従兄弟の愛と黒帯

私の５歳上の従兄弟は料理人。
徳島県徳島市で三楽という日本料理屋を営んでいる。
三楽で、我が子達と一緒に食事した時、ブラジリアン柔術をしている長男が「料理界の黒帯やなあ」と言ったのを覚えている。
長女は大学生の頃夏休みに三楽でアルバイトをしていた。三楽のアルバイトさん用の賄い料理が最高に美味しいと嬉しそうに話していた。

今、次男はコロナ後遺症で闘病中。さすがに神経が太い私も５キロ位体重が減った。従兄弟がお見舞いに手料理を持って来てくれた。痩せた私を見て従兄弟は少し驚いた顔をした。それ以降毎週末、従兄弟が美味しい手料理をたくさん持って来てくれるようになった。

従兄弟は子どもの頃から、私を妹のように可愛がってくれた。いつも典子！と呼んでくれる。名前を呼びつけで呼んでくれる人が多いほど幸せだと亡き父がよく言っていた。そういえば亡き父は従兄弟が大のお気に入りだった。

次男が元気になったら、家族全員で三楽に行って、美味しい懐石料理を食べたい。もちろんブラジリアン柔術黒帯の長男の奢りで♡