で最高得点叩いたネタ、準決勝の誕生日プレゼントのネタは、タモンズ本人的には勝ちにきた1番の勝負ネタだったと思うんでこれは悔しいだろなあと。
ネタ的には、ザ・パンチやマシンガンズの「フリートーク的な話の熱量」「本筋のズレたところの面白さ」がちゃんとありつつ、ガクテンソク的なクオリティもあった両立してて最高だと思いますが…だめかあ…俺あの誕生日のネタ好きなんだよ。
強いて言えば「テレビ台いっぱいやねん!」「飾ってくれてるやん〜」で終わってたらより加点多かったかも。大吉先生は絶対入れてる。当時和牛よりとろサーモンを評価したのもそこだし。

タイムマシーン3号
ここはねえ、相手がすごすぎたとしか思えないなあと思いました。後ろクルクル回ってるやつの件
最高だったのに。
ネタはもう、下手したら10数年ものの代表作だったからそれは良くなかった、だなんて口裂けても言えませんけども、去年のスピードワゴンと同じ現象が起きた、これは来年からの戦いに影響が出そうですね。

ザ・パンチ
素晴らしかったよねぇほんと
マンパワーで押し切れるのは二本が限界なのかなあ、この勝ち方で勝てないと来年以降大会のタフさが上がりすぎるのは、ちょっと辛くなりそう、というのはまた後で話しますが。

準決勝の時点で実はネタがもう5分しかしてないので息切れしてたかもしれません。準決勝タモンズに勝った試合、勝ったこと自体は何の異論もないですが、あそこタモンズ買ってたらまたガクテンソク戦の流れちょっと違ったかもねぇ。でも「砂漠でラクダに」が見れたし…



さて、先ほどの「大会のタフさ」がやばそうな話。
ギャロップ、ガクテンソク。こう並べるとやっぱしっかりネタ構成凝りつつ、両者のワードで笑えることが絶対に必要。さらに、有田さんも言っていた「こなれてる感が無い」のもマストで必要。これは賞レースだなあ。
となると、この精度のネタなんてそう出来ないでしょ。となると、新鮮味がある人が絶対に強い傾向があり続けると思うんですよ。
だって今年のラストイヤー組、
トム・ブラウン、モグライダー、デルマパンゲ、セルライトスパ、ダイタク、スパイク、トット、ロングコートダディがごそっと参戦する可能性もあるわけですよ。
ジグザグジギーとカゲヤマとうるとらブギーズとラブレターズが急に漫才とコント二刀流に覚醒する可能性もあるわけですよ。ロビンフットみたいに。

つまりですね、かつてのm-1でいう銀シャリやマヂラブが、2〜3回目に成長した姿で念願かなって優勝というのが、今後起こるのかなあわからんと思ってます。
具体的には、金属囲碁将タイムタモンズが、これからリベンジ果たせたら、それはまた賞レースとしての話の膨らみ方にバリエーションが出ると思うんですよ。
あるいはラフ次元さんの話でも出てきた「本筋から外れたところでバカ受けが起こる人たち」が、今後苦戦するのではないかと。ここがザセカっぽくてよかったのにね。ちょっといま具体例出てこないですけど

勝ち方が定まっちゃうとつまんないよねって話

例えば
敗者復活→連続出場者がついに→ラストイヤー優勝→最年少→最高得点→最下位から優勝→最年長
と書くとワクワクしたでしょ???
やっば攻略法が定まってほしくないっていう気持ちがつよくあります。



あとは案外売れてる人たちの殴り込みがあまりなかったのがすごい残念、また増えて欲しいんですよねえ。ABCに令和ロマンが優勝するまで出る的な。それはちょい違うか。

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