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愛想笑い

小学生の頃は愛想笑いができずお上手も言えなかった。6歳年上の姉が笑顔で大人と話しているのが羨ましかった。こっそり鏡の前で笑う練習していた。

姉が中学1年の時長期入院した。私は小学1年生。母が付き添いで病院に泊まり込み父と2人の家は暗かった。ある日姉から電話があり父が話していた。父が姉と話すか?と私に尋ねた。何を言っていいか分からず断った。父は電話を切った後私に「冷たい奴やな」と言った。あの時の悲しい気持ちは今でも忘れられない。思い出しただけで涙ぐんでしまう。

だから私は口下手な人を心がないと感じないようにしているし、逆に口が上手い人を警戒するようにしている。今はすっかり愛想良く笑ったり話せるようになったことが少しさみしい時もある。

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