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昔の家族の会話を音声で聴いて思ったこと

今は家族の思い出はほとんどが動画で保存されている。私が子どもの頃一般家庭では録音しか家族の思い出を保存出来なかった。

今日兄が我が家族の昔の会話データを送ってくれた。久しぶりに小学生だった自分と大学生の兄や姉、まだ40歳代だった父母の会話を聴いた。我々兄妹の会話は驚くほど今と変わらなかった。今の会話と言われても信じてしまうほどだった。

父や祖母の会話は私の記憶のものと随分違っていた。はつらつと明るく楽しい話ぶりだった。人間の記憶は一番近い記憶が印象深く残ってしまいがちだ。亡くなった祖母が元気いっぱいだった記憶は私の脳から失われてしまった。唯一兄が大切に保管してくれた音声を聞く時のみ祖母の元気で楽しい姿を思い出すことが出来る。我々兄妹も過去の会話の姿のまま、死ぬまで仲良く元気に楽しく喧嘩したり笑ったり喋ったりして生きていきたい。たとえ90歳がきても小学生の頃の喋りや笑い方と変わらないなあと感じたい。それが良いことかどうかは分からないが今日昔の音声を聞いてそんな風に思った。

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