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早食い自慢の子ども時代

小学時代、給食の時は毎日誰が食べのが一番か競っていた。私のライバルは2人の男子だった。食べ終わると手を挙げて「終わった!」とアピールする。大体私かその2人の男子が一番になっていた。他の女子達は皆遅かった。余談だが休んだ子がいる時残る牛乳やパンの争奪戦にも毎回参加していた。牛乳が大好きで4本は軽く飲むことができた。

唯一早食いの私が昼休みまで居残りして給食を食べる日があった。小豆入りのお汁粉のメニューの日だった。小学生まで大の苦手だった小豆。お汁粉の小豆を一粒一粒飲み込むように食べた。早食いが自慢だった私にとっては屈辱の時間だった。今は粒あんも小豆の入ったお汁粉も大好物で何故小学生の頃小豆が苦手だったのか今は理解できない。

高校生になり早食いは女子にとって何の自慢にもならないこと、早食いが健康に悪いことを知った。よく噛んでゆっくり食べる努力をした。大好きな漫画家岩館真理子さんの漫画に出てくる食べるのが異常に遅い主人公の女の子に憧れ、よりゆっくり食べる女子を目指した。

今は食べる速度は普通になった。決して早食いではない。一応長年の努力が実ったみたいだ。

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