曇天を 薄目で絞り 秋惜しむ 長袖Tシャツ 脇腹淋し
せつない あの人たちの 内に触れ 願いが叶えと ただただ願う
鼻の皺 栗色の髪 手と揺らす 酔っているんだろ ふくらはぎ蹴る
駅前で ただただ君と 話してる 戻りもしなけりゃ 進みもしない 堂々巡り
息強く 雨のピロティ 君が振る ラケットの先 かすめるシャトル
コロナ禍で 触れられるもの 愛しくて 目に見えぬもの 形に宿る