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裁縫下手な私が頑張って作った落ち葉ちゃん

私は裁縫が苦手だ。小学高学年の家庭科の授業でミシンの実習があった。当時のミシンは足踏み式だった。私は何回やっても針をうまく前に進めることが出来なかった。周りの女子達はスイスイとミシンを使いこなしていた。いつもは悪ガキの男子達もミシンを上手に扱っている。何故私のミシンだけが逆走するのか?ミシンが悪いのか?私はパニクっていた。結局授業中にミシンを真っ直ぐ進ませることも出来なかった。仕上げなければならなかった作品を家に持ち帰った。家のミシンも足踏み式で全く前に進まなかった。結局母が手伝ってくれて作品を完成させた。その後も裁縫は上達することなく今に至っている。私に出来る裁縫はまつり縫い、ボタン付けだけだ。子ども達の体操服のゼッケン付けと取れたボタンを付けることしか出来ないとは情けない話だ。

先日近所の雑貨屋さんのツバメとアジサイでヘンテコ展が開催された。nuno*ito asobiさんの可愛いぬいぐるみ達に恋をした。気に入った子達を家族分買った。その後nuno*ito asobiさんがぬいぐるみの手作りキットを販売しているのを知った。凄く欲しかったが、裁縫が超苦手な私に作れるかどうか心配だった。しかし欲しい気持ちが勝り注文してしまった。私が生まれて初めて自発的に動いた手芸に対する行動だった。数日後ぬいぐるみ手作りキットが届いた。顔と胴体が可愛すぎて綿を入れなくても良いかなって思ってしまった。しばらく作らず放置していたが、昨夜やっと顔と胴体に綿を詰めてみようと決心した。

綿を詰めるくらいなら私にも出来るはずだと恐る恐る綿を詰めてみた。この華奢な可
愛い子にこんな大量の綿が入るんだろうか?と思ったが綿は詰めても詰めてもどんどん入っていった。ついに綿を詰め終わった。ここは勢いに乗って仕上げてしまおう!と決心した。針に糸を通し作り方を読みながら縫い始めた。結局、正式な作り方通りには出来なかったが、「決まりはございません。お好きに自由に!作って下さいね!」というnuno*ito asobiさんの温かい言葉に励まされ、私は狂ったように縫いまくった。そしてついに私の落ち葉ちゃんが出来上がった!私の4番目の子どもの誕生だ。

子どもの頃から裁縫下手で手芸など自分には関係ないと思っていた。手芸が得意な人から見たら私が作ったぬいぐるみは超簡単な手芸だろう。ただ私にとっては生まれて初めての快挙であり、私の手芸人生の第一歩となった。


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