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えせ占い師になった

先日、ふらっとに入った居酒屋でのこと。

カウンターで刺し盛りを肴に日本酒を楽しんでいた(最高の夜!)わたしの、左隣に座っていたご夫婦の奥様が、「お酒つよいのねえ」と声をかけてきてくださいました。

カウンターには刺身の前に頼んだ生ビールがあって、でも刺身がとても新鮮で美味しかったので、ここは日本酒でしょ!と地元のお酒を注文していたのをご覧になって。
「あなた、ビールをチェイサーにするのね!」と(笑)

旦那様が電話で席をはずされていたので、奥様とふたり、ひとしきり世間話をして。
「ところであなた何をされているの?」と聞かれたので、ヒーラーをしていますと、セッションの話をしました。
(ご相談内容は出していません)


初対面の人にヒーラーをしてるって話したの、この時が初めて!

どんな反応が返ってくるかとドキドキしていたのですが、
「すごい!あなたそんなことができるのね!」と奥さま大興奮。

旦那様が席に戻ってくるやいなや、
「ねえねえ!この方、占い師さんなの。オーラが見えるんだって!」と目をキラキラさせながら、わたしを紹介してくださる(笑)

そして旦那様。
「え!俺のもみてほしい!」と手のひらをわたしの前に差し出してくる。

とてもノリのいいご夫婦でした(笑)

「手相占いじゃないんですー」と説明しつつ、ヒーラーをするようになったきっかけとか、人のエネルギーがどんなふうに見えるのかとか、日常生活では見えないようにコントロールしている、などの話をさせてもらいました。

その時には、お店のマスターまで興味津々で話に加わってくださっていました。


スピリチュアルな話に興味を持ってくれる人って、結構いるんですね!


それで「えせ占い師になった」というのは。

わたしのお話を聞いてくださっている奥様の表情や相槌の言葉、旦那様との会話などを聞いていて、すごく素直でポジティブで素敵な女性だな〜って思ったんですね。

そしたら、奥様の目の前にすごーく太いまっすぐな道がどーん!と通っているのが見えて、うわー、エネルギーの強い方だなーと。

それでつい。
「奥様って強運の持ち主ですね」ってポロッと言っちゃったんです。

普段は見ないようにしていますし、見えても言いません。
余計なお世話だよなと思いますし。

お酒を飲んでいたのと、素敵な雰囲気のご夫婦だったのでついつい・・・。


そうしたら旦那様。

「そうなんだよ!この人、2回死にかけて、去年も脳梗塞でたおれて、医者からは目を覚まさないかもって言われてたのに、復活したんだよ!奇跡なんだよ!!!」
って大興奮。
この旦那様、本当に奥様が大好きでかわいらしい方です。

「蓮実ちゃんてすごいなー。シャッター降ろしててもわかるんだね!」
と、高校の同級生同士で結婚したこと、某震災で被災したこと、交通事故と脳梗塞で2回生死をさまよった奥様とご家族の闘病生活についてなどなど、ご夫婦の歴史を熱く語ってくださいました。

そして、高級ウイスキーを奢ってくれました(笑)


別に、わたしには奥様が生死の境をさまよったのが見えたわけじゃないんです。

ただ、この方は運が強いだろうなと思っただけ。
生かされている方だなと感じただけなんですね。
営業時間外でしたし(笑)

だけど受け取る側は「この人はすべて見えているのかも!」となる場合もある。

わたしのような仕事は、自分の状態をフラットにして、クライアントとの関係もフラットな状態を心がけていないと、いくらでも「つけ込む」「コントロールする」ことができるのかもしれない、とこの時思ったのです。

そして、わたしはそれはしたくない、と。
ノリのいい素敵なご夫婦に、自分のあり方を見直す、いい機会をいただきました。


後日。
「えせ占い師になった」と、この話を友人にしたところ。

「別に嘘ついているわけじゃないし、それでお金をもらったとかでもないんだし、いいんじゃない?」と返ってきました。

ま。確かにそうだ。
ウイスキーご馳走様でした!でいいのかもしれません。
友人のおかげで、気持ちが軽くなりました。

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ご縁というのは、ありがたいです。


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