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gravity

子どもと向き合う仕事に就いた時


仕事を通して関わる
目の前の子ども達に対して、


「あなたの事が大好きなのだと
表現し続けない」と


アドバイスをくれた母に対し


わたしは深い尊敬の念を抱くと共に
どうしてわたしには
それをしてくれなかったのか
憎しみの気持ちを抱いていた。

母はまともな愛情を受けず
たったひとりで
生き抜いてきたサバイバーだ。

我が子に愛情を表現する事ができなくても
不思議ではない。

小さい頃から
何度、そう自分に言い聞かせてきたんだろう。

わたしが1番欲しかったものは
母からのあたたかい言葉で
わたしがいい子でも悪い子でも変わらずに
わたしの味方でいてくれるという
安心感だった。

今、あの時の母と同じ歳になり
同じ立場になり
改めて母の偉大さを知る。

仕事で向き合う子ども達と
笑顔いっぱいで過ごせる事も
大切なひとに愛される事も
ともだちや同僚に好かれ
先輩にかわいがって頂ける事も、

面と向かって話せなかったから
ひたすらノートに向かって
書き続けてきたおかげで
こうして今、
文章に携わるお仕事をいただけている事も、

みんな母のおかげだと感じる。


当たり前のように母の愛情表現をしてもらい
育てられてきていたら、
今のわたしはないのだと思う。

振り向いてもらえない淋しさを
知っているからこそ
こぶしを握りしめて
我慢したあの日のわたしがいるからこそ


今のわたしが在る。


しあわせばかりでは
人は何も学べない。

闇をありがとう
お母さん

「お母さんに
わたしの事が大好きだよって
言われたい」と

LINEを使って伝える事ができたのは
ほんの数年前

「恥ずかしくて言えなかった
言葉にださなくても
わかってるだろうと思ってた
間違ってた
もっとたくさん、
幼いあなたと話をすればよかった
でも、これからだね^ ^
これからたくさん話しましょう

K、大好きだよ」

。・゜・(ノД`)・゜・。

"この世界は残骸だ
そしてとても美しい"


ー進撃の巨人ー

"この世は素晴らしい
戦うだけの価値がある"


ーヘミングウェイー


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