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賢い「彼」を眠らせる
雨の音がする。
スマホの脇のボタンを押す。
電源が落ちる。
四角い箱が真っ暗になる。
すると、世界の”ざわめき”が遠のく。
電源をつけている間
四角い彼はよく喋る。
白く光るその顔から、絶えず”情報”を喋っている。
その”情報”が持ち主にとって有益か無益かは関係ない。
ひたすら”言葉”を喋り続けることが、彼に与えられた役割なのだ。
彼は、悪じゃない。
とても便利なもの。わたしたちの生活を繋げ
口の中にムチを持て。
「彼氏彼女」
という呼び方がある。
うちの彼氏が、とか
俺の彼女が、とか。
恋愛対象者の立場を表す意味で使われることが多い。
私はこの言葉に違和感がある。
別に忌み嫌っているわけではないし、過去も、そして今も、自分自身恋心を抱きお互いの気持ちが通じ合えた相手を、そう呼んできた。
でも、今も昔もこの言葉を、積極的に使いたくはないと思っている。
なぜか。
そんな話を今日はしたい。
彼氏
聞き手は聞き手のプロであれ。
「何か質問ある方いますか」
東京のセミナー会場にて
司会進行の方の声が響いた。
パラパラと手が挙がる。
私は、ちょっぴり後悔した。
休憩時間のうちに、
質問を考えておけばよかった...と。
会場には250名近くの参加者がいた。
壇上には講師が3人立っていた。
こういう対多数のセミナーに来ると
質問する人は全体の2割にも満たない。
そういう場面を見ると、
パレート(2:8)の法則を考えさ