見出し画像

ジャンド初心者のジャンド所感

6月も半ばとなり梅雨の走りでしょうか、ぐずついたお天気の日が続いておりますが皆様いかがお過ごしでしょうか。私は当然ジャンドを組み上げました。モダンのジャンドです。

この記事を読んでいる方はおそらくmtgの知識があるのでジャンドがかなり高いデッキであることはご存知だと思います。そして安月給のくせに散財ばかりしている私がこんなものを作れば向こう1年は霞を食べて生きていかなければならない状況であることも察しがつくことと思われます。それでも私がジャンドを組んだのはただつよそー!かっけー!って思った以外に何か理由があるのでしょうか。無いに決まっていますね。

それではまず現在リストと採用カードの評価から始めましょう

土地23

新緑の地下墓地4
血染めのぬかるみ2
樹木茂る山麓2
黒割れの崖3
草むした墓2
血の墓所1
踏み鳴らされる地1
育成泥炭地1
怒り狂う山峡2
やせた原野1
沼2
山1
森1

クリーチャー13

タルモゴイフ4
漁る軟泥2
死の飢えのタイタン、クロクサ2
夢の巣のルールス1
血編み髪のエルフ4

スペル24

コジレックの審問3
思考囲い3
致命的な一押し3
稲妻3
突然の衰微1
暗殺者の戦利品2
レンと6番3
コラガンの命令2
ヴェールのリリアナ4

カード個別評価

土地

まずジャンドの土地は23か24かという問題があります。私自身経験が少ないのでなんとも言えませんがモダンホライゾン以降のジャンドにはレンと6番とフェッチランドを含む2枚の土地さえあれば何も困らなくなるという安心パターンが存在するため23枚にしています。また色とテンポには気を使わなければならないためアンタップインするか、2色出るかという点が重要になると考えています。タップインする、もしくは1色以下のマナしか出ない土地を採用するには強い理由が必要です。


フェッチランド 新緑の地下墓地4 血染めのぬかるみ2 樹木茂る山麓2
レンと6番で拾うこと、色マナに気を使うこと、脱出のコストになることを考えれば絶対に必要です。現状8枚で良いと感じていますが微調整の余地があるのかもしれません。またバージョンは好きなものにしておくと精神が安定します。

黒割れの崖3
所謂ファストランドです。1ターン目に動く場合に必要な色マナを持っている赤黒の土地です。4枚取るリストもありますが血編みの兼ね合いを考えるなら3で良いかなと思っています。

ショックランド 草むした墓2 血の墓所1 踏み鳴らされる地1
フェッチランドのサーチ先。三種は入れておきたいのですが踏み鳴らされる地は一番使わないため1枚、血の墓所はファストランドの色で被っているため1枚、草むした墓はやはりBGカラーのデッキということで出番が多く2枚となっています。

どこが山でどこが沼なんだよ………

育成泥炭地、やせた原野 各1
どちらもドローになる土地ですがやせた原野に関しては完全にレンと6番用であり普通に使う分にはあまりに弱すぎます。対して育成泥炭地はレンと6番を抜きにしても悪くない土地だと思うのでやせた原野はいずれ他のカードになるかもしれません。

怒り狂う山峡2
所謂ミシュラランド。欠点はやはりタップインであることで3枚以上の採用はしずらいと感じています。利点はジャンドに入りうるミシュラランドの中ではパワータフネスが高く申し分ない打点を叩き込んでくれることです。おそらくこの枚数で落ち着くでしょう。

基本地形 沼2山1森1
基本地形は大事、古事記にもそう書いてあるように基本地形は大事です。メリットは流刑への道や廃墟の地のサーチ先であり月の影響を受けないこと。またフェッチランドからライフを減らすことなく場に出せます。このデッキはフェッチショックインも多く囲いもあるためライフがゴリゴリ削れることも多々あります。手札の内容によりけりですがライフを減らさない選択肢があることは重要です。配分については他の組み合わせをまだ試していないためあまり詳しくはわかりませんが現状のマナベースならこのままで良いと思っています。

クリーチャー

ジャンドのクリーチャーには優れたコストパフォーマンスが求められます。そしてモダン環境における選りすぐりの精鋭と呼べる彼らは見る見るうちに戦場を制圧してくれます。


タルモゴイフ 4
ジャンドの顔であり最高のコストパフォーマンスを持つ未来(に存在するかもしれない)カード。バニラでありながらとんでもないパワータフネスに成長していきます。サイド後もほとんど抜くことは無いだろうと思われます。

漁る軟泥2
スタンダードに帰ってくる墓地ムシャムシャする系ウーズ。メインに入る墓地対策であり貴重なライフゲイン手段です。重ね引きするとめちゃくちゃ弱い上灰色熊と化すマッチもあるため2枚になっています。

死の飢えのタイタン、クロクサ2
テーロスからの新顔タイタン。手札を責めることができ、消耗戦における頼れるフィニッシャーです。ただ気を付けておきたいのが脱出のマナコスト確保で赤赤黒黒はフェッチから持ってくる土地を意識しておかないと揃わないことが多々あり悩みの種でもあります。

夢の巣のルールス1
こちらはイコリアからの新顔でありルール改正前はあらゆるフォーマットで暴れに暴れヴィンテージ禁止になったとんでもないカードです。今回のお試し枠的な位置でフェアデッキとしてはかなり強い動きをしますが3ターン目に出して嬉しくはないこと、除去耐性が低いことが弱点です。少し使ってみた感想は微妙な感じです。弱くは無いのですが対戦相手には干渉出来ないためマッチによって強さが中途半端でありメインボード向きでは無いと思いました。

血編み髪のエルフ4
ジャンドを使っていて最も楽しい瞬間とは何でしょうか?ハンデスタルモヴェリアナのムーブでしょうか?レン6でタフネス1を虐殺しているときでしょうか?否、血編みで続唱をめくるときです。だから4枚です。


と片付けてもいいのですが4枚である理由(正確には気兼ねなく4枚に出来る理由)としてやはりレンと6番の存在があります。従来のジャンドでは4マナに達するかは土地を引けるかどうかだけで血編みが唱えられなくなるというリスクが存在していました。しかし現在のジャンドは土地の項で述べたようにフェッチランドとレン6の組み合わせがあるため血編みを積むデメリットが薄いです。なので4枚なのです。


とはいえ、こんな根拠だけで軽率に4枚も採用していいのかという問題もあります。続唱が不安定要素であり本体のサイズがお世辞にも良いとは言えないからです。しかしジャンドというのは安定のデッキです。カード同士の相互作用はあれど突き詰めれば1枚1枚の強さがあるだけです。つまりこのデッキで対戦相手の想定を上回る動きが出来うるのもまた血編みだけなのです。だから4枚なのです。


しかし、実戦での強さだけで安易に4枚採用と慢心してはいけないのではないだろうか。
プレイヤーが心躍るような、心惹かれるような要素を持っていないといけないのではないかと考えた方は多いと思います。ご安心ください。
血編み髪のエルフはその美しいイラストや背景にも魅力があるのです。故郷のナヤから離れ遠く離れたジャンドの地で生き抜くため髪を編み込み屈強な戦士としての生を選択したドラマティックさ、リリアナ、レンに負けず劣らずの美形、かつての禁止カードの名残を残すエターナルマスターズのエキスパンションシンボルマークという勲章と4枚積むのには十分すぎる要素があります。それ故に4枚なのですね。

お気に入りの版。EMAは神。

スペル

ジャンドのスペルはハンデス、除去、プレインズウォーカーに分類されます。いずれもモダン屈指の強力スペルが採用されておりクリーチャーでの押し切りをサポートします。また受けに回っても相当な除去性能でしぶとく粘ることが出来ます。

コジレックの審問3
ジャンドの挨拶。初手に出来る理想的なムーヴで以降のゲームプランを組み立てる重要なカードです。コスト4以上のカードは抜けませんがライブルーズが無いという特徴を踏まえて環境によって採用枚数を変えるのが正着でしょう。

思考囲い3
ジャンドの挨拶その2。何でも抜けるかわりに2点のライブルーズがついてきます。信頼性は高いですがライフを詰めてくる相手にはあまり意味が無いこともあるのでこれも環境によりけりと言えます。

致命的な一押し3
イカれた除去。4コスト以下破壊で使うときにはフェッチを残しておくかパーマネントが離れる算段があるか等考慮しておくことはあります。

稲妻3
αからの由緒正しいカード。環境によって評価が変わるカードで上記の致命的な一押しと競合する枠です。最近だと土地コンボのイリーシア木立のドライアドの存在が大きいため稲妻4枚ではなくなっています。

突然の衰微1
ゴルガリオリカその1。打ち消されないので除去としてはかなりの信頼性があります。最近は帳が出てきて信頼性にちょっと疑問が出てきています。

暗殺者の戦利品2
ゴルガリオリカその2。消耗戦に持ち込みたいジャンドとしては土地を与えてしまうところが痛いのですがトロンを見る場合はかなり強く、また当てどころに困らないため2枚採用しています。

レンと6番3
このデッキがジャンドである意義と言ってもいいカードです。これ以前の項でも度々名前が上がっていますが本当に強力なプレインズウォーカーでフェッチと合わせて事故防止、キャノピーサイクリングランドでドロー変換、ヴェリアナと合わせてハンドを減らさず忠誠度上げ、タフネス1の虐殺、タルモ同士のお見合い突破、最後の詰め等出来ることが多すぎます。おまけに勝ちうる奥義までしっかり持っていて文句の付け所がないです。重ね引きしたときはたいして強くならないため3枚です。

コラガンの命令2
血編みと合わせて確実に2枚分の働きをするカードです。4つのモードがあり腐りにくいところか強力で特にインスタントタイミングのハンデスは相手の不意をつきやすいです。アーティファクト破壊のモードも信頼性が高くジャンドの対応力に拍車をかけています。

ヴェールのリリアナ4
このカードもまたジャンドを体現するカードで布告の自衛、プラスして締め上げる、奥義が放置できないレベルの強力さ、と3マナとは思えない性能です。最後の望みリリアナと散らす構築も見ますが個人的には4枚採用しておきたいカードです。

さいごに

サイドボードはまだ固まっていないため後日何か書くかもしれません。メインの構築についてもエルドラージトロン共々変わっていけば更新するかもです。
ジャンドは使っていて非常に楽しいデッキです。フェアデッキの王様、一度は試してみてはいかがでしょうか。
ここまで読んでいただきありがとうございました。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?