シェア
蓮池
2024年5月9日 18:14
今日もわたしは木橋の上に立っていた。立っていたと言うより、誰かが橋の下に落ちてしまわないために、塀みたいなものが橋の両端に設置されていて、それに背中をもたれるようにして佇んでいた。橋の材質に反して、その塀は黒い金属で作られていた。不釣り合いだった。巨大な街道のはじまりにある堀に川はかかっていて、さらにその上に橋が架かっていた。わたしはその上に立っている。 暇な時であれば、わたしは大体この橋に立